Tsuny'sブログ

老人が感じた日常生活を気ままに綴ったあれこれ

ふるさとの山を見てほしい

2008-09-16 22:11:27 | インポート
12日から20日まで「ギャラリー千繪莉」で個展を開いています。

展示した後で気が付くと、 ふるさとの山を創るのが当たり前のように数が多くなっているので、 30点中の約三分の一が「大雪山のある風景」なのです。
以下は、その内の3点
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展覧会の会場「ギャラリー千繪莉」はJR旭川駅前にあり、観光バスの会社が接近しいるので、バス待ちの観光客も来場してくれます。

今日の午後2時頃、富良野・美瑛方面を巡った後に、旭山動物園に行ってきたという、関西からの老夫婦に、しげしげと作品を見ながら質問されました。

それは「旭川市内から大雪山が見えるのですか?」でした。

今日は曇天のため、大雪山連峰など旭川周辺の美しい山々が見えないのです。

なんとアンラッキーなことか、山々が見えないなんてー。

美しい大雪山国立公園の山々が見えてこそ代表的な北海道の景観なのにー、と思い込んでいる地元住人にとっては、ギクッとした瞬間でした。

大雪山の見える風景についての情報」が、観光客に伝わっていないという、単純で初歩的なことに気が付いていなかった観光宣伝の落とし穴かと思ったからです。

地元住民は、曇っていても当たり前の普通の景色と思い込み、イメージとして山々が見えていると錯覚しているのかも知れません。

大雪山の見える景観を観光資源としてPRが十分ではないのです。 物事を内側からだけ見て、外から見ようとしないってことです。

こんなことが一例だと思えば、普段のくらしで同様に気が付いていないことが、よくあると思うのです。

自分が理解しているから他人も理解しているはずだ、という単純な錯覚をあらためて気づかされます。

外から初めて眺めた景色が、気象条件であったにしても、普通の街にしか見てもらえないなんて残念なことです。

観光宣伝だけの絵を描いているわけではないけれど、「大雪山が旭川から見えないのが残念です」という感想を聞きたかったなー。

これから帯広方面行きのバスで出発するご夫妻が、車窓から「見てほしい大雪山の見える風景」が眺められるといいなーと願いつつ、手を振って見送りました。