ファンタジアランドのアイデア

ファンタジアランドは、虚偽の世界です。この国のお話をしますが、真実だとは考えないでください。

風水害・小水力発電・復興の女神  アイデア三題噺 123

2018-09-30 17:11:32 | 日記

 中国四国地方では、台風による被害がおきました。北海道においては、地震が大きな災害をもたらしました。どちらの災害も、水に関わっています。水害を制御しようとすれば、山の環境林の整備、砂防ダムの補修や建設という事業が必要になります。北海道の地震では、山肌がずれる痛々しい光景が目に焼き付いています。どちらの災害にしても、山の治水に関する整備が行われることになります。
 そこで、砂防ダムの増設や貯水池の建設に際して、地域にちょっとだけ地益をもたらす工夫を考えてみました。災害を受けた地域は、疲弊すると言われています。でも、そうでもないことを、歴史は証明しています。関東大震災や東京大空襲で壊滅的な被害を受けた東京は、世界有数の大都市に成長しています。原爆を投下され廃墟になった広島は、数日後には市電を走らせ、復興を試みました。現在は、中国四国地方における中心都市に発展しています。ピンチをチャンスに代えた都市も多いのです。
 ここでは、砂防ダムなどの水利施設から、地域の復興を考えていきます。農業用水の落差が利用して、小水力発電を行うことができることはよく知られています。現在では、1mの落差でも0.5kwの電力を作ることができるのです。1kwの電力を作る建設費が、200万円といわれています。上手く運用すれば、2mの落差で売電が年間20万円になります。一般に、公共事業を推進するうえで、必要な土木建設を行うことは、雇用創設に繋がるとされてきました。でも、現在は雇用創設といっても働く人が高齢化するとか、絶対数が少ないとかの問題が出ています。雇用創設と抱き合わせのプラスアルファが求めらるところです。要約すると、砂防ダムや貯水池の建設に際して、小水力発電を敷設するのです。砂防ダムや貯水池は、国や県の予算で作られます。そこに、町村がコバンザメのように小水力発電を設置するわけです。
 1kwの電力を作る建設費が200万円という仮定で計算すると、ダム本体の価格がゼロになりますから、発電機器だけの値段になります。200万円より少ないコストで、毎年20万円の利益を出すことができるというわけです。10機の発電機で毎年200万円の売電となります。もちろん、落差が4mになれば10機で400万円以上になります。災害の時には、義援金が集まります。このお金を自由に使わせていただくことができれば、発電機の購入にまわします。より組織的な仕組みは、出資金を募ることも一つの選択です。10機の発電機を建設するために、2000万円の出資金を募るわけです。1人1口10万円程度の出資金を、災害援助という名目で集めます。年間200~400万円の売電から、年2%の分配金と10%元本返済を行います。10年後には、出資金の返済は終了します。その後は、毎年200~400万円の利益を生み出すことになります。自然に優しい小水力発電のできあがりです。災害を受けた地域は、復興を目指します。その時に必要なものは、自前で調達できる資金になります。甘えてばかりいると、復興の女神は静かに去って行くかもしれません。


日本の転換点・人材の育成・企業の共生   アイデア三題噺 122

2018-09-30 16:51:55 | 日記
 2000年頃から急成長した日本の企業には、20歳代前半の社員に大きな責任や権限を持たせるケースがあります。最近の調査では、入社後3年までに大学卒業生の3人に1は辞めています。高校卒業生は、2人に1人は辞めています。そんな中で、そのような責任や権限を持たせても大丈夫なのかという心配をしてしまいます。でも、現実に企業は成長しているのですから、時代の流れに乗った経営なのでしょう。
 そこで、最近成長をしている企業の特徴を見てみました。1998年は、企業が投資超過から貯蓄超過へと逆転させた年になります。先見の明ある経営者には、転換期になっているようです。企業投資が減少すれば、賃金は下降し始めます。賃金が低下すれば、非正規雇用や金融資産ゼロ世帯の増加し、そして中間層の減少が始まることを予想した経営者いたわけです。
この1998年以降、チェーンストア、百貨店、新車、外食などの需要は落ちていったことはよく知られていることです。
 需要の落ちている分野で、覇者になることも一つの戦略です。多くの資金と人的資源を投入して、市場を独占すれば利益は確実に得ることができます。でも、同等の力を持つライバルの競争になれば、チキンレースになってしまいます。資金や人的資源を使い果たすまで、戦うことになります。無駄な戦い方です。20年たった今頃になって、この無駄に気の付いた企業がありました。例えばビール業界です。1998年の変化に気づかず、ビールは1995年をピークに2013年には60%減と劇的に消費が落ちていたのです。でも、アサヒとキリンの競争は続けられていました。最近、競争よりも共同を選択するようになりました。大阪で製造した両社のビールを共通の鉄道貨物で輸送するなど、提携すべきところは提携し、節約できるところは節約し、企業体力を温存する姿勢になっています。
 1998年から気がついて、対策をとった企業が社員に責任と権限を与えていたようです。人は、誰でも平等に創造的能力を持っているわけではありません。でも、持てるように導くとこはある程度できます。最初は、簡単な仕事を行うリズムをつくります。苦手意識を徐々に消していき、自信を持つようにし、集中力を持続できる人材に育てていくわけです。上司が各社員の特性を見極め、仕事を任せ、動機づけを適切に行うことになります。20年前に気がついて、実践してきた企業には人材を育てる20年の蓄積があります。できれば、この蓄積を1週間でものにできれば楽しいでしょうね。





 

看護師・旅行三昧・保育士  アイデア三題噺 121

2018-09-30 16:28:31 | 日記
  多くの国を見て、歩きたいという希望を持つ老若男女のお話です。夢を実現するために、思い切って、ベンチャーを立ち上げました。まず看護師の資格を持っている人が、対象になります。看護師の激務についている方には、長期の旅行は困難です。保育士の方も、土日の休み以外の旅行は難しい状況です。そんな中でも、いつかは思う存分に旅行をしたいと希望する人達もいます。看護師の資格と保育士の資格があると、いろいろなニーズに対応できるようになります。熱の出た乳幼児は、一般の保育所では扱ってくれません。病院や医療保育所に預けることになります。世の中には、看護士資格や保育士の資格を持つ方が、現役で働いている方よりはるかに多く存在しています。
 そこで、看護師の資格と保育士の資格の両方の資格を持つ方が5人集まり、「出張看護保育預かりビジネス」をスタートアップするするわけです。まず、50人の乳幼児の親と契約を結びます。病気の場合、子どもを預かり保育すること、病院の送り迎えをすること、処方された薬は時間毎に服用させることなどが契約内容になります。看護や保育の資格を持つ人達ですから、一般の人より安心して任せることができます。契約は、入会金2万円、1日の保育料が1人5千円とします。子どもが月平均2~4回の熱を出したり病気になったりとすれば、年間500~1000万円の収入になります。スマホでマッチング技術の精度を高めておけば、人に役立つお仕事になります。運営を2~3人でまわせば、残りの2~3人は中期の旅行が可能になります。人のお役に立てて、感謝されながら仕事を行うことができます。そして、思う存分旅行する時間を得ることができます。これは、退職後の話です。