人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

年末の「第九」演奏状況は?~「ぶらあぼ」のデータから/映画「葛城事件」を観る

2016年11月24日 09時32分45秒 | 日記

24日(木).外は雪が降っています.11月に雪が降るのは東京では54年ぶりということです 今夕 サントリーホールに行くのでそれまでに止んでくれることを祈るばかりです ということで,わが家に来てから今日で786日目を迎え,小さな椅子の下に潜り込んで世間の様子を窺っているモコタロです

 

          

           世界はトランプに振り回されているようだ 日本が対抗できるのは花札しかないな

 

  閑話休題  

 

昨日,夕食に「豚バラこんにゃく」と「生野菜サラダ」「大根の味噌汁」を作りました もちろんこんにゃくは下茹でが肝心です

 

          

 

  も一度,閑話休題  

 

毎年12月は聴くべきコンサートがなくて困ります 正確に言えば「第九」しかないので困ります 現時点で12月は8つのコンサートの予定が入っていますが,各コンサート会場で「第九」さえ演奏しなければもっと予定が入っているはずです

「第九」と言えば,私はクラシック音楽情報誌「ぶらあぼ」(無料誌)を愛読しているのですが,12月号の「News & Topics」コーナーに「2016年の『第九』演奏状況」という記事が載っていました

それによると「ぶらあぼ12月号巻末『12月コンサート』掲載の情報を元に編集部で集計した」とあります したがって,今年の1月から11月までに演奏された「第九」は集計に含まれていないことになります 私が聴いた3回の「第九」公演(①8月21日,飯守泰次郎指揮東京シティ・フィル,②9月22日,大友直人指揮東京交響楽団,③9月28日,西本智美指揮イルミナート・フィル)は集計対象外です 集計結果の詳細は下の通りです ※(  )内は昨年のデータ.

〇地域別 全国164(188),東京・関東81(91),近畿42(52),北海道・東北8(9),中部17(19),中国・四国7(7),九州・沖縄9(10)

  このデータによると,地域に関わらず年末における「第九」の演奏回数は昨年より今年の方が減っているようです

〇オーケストラ別 12回=日本フィル(10),7回=読響(9),6回=東京フィル(6),大阪フィル(6),関西フィル(6),群響(5),京響(5),5回=N響(5),新日本フィル(5),4回=東響(6),九響(4),3回=都響(4),東京シティ・フィル(3),セントラル愛知(3),名フィル(2)

  このデータによると,日本フィルが最多の12回で,しかも昨年よりも演奏回数を増やしている以外は,昨年と同じか減らしていることが分かります たしかに,日本フィルの第九のチラシが目立つような気がします 日本フィルにとって「第九」は ドル箱 ならぬ 円箱 です

〇会場別 12回=サントリーホール(11),7回=東京芸術劇場(9),6回=ザ・シンフォニーホール(7),5回=東京文化会館(5),4回=東京オペラシティコンサートホール(5),NHKホール(4),横浜みなとみらいホール(4),3回=京都コンサートホール(5),フェスティバルホール(4),オーチャードホール(3)

 東京・関東地区ではサントリーホールが最多で,オーチャードホールが最少であるのは良く理解できます 音響効果が最高と最悪の真逆ですから

 

          

 

  も一度,閑話休題  

 

早稲田松竹で赤堀雅秋監督「葛城事件」を観ました この作品は2016年公開 120分の映画です

 

          

 

親から金物屋を継いだ葛城清(三浦友和)は,妻の伸子(南果歩)と二人の息子とともに,念願のマイホームで過ごしていた しかし,自信の裏返しか,葛城はいつしか家族に対して強権的な態度を取るようになっていた 長男の保(新井浩文)は幼い頃から従順で良くできた子供だったが,結婚し子供が出来たのに会社からリストラを通告され,それを誰にも言い出せないまま過ごしていた 次男の稔(若葉竜也)は堪え性がなくアルバイトも長続きせず,それを清に ことあるごとに責め立てられ鬱積した想いを抱いていた いつも清に頭ごなしにものを言われ,抑圧されていた妻の伸子は,ある日,清への不満が爆発してしまい,稔を連れて家出をしてしまう そこから一家は崩壊の一途をたどることになる 稔はサバイバルナイフを手に雑踏に向かい無差別殺人を犯す.一方,死刑反対の立場から死刑囚の稔と獄中結婚した星野順子(田中麗奈)は,何度も稔との面会に臨むが,心を開かせることが出来ない

 

          

 

この映画は,理想の家族像を追い求めながら,現実がついてこないため強権的な言動で家族を支配しようとする一人の男のために,家族が崩壊していく様を描いていますが,思いの強い葛城清を三浦友和が見事に演じています 稔を演じた若葉竜也は初めて知りましたが,なかなか素晴らしい役者だと思いました

コメント (2)
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