トンネルの向こう側

暗いトンネルを彷徨い続けた結婚生活に終止符を打って8年。自由人兄ちゃんと天真爛漫あーちゃんとの暮らしを綴る日記

乾ききって

2006-01-08 12:55:52 | 元夫婦
私はトラブルに弱い
長い訓練によってトラブルが起きると感情が鈍磨する

よく子供の頃から何か起こってもびっくりする様子がないので
「しっかりしている。」とか「心臓に毛が生えてる」とか言われた

そうじゃなくて、トラブルが起きると守りに入るからだ
無意識に自分を守るために、妙に明るく振舞ったり、冷静に物事を判断するために
感情を閉じてしまうのだ

これ以上傷が大きくならないように、これ以上何かを奪われないようにと・・・

年末から年始に掛けていろいろありすぎた
夫が免許証を忘れてきただけでも私の心はパニックになっている
元々悪いほうに想像を巡らすのが得意なために、何かあるんじゃないかと
早く取りに行って欲しいと苛々する

前は執拗に行くように指示したり自分で取りに行くとまで言い出したりしたけれど
最近はやめているので、ストレスとの戦いである
それでも趣味に没頭したりして紛らわせているうちはましである

ところが今度は免許がないのに事故ってしまった
これまた大打撃である
年末で何処も休みだし仕方がないと思っていても、物事が中途半端なのがますます
不安にさせる

何処も休みだからレッカー代やら病院代やら連絡が付かずお金も予想以上にかかる
後で返ってくるよと夫に言われても前回のトラブルの後だから信用できずに
ますます違う想像も巡らして疲れが倍増してしまう

そして年始に実家に帰って皆で楽しくと思っていたが弟一家。姉一家と風邪を引いて何処もいけず、昼からお酒を飲む習慣がないため狭い家に13人も閉じ込められていた

私的にはお嫁さんや姉と話せて楽しかったのだが元々自分のペースで物事が運ばないと苛々する父はストレス爆発寸前でなぜか私の子供達ばかり叱り付けた

長男は2階から降りてくるたびに何かと因縁をつけられていた
下の娘も泣くたびに「何泣いているんだ。」と怒鳴られた

他にも弟の子供達が「ぎゃーぎゃー」泣いていたがさすがにお嫁さんの前では叱れないのだろう
その反動が全てうちの子供達にきた

帰ろうかとも思ったけれど姉ともまたお盆まで会えないし、我慢我慢と過ごしてしまって結局疲れてしまった

こうやっていろいろ続いていくと私の顔から感情が消えていくのが分かる
なにも感じなくなるのだ

この状態に入ると夫も人の顔色や雰囲気を読み取るのが得意なため、私の様子が気になって仕方がないらしい
いつも以上に話しかけ笑わそうとするのだ

そして「お母さんがいるから、うちは安泰だ」とか
「お母さんのおかげで幸せだ」とか褒めて私の反応を見ようとするのだ
だけどこの状態に入ると「そう。それはありがとう」ぐらいしか反応できないのだ

すると夫は「なによ。なんかあんのか?」と勘ぐり怒り出す
それがまたいっそう私には面倒なのだ
「別に何もない」と言いたいことがいっぱいあるけれどそれは今言いたいことじゃないので黙っている

とにかくそっとしておいて欲しいのだ
だから今日は息子と2人映画に追い出してやった

この状態は夫婦にとってマイナスの作用しか働かない
一緒にいても落ちていくだけなのだ
共に励まし合い、共に助け合うという関係になれないのは残念だけど
お互いに傷ついているときは離れてそれぞれに力を取り戻すしかない

所詮は1人。
そう割り切らなければ私の場合は駄目なのだ
この乾ききった状態は自分で癒して潤してあげるしかない

映画に行った先からも夫から頻繁にメールが入る
余程気になるらしい

ごめんね。もう少しで元に戻るからね