戦後生まれの僕たちは、
基本的には自分たちの生活経験の中で、
劇的な価値の変動というものを
経験していないということです。
飢えた経験もないし、
極限的な貧困も知らないし、
近親者が虐殺された経験もないし
もちろん戦争に行って
人を殺した経験もありません。
貨幣が紙くずになる経験もありません。
国家はとりあえず領土を
効果的に保持していましたし、
通貨は基本的には安定していました。
基本的に戦後日本の僕たちはまるっきり
「甘く」育てられているのです。
「疲れすぎて眠れぬ夜のために」
著 内田 樹
人と人が殺し合う戦争、
そして極限的な貧困と破壊的秩序
そんな過去の時代を経験して
いまも生きている人の話を
本や映像で触れることがある
昔の人は一様に、今以上に
祖国愛、隣人愛にあふれ、
孝行、忠義、義理人情に篤く
人々は一様にたくましくそして優しい
でも問題解決に戦争という選択肢が
あった時代が良いのか悪いのか…、
自分を守るために
相手を殺すしか方法がない時代を生き抜く
現在は問題解決に戦争はあってはならない
でもそれを選ぶ国があったとすれば
その国は国際社会から制裁を受け
滅びてしまう
自分を守るために相手を殺す
特例的な正当防衛があるが
今はそういう局面にいたることさえない
争いを産まない、妥協、
いい加減、無気力、
ある意味進歩がない
そんな気もしないではない
くしくもスポーツとか芸術とか
競うものがあることは喜ばしくもあり
今もアスリートであることを誇りに思う
早起き鳥
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