自然とデザイン

自然と人との関係なくして生命なく、人と人との関係なくして幸福もない。この自然と人為の関係をデザインとして考えたい。

人生の結果 = 考え方 × 熱意 × 能力

2016-02-01 10:01:46 | 憲法を考える


アメーバ組織、考え方で人生が変わる、自力から他力

 今、子供の道徳教育に熱心な政治家は多いが、その中に子供に尊敬される政治家はいるのであろうか。経済界や政治家の中に子供に「人間として正しい生き方」を語れる人がどれほどいるであろうあろうか。稲盛和夫氏は言う。「『小学校の道徳のようなことをいう』と笑う人がいるかもしれません。しかし、その小学生のときに教わったようなことを、私たち大人が守れなかったからこそ、いまこれほどまでに社会の価値観が揺らぎ、人の心が荒廃しているのではないでしょうか」と。また、「人生方程式 人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」とも。
 稲盛氏は日本医学会総会で「医学と倫理-利他の心で世のため人のために尽くす-」と題して講演し、「倫理とはすなわち、己の利益ではなく他人の利益を優先して考えること」、「人生の結果とは、その人が持つ思想・哲学と、熱意と、能力の掛け算だという方程式」で示せると持論を説き、「高い能力のある人が悪い哲学を持つと、能力があればあるほどマイナスが大きくなる」と話している。

 私はこの講演の「思想・哲学」を「倫理」とし、「高い能力のある」を「権力を行使できる」に置き換えたい。
(追加更新:このブログのタイトルの「思想・哲学×熱意×能力」を上記講演から設定していたが、テレビ番組をビデオ撮影してYoutubeに登録する方法を知ったので、タイトルを「考え方×熱意×能力」に変更し、冒頭に番組の関連部分を表示した。官僚や大会社に就職することが目的で、受験勉強の競争で勝者となった人々はえてして利己的となり「考え方」がマイナスとなり「能力」があり「熱意」があっても組織や社会にとってはマイナスとなることが多いのではないか。)
 参考:『生き方』稲盛和夫 稲盛和夫の名言

 この6月4日(現地時間)はミッドウエー海戦で大敗北して73年になる。「日本人特有の国民性とミッドウエー海戦」ミッドウエー海鮮「敗北が語る日本の弱点」は、今の日本の状況が変わっていないことを教えてくれる。

 そう言いえば豊臣秀吉の朝鮮侵略「加藤清正の虎退治」の話は幼少の頃から聞かされているが、「加藤清正の虎退治」は江戸時代のつくり話で、朝鮮の危機を救い救国の英雄とされている「李舜臣」のことは全く知らなかった。アメリカ海軍太平洋艦隊司令長官として日本海軍を破ったニミッツ元帥は『太平洋海戦史』で、「ミッドウェー海戦の敗北は日本にとっては16世紀の末期、 朝鮮の李舜臣の軍勢に破れて以来の最初の大敗北であった」と述べているそうだ。
 戦争では国民は自国のことしか考えないのが普通としても、豊臣秀吉の朝鮮征伐の考え方こそが豊臣家を滅亡させたのであり、戦争をしないことで270年も徳川幕府を維持させた家康の方がはるかに賢明であり、「たぬき」よりもっと国民から高く評価されるべきだと思う。豊臣秀吉の人気が高い日本の国民性についても反省すべき点があるのではなかろうか。

 国が危ないと言われれば「敵に勝つ」と奮い立つ国民性があるにしても、侵略されれば国を守るのが自衛隊の任務であり、アメリカ軍に従軍して世界に出ていくことは誰が考えても憲法違反であり、日本人の人生をマイナスに狂わす原因となるに違いない。自分が自由な支配者でありたいために、アメリカとともに核や軍備で他国を威嚇することを憲法は禁止している。「己の利益ではなく他人の利益を優先して考えること」こそ日本人が大切にすべきことではないか。強欲なアメリカの基地がもたらしている沖縄の悲劇が無くなるように、沖縄のことも学び続けたいものだ。

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映画が描く沖縄基地問題と日本の選択
『沖縄うりずんの雨(戦後70年、沖縄は問いかける)』公式サイト


初稿 2015.6.3 動画追加・更新 2016.2.1

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