人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

「2014年ジュネーブ国際コンクール受賞者による記念コンサート」を聴く~浜離宮朝日ホール

2016年11月11日 07時58分29秒 | 日記

11日(金).わが家に来てから今日で774日目を迎え,アメリカ大統領選挙で共和党のトランプ候補が勝利して 日経平均株価が1,000円下がったと思ったら,翌日には1,000円戻したというニュースを見て 感想を述べるモコタロです

 

          

                            日経平均がこれほど乱高下したのは前代未聞だ 日本平気 ?

 

  閑話休題  

 

昨夕,浜離宮朝日ホールで「ジュネーブ国際コンクール受賞者による記念コンサート」を聴きました 出演者は2014年の同コンサートで1位から3位までの入賞者です 第1位は韓国出身の18歳 ジヨン・ムン,第2位はアメリカ出身の27歳 パラヴィ・マヒダラ,第3位は韓国出身の25歳 ホンギ・キムです

ジュネーブ国際コンクールと言えば,日本人では2010年にピアノ部門で萩原麻未が第1位を獲得して話題になりました

 

          

 

自席は1階9列6番,左ブロック右通路側です.会場は4~5割の入りでしょうか(2階席は閉鎖).トップバッターは1991年韓国生まれのホンギ・キムで,ラフマニノフ「ピアノ・ソナタ第1番ニ短調」を演奏します 私はこの曲のCDを持っていないので予習が出来ず,いきなり生で聴くことになりました 初めて聴くラフマニノフのピアノ・ソナタは壮大で重い大曲でした 演奏時間にして40分はかかりました.初めてなのでメロディーを追っていくのがやっとで,曲を”鑑賞”するまでには至りませんでした しかし,キムの弾く第3楽章のフィナーレはラフマニノフらしい音の大伽藍で迫力満点でした

2番手はインド系アメリカ人,パラヴィ・マヒダラです.オレンジ系の鮮やかなドレスで登場します 彼女はジュネーブ・コンクールのほか 2013年にロシアの「プロコフィエフ国際コンクール」で第2位に入賞しています

演奏するのはリスト「パガニーニによる大練習曲 作品141です この曲は第1曲「トレモロ」,第2曲「オクターブ」,第3曲「ラ・カンパネラ」,第4曲「アルペジオ」,第5曲「狩り」,第6曲「主題と変奏」から構成されています.いずれも超絶技巧曲で,演奏を聴いていると「弾けるもんなら弾いてみろ」というリストの挑発の声が聞こえてくるような気がします マヒダラは人間業とは思えないスピードと完璧なテクニックで鮮やかに演奏を展開します 一番有名な第3曲「ラ・カンパネラ」では,一音一音の粒立ちが美しく,メロディーが鮮やかに浮かび上がります 演奏姿を見ていると 何の苦もなく流れるように演奏しているように見えます.本当に実力のある人の演奏は常にそうですね.完璧でした

 

          

 

休憩後は,コンクール第1位,1995年韓国生まれの21歳 ジヨン・ムンがシューマン「ソナタ第1番」を演奏します 彼女はジュネーブ・コンクールで第1位を獲得したほか,聴衆賞と特別賞も併せて受賞しており,2015年には高松国際ピアノコンクールで第1位を獲得しています

シューマンのピアノ・ソナタ第1番もCDを持っていないため予習が出来ず,初めて聴くことになりました 実際に聴いた感じでは,ラフマニノフよりもメロディーラインが分かり易いように思いました.この曲も大曲です 演奏を聴きながら「これが本当に弱冠21歳の演奏だろうか」と驚きを禁じ得ませんでした.テクニックだけでなく心が込められた演奏に思いました

3人の演奏を聴いてさすがにジュネーブ・コンクールは水準が高いな,とあらためて認識しました

一昨日が読売,昨日が朝日と毎日 ”新聞社通い”が続きますが,今日は東京オペラシティです

 

          

コメント
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