10日(火)。わが家に来てから今日で3801日目を迎え、トランプ米大統領は7日、関係が決裂した実業家のイーロン・マスク氏に対し、野党・民主党の候補に資金援助すれば「深刻な結果を招く」と警告し、「彼は大統領への敬意を欠いている」と述べた一方、マスク氏は「『アメリカ党』という中道を代表する新党を作る時がきた」とXに投稿した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
国家権力を私物化するトランプと 利権を貪ろうとして失敗した金持ちの痴話喧嘩は 世界の笑いもの
昨日、夕食に「ひき肉と野菜のドライカレー」を作りました 野菜はトマト、ナス、ピーマン、玉ねぎです。今回も美味しく出来ました
早稲田松竹で石井裕也監督による2024年製作映画「本心」(122分)を観ました 本作は平野啓一郎の同名小説を原作に、デジタル化社会の功罪を鋭く描写したヒューマンミステリーです
工場で働く石川朔也(池松壮亮)は、同居する母・秋子(田中裕子)から「大切な話をしたい」という電話を受けて帰宅を急ぐが、豪雨で氾濫する川べりに立つ母を助けようと川に飛び込んで昏睡状態に陥ってしまう 1年後に目を覚ました朔也は、母が”自由死”を選択して他界したことを知る
勤務先の工場はロボット化の影響で閉鎖しており,朔也は激変した世界に戸惑いながらも、カメラを搭載したゴーグルを装着して遠く離れた依頼主の指示通りに動く「リアル・アバター」の仕事に就く
ある日、生前のパーソナルデータをAIに集約させて仮想空間上に任意の”人間”を創る技術「VF(バーチャル・フィギュア)」の存在を知った朔也は、母の本心を知るため、開発者の野崎将人(妻夫木聡)に母を創ってほしいと依頼する
その一方で、母の親友だったという三好彩花(三吉彩花)が台風被害で避難所生活を送っていることを知り、接触して母のVFも交えて一緒に暮らすことになるが、VFは徐々に朔也の知らない母の一面を曝け出していく
【以下、ネタバレ注意】
どこまでが原作通りなのか不明ですが、物語の舞台の2025年夏は「自死を選ぶとお金がもらえて税金も安くなる」という社会になっています この設定は早川千絵監督による2022年公開映画「PLAN75」を思い起こさせます
高齢者人口を少なくするため75歳を超えて自死を選ぶとお金が支給され安楽死ができるという内容です
ただ、「本心」の方はそうした制度を批判的に描いているわけではありません。朔也は高校時代に好きだった女生徒を悪く言う教師を挟殺した過去を持っていましたが、その女生徒と彩花はそっくりでした
朔也はバーチャル・フィギュアの母や彩花との会話を通して、母親はレズビアンで子どもが産めなかったことから、人工授精で朔也を生んだことを知ります
朔也は困惑します。そんなことを知るために300万円もかけてバーチャル・フィギュアの母親を創ってもらったのか、と
しかし、仮想空間の母親は朔也に「あなたを産んで良かった。今はとても幸せよ
」と語ります。それが母親の本心でした
この映画を観て思ったのは、「バーチャル・フィギュアでも何でもよいから、母親や自分の過去の本当のことが知りたい」という気持ちは分からなくもないが、「人間は誰でも表の顔と裏の顔を持って生きている 時には裏の顔を知らないで付き合った方が、お互いにとって幸せなことがある」ということです
ヒミツを持っているのはアッコちゃんだけではありませんから
早稲田松竹では筒井康隆原作「敵」との2本立てですが、もうすでに一度観たし、腰痛悪化防止が本心なので、1本だけ観て帰ってきました
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