チューリヒ、そして広島

スイス・チューリヒに住んで(た時)の雑感と帰国後のスイス関連話題。2007年4月からは広島移住。タイトルも変えました。

『福音と世界』の思い出

2023年01月14日 16時06分34秒 | Weblog

『福音と世界』(新教出版社)の裏表紙を何気なく見たら、2023年1月号が「第78巻1号」、ということは1946年創刊か。まさに戦後の日本キリスト教史を歩んできた雑誌。

『福音と世界』を初めて見たのはまだ小学生くらいの頃。牧師をしていた父親の書斎の床に積み上がっていた。書かれている内容はもちろん全然わからなかった。横に積んであった『朝日ジャーナル』の方が、まだ子供にもわかる頁があった。

神学部の学生時代は自分で購読していた。『福音と世界』から学んだことはとても多い(し、今もそう)。その雑誌に自分が連載を書くようになるとは思いもよらなかった*。聖書釈義連載の頁は、『聖書と教会』(日本キリスト教団出版局)が廃刊になった後からだろうか。

必要があって、1970年前後の『福音と世界』をまとめて読んだことがあるが、活字は小さく、論調は激しい。そういうところも時代の空気を反映している。今も違う意味で先鋭的ではあるが。いや、それこそがこの雑誌の伝統なのかもしれない。

*『ヤコブの手紙』(新教出版社、2002年)は元来『福音と世界』連載に修正加筆して発行。『偽名書簡の謎を解く』(2013年、新教出版社)も同じ。2016年から6年間連載した牧会書簡釈義は2023年中に単行本化の予定。


『福音と世界』新教出版社、月刊
定価660円(税込)送料70円
年間予約購読料(送料共)8760円

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