稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

拾い合ったなつかしい青春の夢

2017年11月14日 | 日々
 社会変革やその道筋、運動方法等々について、あきもせず論じ合った
大学時代。

 お互い若く、将来はもっといい時代に・・・という楽観にも包まれていた。

 当時のその研究室仲間たちが一堂に会することになった。

 なにしろ卒業以来初めてのことだ。

 夜の飲食会場の事前確認などで、ぼくは朝から一足先に現地入り。

 すっかり様子が変わった駅前に驚き。
 いやこれだけではない、大学周辺もすっかり様変わりしていた。

 昔の面影は少しもない。
 と、思ったら大学前の食堂が残っているではないか!

     

 が、店の表に回ると「本日休業」の札。
 よく見ると、休業はこの日だけでなく、ずっと続いているような雰囲気だ。

 さて、定刻15時、大学正門前に三々五々、7人が集まってきた。

 お互い、風貌(特に髪の毛)も変わり、「〇〇君?、▽▽です」と
確かめなければならないほど。
 
 学内めぐり。

     

 当時の校舎のほとんどは建て替えられてしまっている。
 
 よく議論した木造平屋建ての学び舎、今はさら地だ。

 正門前の風景。

     

 政治的スローガンなどが書かれた立て看板はなく、看板用の錆びた鉄枠だけが
立っていた。

 夕闇迫る大学を出て、ぼくらは駅前の居酒屋へ。

 乾杯のあと、卒業後それぞれが駆け抜けた半生を尋ね合ったり、今の時代を嘆いたり・・・。

 会食の約3時間が過ぎたら次は喫茶店で延々・・・。
 いつしかここも閉店時刻となってしまい、一同ビジネスホテルへ引き揚げ。

 明朝にはみんな西へ東へと帰って行く。
 体調すぐれぬ者もめだってきたなか、ぼくらは再び元気で会えるだろうか。

 当時の仲間のひとり 林君(仮名)はすでに数年前この世を去っているのだ。

 青春時代に遠望した将来社会像、それはずいぶん違った現実として今ある。
 
 各々、その時代を駆け、再びこの地に集い、青春の夢を拾い集めたような一日。

 みんな元気で!
コメント
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