tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

雨のダイビング state of mind

2007-10-27 22:00:01 | プチ放浪 海沿い編

昨日の午前9時に南大東島の南方海上で発生した台風20号は、発達しながら高速で北西に進み、今日の午後7時現在、風速25メートル以上の暴風域を伴って千葉県勝浦市の南東約90キロの海上を時速約75キロで北東に進んでいる。これで伊豆諸島は2週続けての台風の襲来となる。付近を通過する伊豆諸島の皆様の被害がないことを祈る。

実は、先日、中国大陸に抜けていった台風15号の時は、関東には全く天候に影響は無かったものの、海ではうねりが強く、透視度も下がっていて雲見も含めて伊豆方面の外洋は全部ダメでダイビングサービスはクローズされていた。そして今日。悪天候の予報から大雨の中のダイビングってどんなかなと楽しみにしていたが、台風ということでさすがにツアー中止の連絡が入った。今回も台風15号の時のように、ドライスーツをパッキングした矢先の連絡だった。

ネットを探すと、雨に日には憂鬱になるという記述が結構多い。それも、どうやら日本のブロガーのページに良く見られるようだ。アメリカの友人は小雨だったら傘をささずに濡れて歩くのが好きと言って、ぼくの差し出した傘に入らなかったことがあったが、どうも、欧米人は日本人ほど雨の天気を厭うことはないらしい。
一方、雨の日に、古傷が痛むという話は良く聞くが、これは万国共通のようだ。どうも、天候よりも、気圧の変化が影響しているようで、低気圧の通過に伴って雨が必然的に天気が崩れることから、雨の日にはリウマチが痛んだりするらしい。
また、雨の日に憂鬱になるというのも、低気圧に起因しているとの説もある。すなわち、肺の容積は普通に暮らしている分には気圧に関係なくほぼ一定であるものの、取り込まれる空気は気圧が下がればその中の酸素の絶対量は少なくなる。空気中の酸素が少ないため、副交感神経が優位になって、生体のエネルギー消費を抑える。曇りがちな日や梅雨時に、やる気がでない、体がだるいなど体調が変化するのは、副交感神経の働きで呼吸や脈がゆるやかになるためとのことだ。
だが、気圧が低ければ憂鬱になるのなら、飛行機での飛行中や高原に旅行した時とかも気圧が下がるから憂鬱になるはずだが、そうはならないから、にわかには信じがたい話だが、今のところ完全に否定するだけの材料はない。
一方、高気圧とは空気中に酸素がたくさん含まれている状態で、エネルギーを燃やす材料の酸素が豊富にあると、交感神経が優位になって体のエネルギーの代謝量を上げる。そのため晴れた日は人は積極的に活動するようになるといわれているが、これもはたしてそうだろうか。水中のダイバーは水圧にバランスさせた高圧の空気を水中で呼吸するが、これによって交感神経が優位になっているとの自覚はあまりない。むしろ、エネルギーの代謝量が上がれば、必要な呼吸量が増加するわけで、つまりはエアの消費量の増大につながる。むしろ、エアの消費量を下げるため、我々は水中でできるだけ心を静めようと努力することが多い。
気圧が人体に対する影響、特に、自律神経に対する影響について非常に興味があるが、今のところ、充分な説明がなされていないようだ。むしろ、光の量の方が自律神経に与える影響の方が大きいと思うのだが。どなたか、ご存知の方がいらっしゃったら、解説をお願いします。

雨のダイビング state of mind。チャンス being thereという映画で、亡くなったアメリカ経済の大物に大統領が”life is state of mind”と哀悼の言葉を言うシーンがある。窓を叩く暴風雨にふと、そんなことを思い出した。

New York State Of Mind

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