テレビで山田洋次監督の「小さいおうち」(2014)が放映された。
昭和5年、山形の雪深い里から上京、裕福なサラリーマン宅に住み込み女中として働いたタキさんの回想風物語だ。
タイトルの「小さいおうち」はタキさんが住み込んで働いた平井宅のこと。
( 中央に見える赤い屋根の家が舞台 )
日中戦争緒戦での勝利や日米開戦で沸き立つ日々から敗色濃い大戦末期までの時代。
奥様の不倫を軸にタキさんのけなげな姿が描かれている。
( 女中部屋でのタキさん )
展開の詳細は割愛するが、登場する人々の一途さが痛々しいほどに伝わってくる。
戦後、タキサンの孫が奥様の息子と邂逅。
すでに老いた息子は車いすで、当時を回想してこう述懐する。
「いやな時代だったなあ。
日本人だれもが不本意な選択を強いられたんだ。
いや、強いられてする人もいれば、自らする人もいて、不本意だったということすら気がつかなかったんだ。
そんな時代だったんだよ。」
実に深く、時代をとらえておりはしないか。
国内外の多くの賞を受けたそうだが、確かにおすすめの秀作だ。
昭和5年、山形の雪深い里から上京、裕福なサラリーマン宅に住み込み女中として働いたタキさんの回想風物語だ。
タイトルの「小さいおうち」はタキさんが住み込んで働いた平井宅のこと。
( 中央に見える赤い屋根の家が舞台 )
日中戦争緒戦での勝利や日米開戦で沸き立つ日々から敗色濃い大戦末期までの時代。
奥様の不倫を軸にタキさんのけなげな姿が描かれている。
( 女中部屋でのタキさん )
展開の詳細は割愛するが、登場する人々の一途さが痛々しいほどに伝わってくる。
戦後、タキサンの孫が奥様の息子と邂逅。
すでに老いた息子は車いすで、当時を回想してこう述懐する。
「いやな時代だったなあ。
日本人だれもが不本意な選択を強いられたんだ。
いや、強いられてする人もいれば、自らする人もいて、不本意だったということすら気がつかなかったんだ。
そんな時代だったんだよ。」
実に深く、時代をとらえておりはしないか。
国内外の多くの賞を受けたそうだが、確かにおすすめの秀作だ。