Tsuny'sブログ

老人が感じた日常生活を気ままに綴ったあれこれ

もう一つの顔が見てもらえた

2006-09-17 23:18:14 | インポート
 Gallery多夢座での個展が終了した。
 今回は抽象作品ばかりで、1958年の初期の作品から現在までの内1980~1990年代を除く49点を出品したが、現在主に風景画を中心に発表しているので、今回の作品をみて「もう一つの顔」を見て驚く人が多かった。
 1964年カンボジアのアンコールワットを中心にスケッチ旅行で東南アジアを旅して、クメール文明の美術文化に陶酔し、10年以上にわたりテーマとしていた時期作品の一部を多く出品したため、最近の作品しかしらない人々は当然ながら驚いたにちがいない。
 現在のような本格的な風景画を発表し始めたきっかけは、1985年中富良野町に住まいして、富良野や美瑛のヨーロッパ風の景観に囲まれ、観光客として描くのではなく、住人として早朝や夕刻の美しさを描く好機と考えて、この時期にしか描けない作品づくりに専念したためだった。
 1992年美瑛町に住まいすることになった後も富良野・美瑛の風景描写は続き現在に至っている。
 現在、具象と抽象の両面の作品つくりは二面性をもっているが、心に混乱はない。
 会場にお出でくださった方々に感謝し、新たな課題に向かって精進するつもりだ。

 1966年作 Apsaras story-2 (エッチング)