トンネルの向こう側

暗いトンネルを彷徨い続けた結婚生活に終止符を打って8年。自由人兄ちゃんと天真爛漫あーちゃんとの暮らしを綴る日記

どこか

2017-03-30 21:44:02 | ポエム
時々考える。
辛いことがあったり、悔しいことがあったりすると考える。

今の私はあの頃より幸せだろうかと。

夫の借金に苦しめられた日々。
舅のアルコール依存症と暴力に悩んだ日々。
姑の介護に明け暮れた日々。

あの日々よりも今は幸せだろうかと考える。

あの日々を、めったに思い出すこともなくなった。

誰かと結婚していたころの話をすることもなくなった。

随分、月日がたったのだと実感する。

もう、夫の顔もずっと思い出していない。

あーちゃんが面会に行ったときに「お父さん、お母さんを電車で見かけることあるって言ってたよ」

離婚してしばらく、近所に住んでいる元夫を、無意識に探していたことがある。
遠くから歩いてくる姿に、慌てて横道に入って逃げたこともあった。

いまじゃ、まったく気にも止めていない。
すれ違っても分からないかもしれない。

毎日はとても忙しく、考えることも多いからだ。

結婚生活の頃、出口の見えない悩みや、辛い出来事があると
自分がどこにいるのか。どうしてこうなってしまっているのか分からなくなり
「ここはどこだろうか。自分は何をしているのだろうか」と途方にくれた。

ただ、動けず、押し寄せる出来事に流されて、もがいて、わけもわからない場所に流れていくのを
止めるすべも分からず、流れ着いた先にまた予想もつかない出来事に振り回され、へとへとになっていた。

今の私は、こうして悩んだり苦しんだりしているけれど、ここがどこで、どうしてこうなってしまっているのか
分かっている。

自分が選んだ結果でこうなっていて、この先どうなっていってもどうにかこうにか乗り越えていくのだと分かっている。


道は見えている。

結婚していた頃と比べるなんて馬鹿げている。
日常は過ぎていくのだ。
暮らしは続いていくのだ。
生きているのだ。

道が見えていれば大丈夫。

そう思える。

私とお兄ちゃんとあーちゃんと小鳥と暮らして
明日はもう一匹家族をお迎えに行くのだ。

我が家は生きている。

ここまでずっと応援してくれたみなさん本当にありがとう。


我が家が再出発して明日で10周年です。
おかげさまで10周年。


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