稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

草津温泉から鬼怒川温泉へ(2)

2011年11月14日 | 
 日光東照宮
 
 バスで到着すると、早速赤いブレザーを着たおじさんガイドが「おはようございます」。
 ここから旗をもって案内が始まる。



 五重の塔を過ぎ、社務所のようなところで「鬼門」のお話。
 話のシメは鬼門のお守り札、これを家の北東部分に貼っておくのがいいと言う。
 もらえるんかい、と思ったら「値段は3000円でございます」と。

 次に案内されたところでは数珠のお話。
 数珠の持ち方、握り方、好ましくない数珠の貸し借りなどいろいろ。我等ツアー一同からは「ホーッ」という納得の反応も。
 「死んだときにお棺に数珠を入れるときは、不燃のものは好ましくない」などの話のあと、最後に木質の数珠を勧められた。これも3000円・・・。

 眠りネコ
 例のサルの彫りものを見て、有名な眠りネコのところへ。
 しかし、このネコだけは拝観料とは別。特別拝観で一人520円だという(スグそこに見えかけてるんやけど・・・)。
 「ここまで来てホンマモンを見んわけには・・・」と結局全員財布を開く。



 「なにやらススけたネコ・・・ふうむ、こんなもんか」 

 本地堂「鳴き龍」
 天井に描かれた龍の下、拍子木を打つと鈴が鳴るような余韻を残す。これは実に不思議とみんな感心。
 ここでも「お守りにもなる鈴を販売しております。お値段は・・・」

 ぼくの後ろにいた参加者が「カネ、なんぼあっても足らんわ」とつぶやく。

 ここは免罪符を売った中世ヨーロッパの教会カョ!
 悲しいよ!恥ずかしいよ!こんな世界遺産。

 陽明門
 写真でよく見た陽明門。



 意外に小さい。金箔がかなりはがれている。
 各地から彫り物師を集めて造ったとされる彫刻の数々。絢爛豪華。
 どれも精魂込めた品々なのだろう。が、ぼくにはそれが仮に彩色新たであったとしても、何かケバケバしく見えてしまう。

 わたらせ渓谷鉄道 
 今回の旅では中禅寺湖、華厳の滝、その他各種の滝、「うーん、こんなものか」というものが多かった。
 ただ、最後に乗ったわたらせ渓谷鉄道。



 黄葉に包まれた利根川支流渡良瀬渓谷。
 渇水期故か、水量は少なかったが、夏にはいい渓谷だろうと思われた。

 上流の足尾駅付近では、はげ山の奇観が見られるという。
 明治の足尾鉱毒事件以来、今も森林は復活していないわけだ。そこまでとは知らなかった。
 現地を目にできなかったのが心残り。

 帰りは車窓から浅間山を見る。
 「これが噴火で有名な浅間山か・・・」
 ふもとはカラマツの黄葉だろうか。広々、秋のにぎわい。
 
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草津温泉から鬼怒川温泉へ

2011年11月13日 | 
 またまたツアーに参加。

観光バスとバスガイド
 今回はバスガイドが乗っている。
 添乗員にバスガイドのいないツアーはたくさんあるのか?と尋ねると
「あります、たくさん。」
 それはなぜ?
「予算の関係です、やはりガイドを頼むとツアー料金への影響が大きいのです」と。
 なるほど。これからは事前に説明書で必ずチェックしよう。

 草津温泉 
 群馬 草津温泉は日本の三大温泉のひとつと言われるそうで、温泉郷も大きい。

 ホテルに入る前に「湯もみショー」を見物。



 草津温泉は湯の湧出量も豊かだが、温度も高く、そのままでは入れないため、昔は板でかき回して湯ざましをしてきたそうだ。その作業をショーにしているというわけだ。
 ひととおりショーが終わると観光客の湯もみ体験。
 ぼくも体験して、記念のタオルと証明書をもらった。

 ホテルビレッジ中沢

 

 客室は広々。
 ホテルは浴衣で歩き回れる。
 温泉はジャグジー、ぬるめ、あつめ、露天、サウナと各種。
 硫黄のにおいが強く、湯ざわりも独特。温泉らしい温泉。やっぱり温泉はこれでなくては。
 
 鬼怒川温泉
 二日目は栃木 鬼怒川温泉。
 ここも大温泉郷。ホテルが立ち並ぶ。

 ホテル三日月



 ここも広い客室で快適。

 トイレではペーパーホルダーを付け替えた穴が見える。また壁下部のタイル張りが少し違っている。おそらく当初の和式を洋式に改装したのだろう。
 こういった大型ホテル。時代の流れに合わせて手を加えていくのだろうが、生き残りはさぞや大変なのだろう。それができない旧態依然のホテルもたくさん見てきた。

 このホテルの温泉施設の多様さは前日の草津にひけをとらない。
 しかし泉質はごくありきたりという感じでいまひとつ。

 朝食
 朝はバイキング。



 この日は土曜の朝とあって、宿泊客も多く、トレイを手に並ぶ。
 幸い、ぼくらは6時45分頃に食事を始めたが、7時頃には行列が会場の外まで続くという有様。これはいただけない。
 教訓・宿泊客の多い日は早めに食べるべし。

 出発
 ホテル前に並ぶバス。
 日光に向かうべく7時50分乗車。10分でも早く行かないと混雑するという。
 観光シーズンのさなか、添乗員も必死。こちらもあわただしい。

 さて出発準備完了!
 というところでホテル側から「部屋のキーをフロントに返しておられないお客様ア」。
 なかなか計算どおりにはいかん。
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調布のどんぐり並木

2011年11月09日 | 日々
 東京出張。
 いつものように調布のどんぐり並木に立ち寄り。
 葉が少し色づいてきた。
 地面にはいろいろなどんぐりの実がいっぱい。



 この100メートルほどの並木道。



 聞くところでは旧鎌倉街道だそうだ。
 もっとも、鎌倉街道と言ってもたくさんあるそうで、これもそのひとつらしい。

 旧街道の並木といえば松並木を思い起こさせる。
 が、ここはどんぐり。それがおもしろい。

 自然にできたのではなく、きっと誰かが植えたのだろう。
 しかし、いつ、誰が、なぜどんぐりを植えたのか、誰に聞いていいのかわからない。
 木は大小さまざまだが大きいのがけっこうある。



 幼木もある。ここで世代交代を繰り返しているようだ。



 密集した住宅地域の中、ここだけひっそりと残っているどんぐり並木。
 いつまでも延びのびと枝を広げてほしいものだ。

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集落 奥番の解散

2011年11月07日 | 日々
 紀伊民報アガラによると、11月5日、和歌山県田辺市本宮町三越の奥番というところで住民が地元を離れる解散式があったという。

 先の豪雨で集落が押し流され、再建はむずかしいとの思いからだそうな。

 解散式には住民や出身者200人が集まったという。

 地図でみると、168号線から熊野川の支流三越川をさかのぼったところにある。
行き止まりの道沿いに8世帯というから、ふだんは住人を除けばこの道を入ってくる人もいないだろう。

 農業や林業を生業とする人々と聞く。ならば、高齢者ばかりの集落だったのかもしれない。
 一方、「出身者」と言われる人々、おそらくこの集落を後にして働きに出た人々なのだろう。
 いずれの人々もそのルーツを失うというやりきれなさ。とても言葉にできそうにない。

 「ここに奥番という山里があった・・・」となつかしく語れる人もいつかは絶えよう。
 災害の、そして時の流れの無慈悲さ。

 せめて、この集落を後にする人々の幸せを祈りたい。ささやかではあっても。

 
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アジング珍道中

2011年11月06日 | 
 ルアー新人の西本さん(10月2日、16日紹介)と若狭のアジングへ。
 西本さん、道具は買ったが釣れない。琵琶湖でBOSE続き。
 ぼくも何とか釣ってもらいたいのだが・・・と思ってアジングとなった次第。

 駐車料金無料の漁港に到着。ここで暗くなるまで待機。



「西本さん、明るいうちに釣り道具のセットをしておきましょう」と準備開始。
「リールはこれで良かったのかなあ?」
「?・・・これは反対ですがな」
 リールが前後逆にセットされている。
『こういうセットもあるんやなあ』と感心。

 さて、日没。
 最初の漁港に到着。しかし先客。割り込めない。雨というのに。
 断念して次へ。
 第2の漁港もだめ。
 若狭の漁港は一般に小さく、常夜灯も少ない。数人が限度というところが多い。
 第3の漁港でやっとOK。

 二人で開始。
 西本さんには「投げてとりあえずゆっくり巻いてください」。
 あたりはある。しかしのらない。
 間もなく西本さん、「神田さん、これ・・・なに?」と。
「アジですがな!」
 


 いやあ、よかった。BOSE続き、なえかけていた西本さん。ついに自力の1匹!
 西本さん、走って車に戻りクーラーボックス。

 次いでまた西本さん。ヤッタア!
 ぼくも続いてやっと最初の1匹。

 さらに底近くをワームで。すると「ビクン」というあたり。のった!
 これは大アジか?
 と思ったらヒラメ。



 これはうれしい。ぼくには初めてのヒラメだ。23cm。

 間もなく雨が激しくなり終了。

 二人でヒラメ1、アジ4。


 

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自転車問題の今

2011年11月04日 | 日々
 警察庁が自転車走行に対する指導に動き出した。
 マスコミでの取り上げも活発だ。


 (大阪桜橋交差点の信号待ち風景)

 道交法での自転車
 ところで、ぼくはそもそも「自転車はどこを走ることになっているのか」ということをよく知らなかった。
 老人、子どもなどを例外として、基本は車道。ただし2メートル以上の歩道は可、というものらしい。
 それを3メートル以上にする。
 要するに狭い歩道から、自転車遠ざける方向らしい。


 (御堂筋の朝)

 大阪市内の自転車
 この改正、自転車を使わないぼくにはありがたい。
 特に京都と違って、道路の広い大阪では、自転車が猛スピードで歩道を行き交う。こちら歩行者はまっすぐ歩かないと、左右にぶれたらカバンや肘を後ろから一撃されてしまいそう。なにしろ、自転車は音もなくやってくるのだから。

 もっとも自転車が車道に出てくると別の危険も出てこよう。
 まだまだ紆余曲折がありそうだ。


 (大阪 大江橋で)

 併せて無灯火も
 バイクをよく使うぼくにとって恐いのは無灯火の自転車。
 夜間、無灯火の自転車はかなり接近しないとわからない。衝突しそうになったことも。
 問題は自転車側のマナーというより、誤解ではなかろうか。
 「車はあんなに明るく照らしているのだから、こちら(自転車)が走っているのはわかるはず」という思いこみだ。
 この方面の指導もよろしくお願いしたい。


 (画面を見ながら 大阪梅新で)

 余談
 ピストに至っては論外だ。
 なぜピストなのか?
 答えは「カッコエエ」から。らしい。
 ドコがッ!
 まあ、破れたジーンズも「カッコエエ」とされる。
 ドコがッ!との思い。年寄りくさいのだろうか?
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箱根から鎌倉へ 伊豆・箱根・鎌倉ツアー(3)

2011年11月02日 | 
 江ノ電
 箱根から江ノ島を経て江ノ電 江ノ島駅へ。

 ここからバスを降り、鎌倉駅まで電車で行くという。
 「なんで電車なんですか?」と添乗員に尋ねる。
 「江ノ電に乗りたいというご要望にお応えしてます。最近、人気なんです」とのこと。

 他社のツアーも遅れて到着。「なるほど、人気なんや」と実感。

 電車到着。



 ドアが開くと、我がツアーの面々、いきなり乗り込み始めた。ひとつの扉で降りる流れと乗り込む流れが同時。

 ぼくは8月18日のブログ「電車のマナー 東京からみた関西」でこのことに触れた。まさにその状況!

 これは関西人の悲しい性か、それとも「遅れたら置いていかれる」という群れる心理か?

 停車駅ごとに見守っていると、降りる人が先、乗る人は後という流れは整然。やっぱり東に軍配やなあと苦笑。

 鶴岡八幡宮~大仏
 これらは「ふうむ、こんなものか」という印象。
 むしろ、なんでこんなに人が大勢集まるのかという素朴な疑問。



 


 付近は車の大渋滞。

 バスの運転手はぼくらを各社寺に送り出したあと、バスを駐車場に入れるため、ひとり奮闘。
 大変なご苦労だ。
 それを思うと、個人の車で観光めぐりするとなれば大変だ。

 ありがとうございます。

 帰路
 再び東名名神へ。

 富士がまた見えてきた。
 高速道路や新幹線で見る富士。ぼくは富士川、富士市あたりで見る富士が気に入っている。
 すそ野から頂上までが見え、富士の量感をたっぷり見せてくれるからだ。


 (車窓からの富士)

 次は雪の富士を見てみたい。
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