三十槌の氷柱

みそつちの氷柱（ひょうちゅう）。奥秩父ならではの冬の寒さを利用した氷の芸術。近年、観光バスツアーでのツアーがあるほどの人気の名所だ。
秩父市大滝地域（旧大滝村）三十槌の荒川沿いの山の斜面からしみ出した湧水がつららとなる。氷柱は徐々に成長。時間の経過とともに雄大な景色へと変わる。
ただし、アイスクライミングができるほどのある厚い氷ではない。
高さは約10m。横幅は50m。LED照明で暗闇の中に浮かび上がる虹色の氷柱は、そのフラクタルな形状をきらめかせて観る人を惹きつける。

協力金は一人200円。なんでも昨年までは、無人の寄付金箱を置いといたのだが、だれも協力してくれなかったらしい。なので今年から人手による徴収。
多くの見物客があるが、それでも赤字だという。話を聞けば、来年はライトアップを止めちゃおうかなと。
ライトアップについては意見が分かれるところだが、楽しみの少ない冬の時期の貴重なイベントだ。奥秩父の冬の自然の造形美から、心に癒しをもらえることは確か。赤字にめげずに来年もがんばってほしい。


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