ぼちぼち日記

大切な日々のこと

『トムは真夜中の庭で』

2007-08-20 12:57:49 | わたしの読書

『トムは真夜中の庭で』
フィリパ・ピアス(著), 高杉 一郎(訳)

息子の誕生日のプレゼントを購入するときに、ことり文庫さんから送ってもらったリストの中にあった本。
プレゼントには、違うものを選んだのですが、題名だけは、以前から知っていたこの本に、興味深々。早速、借りてきました。

はしかにかかった兄から隔離され、おばさんの家に行くことになったトム。
何か面白いことはないかなあ?そんなことを考えならベッドにいたトムは、壁にかけられた大時計が13回、時を刻むのをきいた。
時間を超え、今は、コンクリートと家に変わってしまっている庭園に入り込んだトムは、そこで、ハティという少女と出会う。
ハティとの楽しい時間。果たして、トムは、どこに迷い込んだのだろうか?


正直、途中までは、とても長かった。
暑さもあると思う。
でも、古典的な雰囲気の文章だからか、詩的な文章だからか、なかなか、頭に入っていってくれなかったのだ。けれど、いつの間にか、夢中になって読んでいた。

最後の最後まで、秘密がわからない展開。
ラストの方では、どうしても本を閉じれなくなってしまい、娘を抱っこしたまま読み続けてしまった。
ごめんね、娘ちゃん。
そして、秘密が解けた瞬間!
何故だろう?悲しい訳でも、嬉しい訳でもないのに、涙がホロリとこぼれた。不思議。
腕の中の娘は、もっと不思議そうに私を見上げていたけれど。

旅行に行く前に、息子にも読んであげたい一冊。
けれど、今読んでいる本が、読み終わりそうにない。
う~ん。間に合わないかなあ・・・残念。
息子なら、時間を越えて、別の世界に旅が出来るかもしれないな。いつか、是非。

保存版として、ハードタイプの本も出ているようです。昔から読み継がれてきた本なのですね。今回は、購入しなかったけれど、いつか、手元に欲しいなあ。
読み終わるのに時間がかかってしまい、
(終わってみれば、どうして、そんなに時間がかかったのか不思議な位、面白かったのだけれど)
いしいしんじの新刊『みずうみ』の方が、貸し出し期限までに読み終わらなかった。あー。悔しいー!!
予約から、やり直しですが、絶対に読むぞー!