ぼくがダイビングに興味を持ったのは、はるか大昔のこと。小学校からの帰り道に立ち寄った市の図書館で、「海中撮影への招待(→うろ覚え)」なる本を手にした時である。
だから、もう、40年も前になる。
当時、スキュバ(スクバ)ダイビングという用語は統一されておらず、フランス(?)のダイビングギアのメーカー(半世紀以上前に、世界で始めてダイビング機材を世に送り出したメーカー)のアクアラングと混同して使われていたように思う。当時、唯一の機材メーカーゆえに、ダイビングスポーツの代名詞だったわけだ。
このころダイビングに興味があったといっても、決して海にあこがれていたわけではない。むしろ、小学校のころはまったく泳ぎができなかったし、中学校の水泳検定で25m泳げずに途中リタイアしたから、むしろ水は苦手だった。これが泳げるようになったのは、大学のときに海洋博の数年後の沖縄に遊びに行き、暖かな海でリラックスすることを覚えてからだ。
沖縄の浅瀬の海底にごろごろあったバフンウニを、かたっぱしから採って割って食べていたのだが、潜ろうとしても人の体には浮力があり、潜ることが難しいことを学習して泳ぎを覚えた。
だから、そのとき興味があったのは、ただ単純にダイビングの方法。つまり、小さいころ、宇宙ロケットにあこがれるのと同じ次元で、アクアラングの道具に興味を覚えたのだった。そんなわけで、何度も繰り返してその本を読み、その年の夏には、学研の付録についてきたビニールパイプを組み合わせて手製のシュノーケルを作るに至ったのだが、実際の海で使ったところ、手製シュノーケルの先端が水面より上に出ることはなく、しこたま海水を飲んでその夏は終わった。
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