tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

ムスリムの国

2019-01-15 22:31:56 | プチ放浪 都会編

ビデオ用の照明を煌々と浴び、ぼくは何かが違うと必死にもがいていた。
・・・ニホンゴ゛じゃだめだ。とっさにインタビュアーへの回答を英語に切り替えた。
そもそもムスリムは写真を撮られることを嫌う。報道ビデオなどもってものほかだ。。

昨年の12月31日のことだ。場所はモロッコ王国北部の内陸都市。フェズ。過去のイスラム王朝の多くが首都に定めていた都市。
ユダヤ人街から始まってインディ・ジョーンズの世界に飛び込んだような旧市街フェズ・エル・バリへ。
ヨーダのようなジュラバを着た人々が行きかう町。
丘の上からメディナ(旧市街)を眺めると、密集度合いがすごすぎて何がなんだかわからない。
メディナには30万人の人が住んでいる。フェズの迷路といわれるとおり、8000もの通りがある。言ってみれば「世界最大のモール」。
そのふもとから、1913年にフランス政府が建立した門まで。
坂道になったケビラー通リとセギーラ通リの2本のメイン通リを、写真を撮りながらツアーガイドを見失わない様に付いていく。
迷子になったら最後、言葉が通じない町だ。2度とモロッコからは出られなくなる・・・かも。

夕食に再度メディナに。ジモピーで賑わうお店。トルコのケバブ風、焼いた串刺しの大きな肉を切って挟んだシャワマとよばれるサンドイッチ。
その店を出てブー・ジュルード門へ戻ると、強いライトの元、3台の白バイを取り囲んだ人だかりがあった。
モロッコの主要ネット放送の取材中らしい。インタビュアーが取材に応じる人を物色中だ。

「取材受ける?」
ガイド氏の言葉に二つ返事で承諾。
なんでも、モロッコ警察の活動とフェズ市内の安全性についてのインタビューらしい。
でもなんか変???
大晦日でしょ。「はっぴーにゅーいやー! いえーい!!」
が普通の反応のはず。どうも雰囲気が違う。

・・・そういえば、大晦日だというのに、フェズに至るまでの道のあちこちで検問やスピード違反の取締りがあった。
日本同様に飛ばしていると対向車が取締りをパッシングで教えてくれたから、検挙されることはなかったが。
ムスリムの国はよくわからない。1月1日からもう仕事だという。
トルコで江頭 2:50が公衆の面前でふんどしを外して全裸パフォーマンスをして「罰金75円」取られた事件を思い出した。
ここはムスリムの国だ。敬虔なイスラム教の人たちの常識にあわせなくちゃ。。

よくわからないが、中東のように秘密警察とか幅をきかせてるんだろうか。町中で道行く女性の写真を撮ったりしているとカメラごと没収されるかも。
モロッコへ来る前、ドローンで空撮をしようと準備してたけど、空港の検閲で没収と聞いて諦めた経緯がある。
そうした警察の努力もあってイスラム過激派によるテロ事件もほとんど起きていない。観光客が安心して旅行できる国であることは確かだ。


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