『ビーザスといたずらラモーナ』 クリアリー作 松岡享子訳 ダーリング絵
ヘンリーくんシリーズ第四作目。
でも、ヘンリーくんは、脇役の脇役で、主役は、友だちのビーザス。
いたずらっ子も筋金入りのラモーナに、振り回されっぱなしのビーザスの悩める日常が綴られています。こりゃあ、ビーザスがお気の毒・・・という事件が続き、とうとう、ビーザスは、ある恐ろしい考えに捕らわれてしまいます。
「妹を好きになれない。」
なんて恐ろしいことだろうと、ビーザスは嘆き、苦しみます。
最後の最後。そんなビーザスに、とっておきの言葉が待っています。良かったね。
息子は、ラモーナが、とんでもない事件を起こすたびに、鼻で笑いはするものの、いつになく冷静に聞いていました。
途中、ぼそりと一言。
「ラモーナって、ヘンリーが主役のときは、めちゃくちゃムカついたけど、これだと、そんなにムカつかないね。」
うふふ。そりゃあ、 ビーザスに感情移入してないからでしょ。
ヘンリーくんが相手だと、もう、涙と怒りで、ぐちゃぐちゃになっちゃうのにね。
けれど、母は、ちょっぴりビーザスに感情移入。
私の妹は、もちろん、ラモーナのような子ではなかったけれど・・・やっぱりあるよね。
お互いがお互いを嫌いになる時って。
そんな訳で、ちょっとだけビーザスに親近感。がんばれ!ビーザス!!
いつか大人になったら、お母さんとビアトリスおばさんのような、仲良し姉妹になってるよ。
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えー?私はそんな事なかったけどなー
「妹を嫌いになれる」のは上の子だけに許された特権ではないでしょうか。
下の子はね、たぶんなーんも考えてません。
頭の中が覗けたら、上の子は悩んでるのがばかばかしくなるよ、きっと(笑)
例の「脳がないんだよ、考えるだけの」です。
そんな訳で私もビーザスに同情。
naoちゃんは、脳がなかったかもしれないのですが(笑・西原さんの言葉は、本当におかしいねー)
このお話の結末では、かつて、姉にしきられ「姉を好きになれない」妹の言葉も書いてあるのですよー。
ちょっとニヤリでした。
ヘンリーくんシリーズ。大人だったら、一日で読めてしまうと思うので、是非、naoにも、手にとって欲しいなー。
息子くんが、どうしてそこまで熱くなるのか?を考えながら読むのも、また、興味深いです。
仕切ってもらった方が楽なのにねー。
私も読んでみよう!!
「ああ、やっぱり、あの時のお姉ちゃんムカついたよ。」
って思うと思うなあ。うふふ。