改憲論者の私に
批判的だった布施が
「先生に金権批判で弓を引いた
あの石原はいかがですか」
と水を向けたら、角さんはにべもなく、
「ああ、あんな奴、
あいつはもともと物書きだからな、
仕事として書くのは当たり前だろうよ。
第一、俺はあいつに金なんぞ
一文もくれてやったことはないからな」
いったそうな。
それを聞かされて私としては
角さんの金権の相伴にあずかったことが
全くなかったことに
つくづく感謝したのだったが。
私は自分の回顧録にも記したが、
人間の人生を形づくるものは何といっても
他者との出会いに他ならないと思う。
私の人生今思えば
さまざまな他者との素晴らしい、
奇跡にも似た出会いに形づくられたものだった。
「天才」
石原 慎太郎 著
角さんから見た石原慎太郎
石原慎太郎から見た角さん
目線の違う二人の関わり合いがとても面白く
とても興味ぶかく読ませてもらった
僕にとっても、いろんな人との出会いがある
職場での、上司、同僚、部下との出会い
人事異動という全く偶然としか
言いようのない人との出会いが
また実に面白かった
例えば、全く初対面の配属された職員から
「主人がお世話になりました」
こんな異動の挨拶を受けたりすると、
もうなんと面白いというか
関わる人さえ、神がかりである
さらに、自分が一つの課を任された時に
自分の上司やトップに本当に嫌な思いをした
でもそんな上司がいたからこそ、
自分があったのだと
過ぎ去りし日々を懐かしく思う。
これから先も
どんな人との出会いが待っているのか
と思うと愉快でならない
人生まだまだ楽しまなくては...!
早起き鳥
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