「スイーパー」は床拭き。ホテルの部屋で昼頃までゴロゴロしていると、制服を着たスイーパーたちに出会う。雑巾でトイレをきれいに磨き上げるスイーパーも、ドビーと同様、インド社会の底辺を生きるアウト・カーストでストリートで寝起きしていることもある。
マハトマ・ガンジーが「神の子(ハリジャン)」と呼んで、その解放と救済を訴えた人々だ。カースト制度におけるスイーパーの地位はとりわけ低い。
そして、幼少年労働者の場合もある。
インドには幼くして働く(5~15歳)労働者が千数百万人に上る。その多くはカーペット、マッチ、花火、レンガ、宝石磨きなど伝統的な手工業に従事。わずかばかりの賃金で長時間の労働に耐えている。そして彼らには、そうした労働から抜けられるチャンスはない。あたかも宇宙の秩序のように、貧富の格差は動かない。彼らが結婚し、子供ができても、インドの大地を這いずり回って糊口をしのぐしかない。
「BORN INTO BROTHELS: CALCUTTA'S RED LIGHT KIDS」
というドキュメンタリー映画がある。
http://www.imdb.com/title/tt0388789/
インド・コルカタの売春窟で生まれ育った子どもたちが、カメラを通して外の世界へと飛び出していく姿を追ったドキュメンタリー。
売春婦たちの取材に訪れた英国の女流フォトグラファーザナ・ブリスキが、子どもたちに写真を教えるだけではなく、多くのチャンスを与えようと奔走。
ソナガチという場所に生まれてしまっただけの、何の罪もない子供たち。ブリスキたちは子どもらに教育を受けさせるため、子どもたちが撮った写真を販売する。ビジネスを介在させることで、たんなる憐憫の情や贖罪を超えた救いがそこにある。社会を変えていこうとする彼女らの営みこそジャーナリストに求められる使命だと確信する。
そして、写真には社会を変える力がある。いまはそれを信じて。
娯楽の少ない子供たちにとって、最大の楽しみは歌を歌うことだ。ジャイプールで訪れた孤児院で、孤児たちが歌ってたかん高い声に心を動かされた。
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