アヴェ・マリア・インマクラータ!
愛する兄弟姉妹の皆様、
フランシスコ教皇様のために私たちの祈りを倍増しましょう。私たちには、教皇様の来日を準備するため以外にも、教皇様のために多く祈る理由が多くあります。
第二バチカン公会議後、教会の大混乱を見たルフェーブル大司教はこう言います。
「教皇のために祈ることを拒否するなどということから遙か遠く、私たちは聖霊が、教皇が信仰を断言し擁護するために教皇に光と力とを与えてくださるように、私たちの祈りと懇願を倍増している。」
来たる10月にローマで開催される "アマゾン・シノドス"が計画されています。その準備資料(Instrumentum Laboris)を分析して、元教理聖省長官であったミュラー枢機卿は「教皇といえども、公会議といえども、女性が司教、司祭、助祭に叙階ことを可能にすることは出来ない」と批判しました。
ミューラー枢機卿は、ベネディクト十六世の元で教理聖省長官でしたが、2017年フランシスコ教皇が退任させました。
ミューラーはこのシノドスは「解体用の鉄の玉」で、「普遍教会を再建築する」ことを目的としている、と警告しています。
エレガンティ司教は、この準備資料にある考えが採用されるなら、「カトリック教会という全神秘体を汚染し、重大な結果を及ぼすだろう」と語ります。
ニコラ・ブックス(Bux)師は、アマゾン・シノドスを、内部から真の教会を「破壊し」て、「別の教会を作る」試みである、と呼んでいます。
シュナイダー司教は、教皇フランシスコには司祭独身制という使徒継承の遺産をまもる厳格な義務があると発言しています。
フランシスコ教皇は、教皇として、イエズス・キリストの代理者です。イエズス・キリストの教えをそのまま変えずに教えてくださるように、祈りを持ってお支えいたしましょう。
このことを今、心ある日本中のカトリック信徒の方々に呼びかけます。私どもが教皇聖下のために多くの祈りやロザリオや犠牲をその意向でお捧げすることです。
もちろん、私どもは報道によって、フランシスコ教皇様の過去の発言、特に問題発言を存じ上げています。
*「祈りを数えるのはペラジウスの異端だ」
*同性愛の人々や離婚して別のパートナーと同棲している人々に、御聖体拝領を認める道を開こうとしていること(アモーリス・レティチア)、
*「無神論者らは天国に行く」
*「自然に反する罪に強迫観念を持つべきではない」
*「改宗させるのは荘厳なナンセンスだ。」Proselytism is solemn nonsense
*「聖母は御自分の聖子の御受難のあいだ、騙されたと感じたかもしれない。」Our Lady may have felt deceived during Her Son’s Passion.
*「地獄に落ちた霊魂たちは、無となり無くなってしまう。」The souls of the damned are annihilated.
*「カトリック信徒らは "ウサギのように" 子供を産むべきではない。Catholics shouldn’t breed “like rabbits”
*「教会を襲う最大の悪は、若者の失業と年寄りの孤独である。」The greatest evils afflicting the Church are youth unemployment and the loneliness of the aged.
最近では、ますます多くの枢機卿、司教、神学者のグループ、司祭、平信徒たちが、ドグマと道徳の重要な点について、教皇様の発言に異議を唱えています。
*アモーリス・レティチアに関する「疑惑 Dubia」が2016年9月19日、ブランミュラー枢機卿、バーク枢機卿、カファラ枢機卿、マイスナー枢機卿らによって教皇に提出されました。
*2017年7月16日付けで異端を広めたことについての忠孝からの矯正」は、2017年8月11日に教皇に提出されました。
*アモーリス・レティチアに反対して、2017年12月31日、アスタナの聖マリア大司教区のトマシュ・ペタ(Tomash Peta)大司教とカラガンダのヤン・パウェル・レンガ(Jan Pawel Lenga)大司教、アタナシウス・シュナイダー司教が「婚姻の秘蹟に関する不変の真理の宣言」を発表しました。後にはこれにリガ大司教区のヤニス・プジャツ枢機卿(Cardinal Jānis Pujats)、カルロ・マリア・ヴィガノ(Carlo Maria Viganò)大司教、フェラーラ司教区のルイス・ネグリ司教、ザルツブルク司教区のアンドレアス・ラウン司教、クール司教区のマリアン・エレガンティ司教、コルプス・クリスティ司教区のルネ・グラシダ、フェルトキルヒェ司教区のエルマー・フィッシャー司教が賛同しました。
*2018年4月7日に、その4名の枢機卿のうち2名(ヴァルター・ブラントミュラー枢機卿とレイモンド・バーク枢機卿)がローマでのカンファレンスで信仰宣言「Declaratio」を発表し、教皇にも同じ信仰宣言を求めました。
*元教皇大使であったヴィガノ大司教は、2018年8月22日付けで告発の手紙を書いて発表しました。さらに2018年9月29日付けで第二の手紙も発表します。
*フランシスコ教皇聖下とグランド・イマームとの「世界平和と共存のための人類の兄弟愛に関する文書」(2019年2月4日)に関連して、聖ピオ十世会総長はコミュニケ「まことの兄弟愛」を発表しました。
*2019年2月8日、ミュラー枢機卿は「信仰の宣言」マニフェストDas Manifest des Glaubens を発表しました。これはアブダビの宣言「世界平和と共存のための人類の兄弟愛に関する文書」に反対するものです。
*アメリカ人のカプチン会司祭ワイナンディ神父(Fr. Thomas G. Weinandy)は、カトリック・ワールド・リポート紙にアブダビの宣言「世界平和と共存のための人類の兄弟愛に関する文書」について批判を寄せています。
*ロベール・サラ枢機卿は自書『夕暮れが近づいた、日は既に暮れかけている』(Le soir approche et déjà le jour baisse, 2019) で、「現在の危機は教会の最高のレベルに位置しているというのは本当だ。もしももはや私たちが教義や道徳を教えることが出来なくなり、模範を示すことが出来ないのなら、危機は極めて重大となっている。」と発言しています。
*2019年1月に出版された『私の祖国の人々への愛のために私は黙っていない For Love of My People I Will Not Remain Silent』、香港の陳日君枢機卿は、バチカンと中国との協定を「間違った戦略」であり「妥協と降参でしかない」と批判しています。
*「教皇フランシスコを異端の罪で告発するカトリック教会の全司教たちへの公開書簡」が、20名の大学教授や神学者たちによって署名され、2019年4月30日に発表されました。これは全世界の司教たちが介入して、教皇にその異端を捨てるようにさせることを懇願するものです。もしも教皇がこれを受け入れず異端を捨てない場合、公式の異端者となるので、司教たちがフランシスコ教皇を「教皇の地位を失った」と宣言することが出来るようになる、と説明されています。
このような流れで、今回、アマゾン・シノドスが準備されています。
ブラントミュラー枢機卿(Cardinal Walter Brandmüller)は、10月に開催予定の準備中のアマゾン・シノドが女性の助祭と司祭の結婚を求めていることについて、2019年7月にその動きを批判して「カトリック教会を根本的に再構造する」作戦にすぎない、司祭独身制は使徒からの聖伝の正真正銘な一部である」と断言し、アマゾン・シノドスの準備資料のことを「異端的」であり、天主の啓示からの「背教」であると言います。
こういった一連の教皇様の発言や行動に躓いて、教皇座空位論に陥ってしまう不幸な人々がいることも事実です。
しかし、私たちは教皇座空位論を受け入れません。現代の私たちがみている教会の危機は、第二バチカン公会議の中に含まれていた毒の種が大きくなって実りを付けている結果にすぎません。
ここにおいて私たちは、天主の御恵みに助けられ、傷ついたキリストの花嫁であるカトリック教会と、教皇聖下への最大の奉仕をすることを望みます。それは、私たちが聖伝の信仰を守り、教会と教皇聖下のために祈ることによってです。
シスター・ルチアは、わたしたちが教皇のためにたくさん祈らなければならないこと、教皇のためにどれほど祈らなければならないかを訴えています。
秋田のマリア様も仰っています。「教皇、司教、司祭に為にたくさん祈って下さい」「悪魔の働きが、教会の中にまで入り込み、カルジナルはカルジナルに、司教は司教に対立するでしょう。」「ロザリオの祈りをたくさん唱えてください。」
元后憐れみ深き御母マリア様からの奇跡を、乞い願いましょう。
天主様の祝福が豊かにありますように!
トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)