全36巻。第1巻が出たのは1977年。Albert Hauck編集による Realencyklopädie für protestantische Theologie und Kirche - die RE - の第3版が1908年に完結した後(全21巻)、20世紀の神学を網羅する大百科事典として刊行された。2004年完結。ペーパーバックでサイズも小さめの廉価版(Studienausgabe=写真)が出ている。とにかくまずこれを見れば大要がわかるし、文献表も充実しているので便利。とはいえ、結構長大な項目も多い。「主の祈り」(Vaterunser、34巻)は504-529頁で、新約、ユダヤ教、教会史・実践神学の3章に分かれている。「ルター」(Luther、21巻)に至っては、513-594頁。ちょっとした冊子くらいはある。キッテルの『新約神学辞典』(Theologisches Wörterbuch zum Neuen Testament)は英訳が出ているが(『旧約神学辞典』も)、さすがにこれはまだドイツ語版しかない、はず。
こういう事典を出せるのは、ドイツ神学の歴史的な厚みのゆえか。
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