早起き鳥 

【未明混沌】今日も必ずお元気で…!

rakuten

正確に間違う・・・?

2018年03月27日 03時40分24秒 | 読書





 「正確に間違うより、

大まかに正しい方向へ進むべきだ。」



ストックオプションは、

米国企業では報酬以上に強い関心を集める。

ベンチャー企業などでは、報酬が安くとも、

将来の巨額資産という夢を見させてくれるからだ。

実に魅力的な制度である。


だがバフェットはストックオプションが

人件費として計上されず、

会計操作が可能になりがちなことに疑問を抱いていた。

「ストックオプションは

給与の一形態でないとしたら、何なのか」

「費用を利益の計算に入れるべきでないとしたら、

一体どこへ入れるのか」

と疑問を呈していた。


賛同者は少なかったが、

2002年にコカ・コーラが社員の

ストックオプションを費用として計上することを決める。

翌年ビル・ゲイツがストックオプションをやめ、

制限付き株式を採用した。

2004年には、ストックオプションの

費用計上を義務付ける法案が動き出した。




   「1分間バフェット」

            桑原 晃弥 著




     









ストックオプションという

初めて目にする言葉

それは僕だけかも知らないけれど、

字引で調べたら次のような解説があった


自社株購入権。

企業が役員や従業員に,

自社株を将来の一定期間に

あらかじめ決められた価格(行使価格)で

購入する権利を与える制度。

会社法上は新株予約権として扱われる。



確かに報酬額の低いベンチャー企業などの

社員や役員には魅力的な制度

でもそんなことが許されるなら

いろんな形で労使両サイドでおかしな事態も起こりうると

僕でもわかる理屈

こういう制度がまかり通るから不思議である


とは言え、バフェットやビル・ゲイツが

同調していないようだし

こんな制度は風化していくことになるだろうし

バフェットが言うように正確に間違うよりは

大まかに正しい方向に進むべきだ

と言う言葉がとても新鮮


僕は長い官僚生活の中で一番苦手なのが法律

僕たちの仕事の大部分が法解釈

法律に照らして判断する仕事だったけれど

六法を読むのが大嫌いの僕には

40年間ほとんど見なかったと言っても過言ではない

そもそも、法律に照らすような仕事は法制課に任し

僕は自分の常識に照らして仕事をした


対峙する人々は

「その判断はどこに書いてあるのか?」とよく言われたが

その時に僕がよく言ったのは

法律は人が作ったもの具合が悪ければ直せばいい

大切なのは関係するもの皆が納得すればそれでいい

なんて偉そうなことを言ってきたものだ



       早起き鳥




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Everybody else is doing it.

2018年03月26日 05時34分38秒 | 読書





 「ビジネスの世界で最も危険な言葉は

『他の誰もがやっている』だ。」



誰かがすでにやっていると、

それは一種の安全保障になるようだ。

「前例がない」

はノーを言う時の定番の枕詞だし、

「売れている」は「すぐに追随しろ」

と言う意味に使われる。


これは問題行動においても同じようだ。

2006年、米国企業100社以上が

ストックオプション(自社株購入権)

の付与日を不当操作して大問題になった。

自分たちが受け取る利益をかさ上げする、

強欲で恥ずべき行為だが、

名だたる大企業が当たり前のようにやっていた。

バークシャー・ハザウェイは不正とは無縁だったが、

バフェットは傘下の企業に、

こう呼びかけた。


「他社が問題含みの行動をしているから、

我が社が問題含みの行動をしても

大丈夫と思わないように。

ビジネスの世界で最も危険な言葉は、

五つの単度で表現できます。


「他の誰もがやっている

Everybody else is doing it.

です」




   「1分間バフェット」

            桑原 晃弥 著




     









コンプライアンスに対する

バフェットの厳しい考え方が伝わってくる。

それはもう危険水準ギリギリまでなら許される。

などと言うものではなく、

同業他社は許されても自分たちは近寄ることもご法度

言い訳さえならない厳しさである

それはもう法律の会社の問題ではなく、

名誉とか信条の世界の問題

バフェットのプライドが物申すと言う感じである


前例踏襲の二番煎じ!

こんな風潮の組織に未来などないと思うのだが、

それを頑なに守り通している世界がある

それはエリート集団の組織、官僚組織であると思う

トップの資質がものを言う世界ではあるが

その組織に40年勤めた僕の経験上言えること

 
官僚組織のエリート幹部は

ともかく自分の在任期間中は

絶対にミスを犯さず

ミスがあったとしてもそれは隠し通す

そしてそのミスは自分の預かり知らない部下の範疇

そんな組織の中で犠牲となった

中間管理職に末端職員は数しれず

不幸な出来事さえ起こりうる世界である


バフェットの言う

「Everybody else is doing it.」

この五つの単語が身に沁みる・・・



       早起き鳥




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社会の向こうずねを蹴り続け...!

2018年03月25日 04時03分51秒 | 読書





 「企業も株も取引のネタにすぎない

と考える人が、

ウォール街には大勢います。」



「投資」「利益」と言った言葉は

悪いイメージもある。

確かに投資の世界には強欲な人も多く、

悪質なマネーゲームで

社会に損害を与えることもある。

その象徴がウォール街だ。


バフェットはウォール街を批判している。

そして一般的にはプロが働けば

社会に大きな利益をもたらすものだが、

ウォール街は例外だと指摘する。

「相対的に言って、ウォール街で資金を運用する

プロのファンド・マネージャーたちは、

なんの利益をもたらしてくれません」


さらにウォール街は

自分たちのやっていることは

経済の微調整であり、

社会に役立つものだと思っているようだが、

それは間違いだと酷評している。


バフェットは故郷のオマハに住み続け、

ウォール街には滅多にいかない。



   「1分間バフェット」

            桑原 晃弥 著




     









バフェットは事業と人財を重視し

長期投資を行う投資家

でもウォール街の人たちは

短期的投機に血眼になり

ゼロサムゲームの中でうごめく強欲な集団

ウオール街にとどまらず、日本の兜町も同様

短期的な投機とは本当に怖いものだ

それも現物取引ならそれも

自分の損害だけですむが

ビバレッジをかけた分不相応な取引で

目論見が違うと

一発退場!その損害は計り知れない

上がるか下がるかの確率二分の一の勝負なら

それはもはや賭博ゲーム・・・


今、バフェットは賢人として世界の崇高を受ける投資家

どちらの価値観が正しいかは明らかである

とは言え、そんなことは百も承知、

ど素人を巻き込み、お金と株券に目がくらんだ

短期的利益に群がる投資家がゴマンといる

株式市場の群集心理は面白い世界である


そして今、日経平均もダウ工業平均も

何やら雲行きがあやしい

日本政府もアメリカ政府も暗雲立ち込め

朝鮮半島情勢も何やら不穏な空気

資金力の乏しい僕でさえ気になる季節

いやはや、今年の年度替りはどうなりますことやら



       早起き鳥




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興味のない消費・・・

2018年03月24日 06時26分52秒 | 読書





 「同じものをずっと繰り返し

食べるのが好きなんだ。」


「ハム・サンドイッチなら、

朝食に50日間続けて食べられるよ」

こればバフェットの食生活だ。

他の好物もコカ・コーラやチェリーコークで

決してほめられた食生活とは言えない。

そんな食生活には二つの理由がある。


一つはリスクを嫌うためだ。

もう一つは質素を好み、

倹約を重んじるからである。

バフェットは、お金を投資して増やすのが大好きだが、

お金を消費することには興味がなかった。

散髪に行くときも、

散髪代を30年間複利で運用したら

どれだけの額になるかとか、投資の面がら考える。

それが習慣だった。

意識して節約などしなくても、

頭が投資一色になっていると言えるだろう。



   「1分間バフェット」

            桑原 晃弥 著




     









ハムサンドとコカ・コーラの食習慣など

それこそリスクが高いと思うけど

毎日分厚いステーキを食べることに比べたら

比較にはならない

バフェットほどの人なら

まず自分の健康を考えるだろうから

一番のリスクは食べすぎる贅沢だと

小さい時から理解していたのだろう


僕などは分かっていても

食べ過ぎが最高の幸せと思っているのだから

話にならない・・・

バフェットの生活習慣を見習わなければ

食生活だけにとどまらず

生活スタイルそのものを見直す必要がありそうだ

散髪代さえその支出の無駄と考え

その代金を複利で運用したらなどと考えるのだから

それはもう投資家としてではなく

単にドケチともとれる・・・


ともかく、人生投資が全て

と考えるバフェットにとって

消費は悪

まして僕がしているような浪費はもってのほか

バフェットの叱咤が聞こえてきそう

お金のまわりが悪いなどという前に

収入に見合う生活水準にするのが先決

冗費を倹約し、慎ましやかに暮らし

収入の1割は貯蓄にそしてその後に投資

その繰り返しの暮らしこそが

一番の投資術なのかもしれない



       早起き鳥




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早くから蓄えたお金が「雪の玉」に・・・

2018年03月23日 03時58分27秒 | 読書





 「私は雪の玉を若い時から固めた。

10年遅く始めたら、

斜面のずいぶん下にいただろう。」



バフェットが子供の頃から始めた

ビジネスはなかなか多彩だ。

一家が湖近くの山荘を借りて

休暇を過ごした6歳の時は

缶コーラ6つを25セントで買い、

それを湖で1缶5セントで売っている。

5セントの利益があった。

オマハに帰ってからは

祖父の雑貨屋で仕入れたソーダを売り歩いたりもした。


お金がなかったわけではない。

バフェットは自分の手で

お金が増えていくのを見るのが好きだった。

以来、競馬の予想紙発行、

ゴルフ場でロストボールを集めて売る、

中古のピンボールマシンを

理髪店においてもらうなどのビジネスを展開した。

子供50人を使って新聞配達を行ったこともある。


やがて高校卒業の頃には1万ドル近くを貯めていた。

大学卒業の頃にはそれを倍にまで増やしていた。

こうして早くから蓄えたお金が

バフェットの「雪の玉」になった。



   「1分間バフェット」

            桑原 晃弥 著




     









高校卒業の頃にはなんと1万ドル、

今の日本円にしてミリオネア

大学卒業の時にはそれを倍にまで・・・

なんともはや、バフェットの稼ぎには頭が下がる

そしてその財産を投資術で

雪の玉として大きく膨らませていくのだからすごい

彼が言っている言葉の中に

時間という大切な資源を

とても有効に活用していることがわかる


そして僕などはその時間を

いかに無駄にしているかを思い知る

1年などあっという間に過ぎ去ってしまうけれど

バフェットの1年は

貴重な1日1日の積み重ね

そんなに稼いでどうするのと言いたいところ

彼にはお金が増えていくのを見るのが好き!

単にそれだけなのだろうけれど

お金はいくらあっても邪魔にはならず

うまく活用すれば、自分だけにとどまらず

多くの人々を幸せにすることができる


とはいえ、バフェットの稼ぎは収入ばかりが目立つが

支出の方は一体どうなっていたのだろう

何も買わず、贅沢など全くしなかったのだろうか

遊びたい年頃の彼の日常を垣間見たいものだ



       早起き鳥




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