早起き鳥 

【未明混沌】今日も必ずお元気で…!

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峠 (逆境に負けるな!)

2005年10月17日 03時15分56秒 | 読書

物事が上手く行かない時、生き方に戸惑いを感じた時、どう考えたら良いのかと悩む時…!素晴らしい本がある。司馬遼太郎の「峠」なんとも熱い励ましを頂ける逸品だ。
 河井継之助なる人物を司馬遼太郎の峠という作品ではじめて知った。
彼は竜馬のように革命の世界を闊歩することも西郷や大久保ような国家的巨人になること無かった。
彼は維新の内乱のうちの北越戦争のそれも敗者の側の執政で中途戦死し、後世への功績と言うべきものは何も残していない自分物だ。
しかし、司馬遼太郎が英雄に仕立て上げ、人々の心に勇気と希望を与えてくれる。
苦しい時、どうしようもない時、何とかしなければならない時、どれだけ励まされたことか…!
これからも幾たび訪れるであろう人生苦難の峠を勇気を持って乗り越えたいものだ
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■ご家老がそういう他藩との公式の座に出られるようなことはあったためしがない。
■諸藩は事なかれで来た。幕府に対し、わずかの過失も恐れ、ただひたすらに首をすくめ、過ちなからんとし、おのれの本心をくらまし、責任を取らねばならぬ事は一切避けてきた。もはや、その幕府も無い。これからは諸藩はおのれの考え方で生きてゆかねばならぬ。その時にあって300年の弊風を未だに守るとは何事であろう。
■陽明学にあっては事を起こすとき、それが成功するかしないかは第一義ではない。結果がどうかという事は問わない。むしろ結果の利益を論ずることはこの学問のもっとも恥ずるところなのである。この学問にとって第一義というのはその行為そのものが美しいかどうかだけである。それだけを考えつめてゆく。
■継之助はすぐ自分の興奮にきずき、声を沈めた。
議論は起こったほうが負け、というより、怒ることによって自分の敗勢を立て直そうというものであり、自ら負けであることを告白するようなものである。
 峠 司馬遼太郎

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