tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

黄色の月の丸

2010-10-20 22:58:17 | プチ放浪 海沿い編

 
 
 
 

パラオの国旗は青地に黄色の月の丸。青地の空色と月の丸の黄金色は、海と満月、平和と静寂、海と陸の豊饒を表しているという。
太平洋戦争末期、アメリカ軍がパラオにも迫り、いよいよ上陸してくるという時に、パラオの人々は日本人と一緒にアメリカ軍と戦うと決意した。
当時の日本人は、パラオの人々に農業を指導し、缶詰やビールなどの工場を建設。
道路を整備し、橋を架け、電話を引き、学校、病院を建てるなどのインフラ整備も行い、予防接種など衛生面も充実させ、さらには公教育を子供達に受けさせた。
パラオの発展に尽くしてくれた日本人のため、パラオの人々は日本軍とともに誇りを持って戦うと言うのだ。
今の日本を見るにつれ、情けない気持ちでいっぱいになる。そして、当時の日本の人々に尊敬の念を覚える。

1982年5月。パラオのペリリュー島という小さな島に神社が創建された。
その脇に米大平洋艦隊司令長官 C.ニミッツの言葉を刻んだ慰霊碑があるらしい。

"Tourists from every country who visit this island should be told how courageous and patriotic were the Japanese soldiers who all died defending this island."
「諸国から訪れる旅人達よ この島を守る為に日本軍人が いかに勇敢な愛国心を持って戦い  玉砕したかをつたえられよ」
米大平洋艦隊司令長官 C.ニミッツ   

この島で10897名の日本守備隊が全く補給が無い状態で73日間守り通し、1944年11月27日についに玉砕。かつての戦争で、これほどまでの激しい戦闘があっただろうか。それにも関わらず、日本軍は、現地住民を戦火に巻き込んではならないと、空襲を避けつつ夜間を利用して、ともに戦うと言ってきかなかった現地住民全員をパラオ本島に退避させた。
ペリリュー島での現地住民死傷者はゼロだったという。
今も珊瑚の島に眠る英霊のご冥福を心よりお祈し、文と写真をささげます。


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