人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

新田ユリ+プロースト交響楽団でショスタコーヴィチ「交響曲第5番ニ短調」,シベリウス「フィンランディア」他を聴く

2016年11月14日 07時59分46秒 | 日記

14日(月).昨日の朝刊各紙にロバート・ボーン死去のニュースが載っていました.急性白血病で治療中だったが11日,83歳で死去したとのこと ロバート・ボーンと言えば60年代にテレビで放映されていた「0011 ナポレオン・ソロ」シリーズを思い出します 当時中学3年生でしたが,受験期にも関わらずクラスメイトはほとんど観ており,見ていない者はシカトされていました(その当時はシカトという言葉はありませんでしたが).デビット・マッカラムと組んでカッコいい諜報活動員を演じていました ご冥福をお祈りします

話は360度変わりますが,今日の夜は満月が通常より大きく明るく見える「スーパームーン」になるそうです 1948年以来68年ぶりの大きさとのこと.月は地球の周りを楕円軌道で回っており,スーパームーンは 月が地球に近づく日と満月のタイミングが重なるために起きるそうです 問題は今夜の天気ですが,東京は朝から曇っています.ニュースによると東京では午後4時半~5時半頃期待が出来そうだとのことですが・・・・

ということで,わが家に来てから今日で776日目を迎え,身体のあちこちを舐めまわして健康管理をするモコタロです

 

          

            これは兎にとっては手じゃなくて前足だよ 足からず

 

          

            別に 演技が終わって おじぎしてるわけじゃないんだけどね

 

  閑話休題  

 

昨日は,夕食に宅配ピザを食べました.赤ワインが合います たまにはいいかな

 

          

 

  も一度,閑話休題  

 

昨日,ミューザ川崎シンフォニーホールでブロースト交響楽団の第24回定期演奏会を聴きました ミューザ川崎の1階広場では巨大クリスマスツリーのお出迎えです.あと何日寝るとクリスマス

 

          

 

演奏プログラムは①シベリウス「交響詩”フィンランディア”」,②同「トゥオネラの白鳥」,③同「レンミンカイネンの帰郷」,④ショスタコーヴィチ「交響曲第5番ニ短調」です 指揮は1991年東京国際音楽コンクール指揮者部門第2位,現在 日本シベリウス協会会長を務める新田ユリです

プロースト交響楽団は2003年4月の設立,首都圏の大学オーケストラや第18回全日本大学オーケストラ大会合同演奏出演者が中心となって結成されたアマチュア・オーケストラです 私がこのオケを聴くのは今回が初めてです.立派なプログラム冊子と共に演奏曲別のメンバー配置図が配布されましたが,おそらく出演者の家族・友人・知人などが本人を識別しやすいようにと用意したものでしょう

 

          

 

自席は1階C7列33番,右ブロック左通路側席です.ビックリしたのは会場が満席に近かったことです

演奏者が配置に着きます.若いメンバーばかりですが,オケの配置を見て「オヤッ?」と思いました 弦楽器は左から第1ヴァイオリン,ヴィオラ,チェロ,第2ヴァイオリン,その後ろにコントラバスという対向配置をとっています ヴィオラとチェロが逆のケースが多く,この並びは極めて珍しいと思います

モーニング姿の新田ユリが登場,1曲目のシベリウスの交響詩「フィンランディア」の演奏に入ります 重厚なブラスの序奏部から主部に移り弦楽器による中間部に入りますが,弦楽器が美しく響きます 終結部は圧倒的な迫力でした

オケの右奥にスタンバイしているトライアングルの音が,右からではなくオケの左サイドから聴こえてきたのには驚きました 音の反射によるものですが,ミューザ川崎の音響特性かも知れません

次いで,一部メンバーが入れ替わったうえ配置換えがあり,2曲目のシベリウスのレンミンカイネン組曲から「トゥオネラの白鳥」の演奏に入ります この曲は弦楽器の弱音に乗ってコーラングレ(イングリッシュ ホルン)の美しくも悲しいメロディーが静かに演奏されるところに魅力がありますが,コーラングレが素晴らしい演奏を展開していました

間を置かず「レンミンカイネンの帰郷」の演奏に入ります.この曲では金管楽器の咆哮が気持ちよく響き,勇壮な音楽が展開します

 

          

 

休憩後はショスタコーヴィチ「交響曲第5番ニ短調」です 再びオケのメンバーの入れ替えと配置換えがあります.新田ユリが再び登場,早速 第1楽章が弦楽器群の力強い総奏によるカノンで開始されます ホルンがちょっと残念なところがありましたが,あまり気にしないことにします.第2楽章は低弦の力強い演奏で始まります.木管楽器群は冴えた演奏で,ホルンはペースを取り戻しました 第3楽章では弦楽器の美しさが際立っていました そして,圧巻だったのは第4楽章「アレグロ・ノン・トロッポ」です.冒頭から金管楽器群と打楽器が”わが世”を謳歌します.フィナーレは圧倒的でした

この交響曲は第1楽章の苦悩で始まり,第4楽章の勝利で終わる,と解釈されていますが,プログラムの曲目解説にもあるように,「ハッピーエンドに見せかけて,実はその裏に別の意味が隠されていると言われている.例えば,第4楽章に出てくる『ラレミファ#』の音階は,ビゼー『カルメン』の『ハバネラ』から『危ないよ,気を付けろ』という歌詞の部分を引用したもので,スターリン体制への警告を発しているという説」という解釈もあります

いずれにしても,後世の人がいいように解釈しているわけで,われわれとしては耳から入ってくる音楽を純粋に楽しむしかないのだと思います 

この日の演奏は音楽として純粋に楽しむことが出来ました

 

          

コメント (2)
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