【撮影地】茨城県水戸市見川1-1251(偕楽園(かいらくえん))(2010.1月撮影)
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「だからよ、一度しゃべったことを、そっくりそのまま2回も言い直すんだよ・・・」
「んー、わかる。それ」
「だからよ~。一度くっちゃべったことを、そっくりそのまま2回もいいなおすんだよお!」
「・・・・・・」
両親の故郷の人々は、言葉のイントネーションもさることながら、会話の中で一度言ったせりふを、そっくりそのまま、もう一度言い直す癖があるようだ。
子供のころはそんなに感じなかったのだが、亡くなった父も、そんな話し方だったような気がするし、なによりも年老いた母が、これをやる。
一瞬、老人ボケかなと心配もするのだが、故郷の年配の方たちが同じような話し方をするから、個人の癖とかいうものじゃなく、おそらくはあの土地に根ざした文化かもしれない。
言い方を変えるとか、念を押すとか、そういうのじゃなく、単純にフレーズを繰り返すのだ。
これは、確認という意味よりも強調しているといった意味合いが強いのだろうか。
だが、繰り返されるフレーズは、特に重要なものであるわけではない。
まあ、2度繰り返されれば、いい加減に聞いていても、耳に残るのは間違いないのだが・・・。
「んだからよ、一度くっちゃべったことを、そっくりそのまま2回もいいなおすんだわ?」
かぎりなくデジャブ。。
正確に言うと、一度しゃべったことをまったく同じ口調で言うのではなく、ちょっとだけ微妙に変化させる。
ひょっとしたら、最初に発したフレーズは疑問文を呈した言葉であり、その疑問にこちらがうまく応答できずにいるから、同じフレーズが今度は同意を求める意味で発せられるのかもしれない。
「んだからよ、一度くっちゃべったことを、そっくりそのまま2回もいいなおすんだわ!」
一度、ガッツ石松氏と国会議員の蓮舫議員がディベートするのを聞いてみたいのだが、どっちに軍配があがるのだろうか。
・・・なかなか難しい言語である。
そういえば、先日乗った田舎の列車のなかで、隣に座った若者がモバイルMP3を聞きながらラップしていた。お国言葉で。
かなりのインパクトがあった。「J-RAP」なる分野が確立されて久しいけれど、黒人のモノマネとしか受け取れなかった。でも、地方の方言でのラップは「物まねの文化」の枠を超えて、見事なまでのオリジナリティが感じられた。
最近よ、方言を恥ずかしいとか言ってる奴いっぺよ。そーゆー奴に一言言いてーんだけどよ、おめぇ何様?
ふんだげんともよ~。標準語も方言も喋れる奴にいたっては、訛ってるというのではなくバイリンガルなのだと言ってもらいたいっぺ。
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