「正確に間違うより、
大まかに正しい方向へ進むべきだ。」
ストックオプションは、
米国企業では報酬以上に強い関心を集める。
ベンチャー企業などでは、報酬が安くとも、
将来の巨額資産という夢を見させてくれるからだ。
実に魅力的な制度である。
だがバフェットはストックオプションが
人件費として計上されず、
会計操作が可能になりがちなことに疑問を抱いていた。
「ストックオプションは
給与の一形態でないとしたら、何なのか」
「費用を利益の計算に入れるべきでないとしたら、
一体どこへ入れるのか」
と疑問を呈していた。
賛同者は少なかったが、
2002年にコカ・コーラが社員の
ストックオプションを費用として計上することを決める。
翌年ビル・ゲイツがストックオプションをやめ、
制限付き株式を採用した。
2004年には、ストックオプションの
費用計上を義務付ける法案が動き出した。
「1分間バフェット」
桑原 晃弥 著
ストックオプションという
初めて目にする言葉
それは僕だけかも知らないけれど、
字引で調べたら次のような解説があった
自社株購入権。
企業が役員や従業員に,
自社株を将来の一定期間に
あらかじめ決められた価格(行使価格)で
購入する権利を与える制度。
会社法上は新株予約権として扱われる。
確かに報酬額の低いベンチャー企業などの
社員や役員には魅力的な制度
でもそんなことが許されるなら
いろんな形で労使両サイドでおかしな事態も起こりうると
僕でもわかる理屈
こういう制度がまかり通るから不思議である
とは言え、バフェットやビル・ゲイツが
同調していないようだし
こんな制度は風化していくことになるだろうし
バフェットが言うように正確に間違うよりは
大まかに正しい方向に進むべきだ
と言う言葉がとても新鮮
僕は長い官僚生活の中で一番苦手なのが法律
僕たちの仕事の大部分が法解釈
法律に照らして判断する仕事だったけれど
六法を読むのが大嫌いの僕には
40年間ほとんど見なかったと言っても過言ではない
そもそも、法律に照らすような仕事は法制課に任し
僕は自分の常識に照らして仕事をした
対峙する人々は
「その判断はどこに書いてあるのか?」とよく言われたが
その時に僕がよく言ったのは
法律は人が作ったもの具合が悪ければ直せばいい
大切なのは関係するもの皆が納得すればそれでいい
なんて偉そうなことを言ってきたものだ
早起き鳥
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