早起き鳥 

【未明混沌】今日も必ずお元気で…!

rakuten

背中の家紋に恥ずることなく…!

2013年01月09日 03時15分37秒 | 読書





紋付きというのは、
家紋が五つついています。
胸に二つ、袖の後ろに二つ、
大きな紋が背中に一つ。

つまり家紋は三対二の比率で
「後ろから見られるもの」なのです。

家紋は、背中に背負う家格の象徴です。
気安く触られたり
泥をつけられてはいけない
非常にたいせつなものを
背中の真ん中に背負っていたわけです。

人間が身につけている
一番たいせつなものは

「自分で見ることができず、
他人からは見られるだけの部位」

に貼り付けられていたのです。

 「疲れすぎて眠れぬ夜のために」
        著 内田 樹


     
     













男の背中、
父の背中、高倉健の背中演技
などと、背中がモノ申す
背中とは実に大切なところ

猫背の自分にはウィークポイントの背中
しっかりと背筋を伸ばして
世間の人が一番よく目につく背中
常に意識して
背後の目を意識して精進

でもなぜか、前ばかり気にして
後ろを忘れることが多い
さらに人が見ていなければ
法さえ守らない不埒な気持ちも魔が刺す

背中の剣片喰に恥じることのなきよう
心の眼はいつも磨いておかねば

紋付羽織りを着ることなど
まったくと言っていいほどない
着物さえ持っていない人が殆どだ
でもこの着物こそ、心眼を鍛え、
日本人の誇りを装うにふさわしい衣類

なにも正絹の着物など不要である
木綿の着物で十分
帯を締めて袴をはいて背筋を伸ばし
家紋の入った羽織りをはおる

一年に一度くらいは紋付羽織袴にて
寺社仏閣の参道を
背中で歩きたいものである

     早起き鳥





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