29日(火).世の中,モコタロの向こうをはってピコ太郎が「PPAP」(ペンパイナッポーペン)の動画で話題を呼んでいます 昨日の日経朝刊 特集面の「専門誌セレクション」に日経産業新聞の記事が紹介されていました.超訳すると
「PPAPの1分8秒の動画が8月25日に『ユーチューブ』で公開されてから,わずか2か月強で再生回数が8000万回を突破した 動画には広告が表示されるため,そのフィーがピコ太郎が所属するエイベックス経由で本人に入る
再生1回につき0.025~1円になっている模様で,これを基準にPPAPの現時点までのフィーを計算すると推定200万~8000万円となるが,実際にはその数倍になっている可能性が高い
理由は非公式投稿の広告からも収入が入るため.非公式投稿の再生の前に流れる広告の収入はオリジナルの著作権者に入る仕組みだからだ.PPAPの関連動画は7万件以上あり,再生回数は公式の6倍以上の5億回
これらの広告フィーもエイベックスとピコ太郎の収入になる
」
これを見て,モコタロを躍らせて 君 中部 いや「ユーチューブ」に投稿して一儲けしようかと思いましたが,考えてみたら無芸大食を身上とするモコタロは喋れなかったな,と思い直しました
それにもめげず,わが家に来てから今日で791日目を迎え,P P A P(パーフェクト・パントマイム・アッパレ・パフォーマンス)に初挑戦するモコタロです
閑話休題
昨日,夕食に「豚肉のアスパラ巻き焼き」と「生野菜サラダ」を作りました 「豚肉~」は何度か作ったことがあるので だいぶ慣れました
も一度,閑話休題
昨日の朝日夕刊に,今月18日にサントリーホールで開かれたティーレマン指揮シュターツカペレ・ドレスデンによるワーグナー「ラインの黄金」の演奏会評が載っていました 筆者は音楽評論家の白石美雪さんです.この公演については翌19日のtoraブログに感想を書きましたが,白石さんも同じような感想を持たれたようです
その一つは超凄い歌手陣についてです
「ヴォータン役のミヒャエル・フォッレ,フリッカ役の藤村実穂子ら,歌手14人は超弩級の実力派」
と書かれています.もう一つは演出についてです
「ふすまに山水画風に山の尾根を描いた和テイストの背景はいただけなかったが,・・・・」
と書かれています.新聞の演奏会評は,何を言っているのかさっぱり分からないものが多い中で,白石さんの評はいつも分かり易い言葉で書かれています それは良いのですが,いったい新聞の演奏会評ってどれだけの読者に読まれているんだろうか,と いつも疑問に思いながら読んでいます
またまた,閑話休題
チケットを1枚買いました 来年3月26日(日)午後3時から池袋の東京芸術劇場で開かれる「第6回 音楽大学フェスティバル オーケストラ」公演です.演奏曲目は①ドビュッシー「交響詩”海”」,②マーラー「交響曲第6番イ短調」です
オーケストラは首都圏9音楽大学と九州2音楽大学から選抜されたメンバーから構成される臨時編成の「フェスティバル オーケストラ」で,指揮は東京シティ・フィル常任指揮者の高関健です.チケット代は全席指定で,S席:2,000円,A席:1,500円です
実はこの日の同じ時間帯に「東京・春・音楽祭」の「名手たちによる室内楽の極」公演が東京文化会館小ホールであり,どっちにしようか迷っていたのです 「室内楽の極」は,モーツアルト「二重奏曲K.423」,ベートーヴェン「弦楽三重奏曲第3番」,シューベルト「弦楽五重奏曲ハ長調」が 長原幸太,鈴木康浩,上森祥平,富岡廉太郎によって演奏されます
チケット代はS席:4,600円,A席:3,100円です.熟慮の末,やっぱりマーラーの第6番が聴きたいという結論になりました
最後の,閑話休題
舟橋三十子著「形式から理解するクラシック」(ヤマハミュージックメディア)を読み終わりました 著者の舟橋三十子は東京藝大大学院修了.現在名古屋芸術大学音楽学部教授.作曲を池内友次郎,矢代秋雄,三善晃らに師事.著書は「初めてのソルフェージュ」(全5巻)ほか多数あります
この本にどんなことが書いてあるか.それは目次を見ると分かります
序 章 動機(モティーフ)
第1章 2部形式・複合2部形式
第2章 3部形式・複合3部形式
第3章 変奏曲形式
第4章 ロンド形式
第5章 ソナタ形式
第6章 ロンド・ソナタ形式
第7章 カノンとフーガ
第8章 オペラ
第9章 宗教曲
第10章 いろいろな曲種
第11章 クラシック音楽のジャンル
例えば序章「動機」では,ベートーヴェン「交響曲第5番”運命”」の第1楽章をネタに,冒頭のジャジャジャジャーンという「音楽を構成する最小単位」が動機であることを譜例を示しながら解説していきます
古典派の交響曲やピアノ・ソナタの解説でよく目にする「ソナタ形式」は,「提示部ー展開部ー再現部ーコーダ」から成る音楽の形式ですが,韓流ブームを巻き起こした「冬のソナタ」を題材に,2人の男女が出逢ってから結末までを物語風に語ることによって,「『ソナタ形式』は作曲家によって音で書かれた『起承転結』のストーリーである」ことを分かり易く解説します
私が一番分からなかったのは「カノン」と「フーガ」の違いでしたが,この本を読んでよくわかりました カノンとは「複数のパートが,同じ旋律を追いかけっこする音楽の形式のこと」で,フーガは「追いかけっこするのは変わりないが,前の声部の主題が最後まで演奏されてから次の声部が入ってくる形式のこと」だということです
著者は「蛙の歌」を例に解説しています
第10章「いろいろな曲種」では,管弦楽組曲,奇想曲,序曲,交響詩,狂詩曲,標題音楽,セレナーデ,交響組曲,行進曲,交響的物語などについて解説しています
知っているようで,曖昧にしか理解していなかった音楽の知識を整理する上で,非常に参考になりました.音楽好きの人にお薦めします