ヨーロッパでの乗馬は両手で手綱を持つ。一方、モンゴルの手綱の持ち方は左手。
同じく馬を使役として使うアメリカのカウボーイたちや、南米のガウチョなども、モンゴルと同じく左手だけ。右手は鞭を使ったり、馬の首をなでたり、カウボーイハットを直したり。。
モンゴルの馬は、総じてとても乗りやすい。フレンドリーな感じがする。
馬に乗るのは左側から。
サラブレッドやスリークオーター種に比べるとかなり小柄で脚も短い。だから騎乗しても恐怖感が少ないし、身幅が狭いので股関節を大きく開かずに済み騎乗の疲れも少ない。
馬の発進・加速は「チョオ!」というかけ声をかけて軽く腹を蹴る。止める時は「ドゥルルルル……」と巻き舌で長く合図を送りながら手綱をヘソの前に引きながら身体を反らす。
というか、ファルコン号に実際に乗ってみたら、重心を前に、後ろにかけるだけでも、発進、加速、減速、停止をしてくれるようだ。
乗馬初日の午後、つまり、ぼくが勝手に名前を付けた明るい栗毛色の牡馬ファルコン号と初めての共同作業。手綱の片側を引いて8の字を書かせる練習だったが、他の馬が途中で止まってしまうのを尻目に、なんとファルコン号は速足で8の字を達成。
たぶん、次の日に行われる草レースに出たかったんだろう。なので、やたらと走りたがる。
おまけに休憩時に前足を手綱で縛られて、ほかの馬と繋がれたら、しばられたまま、ほかの馬を引き連れてギャロップで逃亡。遊牧民のガイドたちを慌てさせてた。
ガイドいわく、この馬は頭がいいと。
ファルコン号はそんな馬だった。
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