アヴェ・マリア!
愛する兄弟姉妹の皆様、
いかがお過ごしでしょうか?実は愛する兄弟姉妹の皆様からたくさんのご質問が寄せられておりますので、すこしづつお答え致します。
【御質問】
(1)そのたびのスウェーデンのテレビ局を上手に使った攻撃はいつごろ始まったのでしょうか。 一月21日の 教令の発布の前ですか 後ですか?11月にドイツで録画された インタビューだそうですが、もう昨年中から「この連中の破門の撤回なんかするなよ」という教皇様への圧力の道具として今回のメディアのキャンペーンは始まったのでしょうか? それとも破門撤回の教令が1月21日に出るのとほとんど同時に放映され始めたのでしょうか?
【御返事】
スウェーデンのインターネットテレビ局による攻撃は、破門撤回の発表の直前です。
フェレー司教様によると、こう言われています。
「それにしても注意すべきは、というのもこれを単なる偶然の一致と呼ぶことができないからですが、このインタビューは11月1日になされたものです。それは以前サン・ニコラ・ドュ・シャルドネ教会でルターの異端説を放棄した元ルター派の牧師が、今ではツァイツコーフェン(=聖ピオ十世会のドイツの神学校)の神学生ですが、助祭に叙階された時のインタビューで、「破門」の撤回という正にその正確な時期に放映されました。
このインタビューは、本来ならば宗教に関するものであるはずでしたが、インタビュアーはバナナの皮を滑り込ませ、ウィリアムソン司教様はその結果について考えずに滑ってしまったのです。
私が強調したいことは、この問題は、聖ピオ十世会の目的とは何らの関係もありません。聖ピオ十世会の目的はカトリックの教えの宣教です。これはもう終わったと期待する不幸な出来事でした。これ以上のものではありません。もちろん、今後はウィリアムソン司教様には法的な結果がつきまとうでしょうし、私たちにはレッテルが増えることになりました。
しかしながらこの事件は二つの段階に分けて出すという正確さがありました。まず、ドイツのシュピーゲル紙がこの情報を最初に報道し、スエーデンのテレビ番組についての予告をしました。このシュピーゲル紙の記事は教皇様に反対して書かれていました。教皇様はこんな人々を教会に入れようとしていると、破門の撤回の発表の前に、ズバリとそう書いたのです。教皇にはこのような人々と近づこうとする意志がよく見える、そうしたら問題が起こるだろう、何故なら彼らの中には「否定論者」がいるから、と。」
事実関係はこうです。
2008年11月1日、ドイツのツァイツコーフェンの神学校(=聖ピオ十世会のドイツの神学校)で、助祭の叙階式をウィリアムソン司教様が執行しました。
助祭に叙階された神学生のうちの一人が、シュテン・サンドマーク(Sten Sandmark)で、元ルター派の牧師であったけれどカトリックに回心したスウェーデン人でした。そこで、スウェーデンのテレビ(SVT)のジャーナリストたちもそれに来ていました。ウィリアムソン司教様は彼らの質問に答えることに応じました。
この質疑応答の際に、ウィリアムソン司教様が数年前にカナダで言った発言について質問をしました。
ウィリアムソン司教様は、これに答えることによってドイツで刑を受ける可能性があることをハッキリと述べていました。
年が明けて、2009年1月19日、ドイツの雑誌であるシュピーゲル誌がベネディクト十六世教皇が聖ピオ十世会に対して近々する接近に対して敵対する記事を書きました。
そしてシュピーゲル誌は聖ピオ十世会の司教の中には「否定論者」がいると述べ、スウェーデンのテレビ番組 "Uppdrag gransning" (調査ミッション)が1月21日に放映されることを予告しました。
レ枢機卿の教令は1月21日に署名され、1月24日に公表されました。
バチカン関係専門のジャーナリストパオロ・ロダリ(Paolo Rodari)は、2月3日付けの「レフォルミスタ」紙において、教皇に調査レポートを提出しました。このレポートでは「スウェーデンのテレビ放送の日付の選択の裏に、ベネディクト十六世教皇を失墜させようとする糸が隠れている。この資料はスウェーデンのテレビ局が破門の撤回の発表がある3日前に報道されるように影響を受けたと証明しようとしている。この資料はフランス人女性のジャーナリストであるフィアメッタ・ヴェネ(Fiammetta Venner)がこの否定論に関する質問をするようにと提案したと仮説を出している。」
フィアメッタ・ヴェネ(Fiammetta Venner)は、フランス同性愛の活動家であり、堕胎と政教分離の闘士で、ロダリによれば、「彼女は、政教分離についての、フランス・フリー・メーソンのグラン・トリアン(Grand Orient)の恒例の講師である。2008年9月には、ベネディクト十六世がフランスを訪問した際に、同士のカロリーヌ・フレ(Caroline Fourest)と共著で次の題の本を発行した:『"Les nouveaux soldats du pape. Les légionnaires du Christ, l’Opus Dei et les traditionalistes" 教皇の新しい兵士たち、キリストの軍隊、オプス・デイ、そして聖伝主義者』(éd. Panama)」
ウィリアムソン司教様に反対するキャンペーンは、教皇様と聖ピオ十世会とに反対するキャンペーンに広がり変化しつつあります。ドイツでは、シュピーゲル誌(Der Spiegel)と日刊紙ビルト(Bild)は、バチカンと聖ピオ十世会とは、考え方と道徳に関する近代性が獲得したもの全てに反対していると告発しています。
ヘルマン・ヘーリンク(Hermann Häring)という進歩的神学者は、2月2日、左翼の新聞ターゲスツァイトゥンク(Tageszeitung)に、81才になるベネディクト十六世は辞任・辞職すべきだと宣言しました。曰く「もしもこの教皇が教会に善をしたいと思うのなら、教皇は辞職すべきだ。それは醜聞にもならないだろう。司教は75才に引退する。枢機卿は80才になると全ての権利を失う。教皇もこの賢明な規則に何故従うことができないのだろうか?」と。
Derrière l’entretien de Mgr Williamson à la télévision suédoise…
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いかがお過ごしでしょうか?実は愛する兄弟姉妹の皆様からたくさんのご質問が寄せられておりますので、すこしづつお答え致します。
【御質問】
(1)そのたびのスウェーデンのテレビ局を上手に使った攻撃はいつごろ始まったのでしょうか。 一月21日の 教令の発布の前ですか 後ですか?11月にドイツで録画された インタビューだそうですが、もう昨年中から「この連中の破門の撤回なんかするなよ」という教皇様への圧力の道具として今回のメディアのキャンペーンは始まったのでしょうか? それとも破門撤回の教令が1月21日に出るのとほとんど同時に放映され始めたのでしょうか?
【御返事】
スウェーデンのインターネットテレビ局による攻撃は、破門撤回の発表の直前です。
フェレー司教様によると、こう言われています。
「それにしても注意すべきは、というのもこれを単なる偶然の一致と呼ぶことができないからですが、このインタビューは11月1日になされたものです。それは以前サン・ニコラ・ドュ・シャルドネ教会でルターの異端説を放棄した元ルター派の牧師が、今ではツァイツコーフェン(=聖ピオ十世会のドイツの神学校)の神学生ですが、助祭に叙階された時のインタビューで、「破門」の撤回という正にその正確な時期に放映されました。
このインタビューは、本来ならば宗教に関するものであるはずでしたが、インタビュアーはバナナの皮を滑り込ませ、ウィリアムソン司教様はその結果について考えずに滑ってしまったのです。
私が強調したいことは、この問題は、聖ピオ十世会の目的とは何らの関係もありません。聖ピオ十世会の目的はカトリックの教えの宣教です。これはもう終わったと期待する不幸な出来事でした。これ以上のものではありません。もちろん、今後はウィリアムソン司教様には法的な結果がつきまとうでしょうし、私たちにはレッテルが増えることになりました。
しかしながらこの事件は二つの段階に分けて出すという正確さがありました。まず、ドイツのシュピーゲル紙がこの情報を最初に報道し、スエーデンのテレビ番組についての予告をしました。このシュピーゲル紙の記事は教皇様に反対して書かれていました。教皇様はこんな人々を教会に入れようとしていると、破門の撤回の発表の前に、ズバリとそう書いたのです。教皇にはこのような人々と近づこうとする意志がよく見える、そうしたら問題が起こるだろう、何故なら彼らの中には「否定論者」がいるから、と。」
事実関係はこうです。
2008年11月1日、ドイツのツァイツコーフェンの神学校(=聖ピオ十世会のドイツの神学校)で、助祭の叙階式をウィリアムソン司教様が執行しました。
助祭に叙階された神学生のうちの一人が、シュテン・サンドマーク(Sten Sandmark)で、元ルター派の牧師であったけれどカトリックに回心したスウェーデン人でした。そこで、スウェーデンのテレビ(SVT)のジャーナリストたちもそれに来ていました。ウィリアムソン司教様は彼らの質問に答えることに応じました。
この質疑応答の際に、ウィリアムソン司教様が数年前にカナダで言った発言について質問をしました。
ウィリアムソン司教様は、これに答えることによってドイツで刑を受ける可能性があることをハッキリと述べていました。
年が明けて、2009年1月19日、ドイツの雑誌であるシュピーゲル誌がベネディクト十六世教皇が聖ピオ十世会に対して近々する接近に対して敵対する記事を書きました。
そしてシュピーゲル誌は聖ピオ十世会の司教の中には「否定論者」がいると述べ、スウェーデンのテレビ番組 "Uppdrag gransning" (調査ミッション)が1月21日に放映されることを予告しました。
レ枢機卿の教令は1月21日に署名され、1月24日に公表されました。
バチカン関係専門のジャーナリストパオロ・ロダリ(Paolo Rodari)は、2月3日付けの「レフォルミスタ」紙において、教皇に調査レポートを提出しました。このレポートでは「スウェーデンのテレビ放送の日付の選択の裏に、ベネディクト十六世教皇を失墜させようとする糸が隠れている。この資料はスウェーデンのテレビ局が破門の撤回の発表がある3日前に報道されるように影響を受けたと証明しようとしている。この資料はフランス人女性のジャーナリストであるフィアメッタ・ヴェネ(Fiammetta Venner)がこの否定論に関する質問をするようにと提案したと仮説を出している。」
フィアメッタ・ヴェネ(Fiammetta Venner)は、フランス同性愛の活動家であり、堕胎と政教分離の闘士で、ロダリによれば、「彼女は、政教分離についての、フランス・フリー・メーソンのグラン・トリアン(Grand Orient)の恒例の講師である。2008年9月には、ベネディクト十六世がフランスを訪問した際に、同士のカロリーヌ・フレ(Caroline Fourest)と共著で次の題の本を発行した:『"Les nouveaux soldats du pape. Les légionnaires du Christ, l’Opus Dei et les traditionalistes" 教皇の新しい兵士たち、キリストの軍隊、オプス・デイ、そして聖伝主義者』(éd. Panama)」
ウィリアムソン司教様に反対するキャンペーンは、教皇様と聖ピオ十世会とに反対するキャンペーンに広がり変化しつつあります。ドイツでは、シュピーゲル誌(Der Spiegel)と日刊紙ビルト(Bild)は、バチカンと聖ピオ十世会とは、考え方と道徳に関する近代性が獲得したもの全てに反対していると告発しています。
ヘルマン・ヘーリンク(Hermann Häring)という進歩的神学者は、2月2日、左翼の新聞ターゲスツァイトゥンク(Tageszeitung)に、81才になるベネディクト十六世は辞任・辞職すべきだと宣言しました。曰く「もしもこの教皇が教会に善をしたいと思うのなら、教皇は辞職すべきだ。それは醜聞にもならないだろう。司教は75才に引退する。枢機卿は80才になると全ての権利を失う。教皇もこの賢明な規則に何故従うことができないのだろうか?」と。
Derrière l’entretien de Mgr Williamson à la télévision suédoise…
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