【撮影地】葛西臨海水族園(東京都江戸川区臨海町)
ところで、下田ダイバーズでは、チームをコントロールするため少人数制をとる。ひとチームは、多くても4人まで。経験豊富なダイバーは、一人でツアーに参加することが多い。しかし、tetujinがいつも入れられる初心者チームでは、気のあった友達と参加するダイバーが多い。友達同士でバディを組む。
したがって、いつも一人でツアーに参加するtetujinは、一人余るのでイントラとバディを組まされる。
イントラとバディを組むのは、素直に考えれば、イントラにコバンザメのようにくっついていればいいのだろうが、いらぬことを考えてしまったりする。
つまり、アシスタントとしての役割を要求されているわけではないのだが、チームのしんがりにくっついて、みんなよりも上層に位置して、急浮上を始めてしまったダイバーに備えたり、視界が悪い場合は、水中ライトで前を行くイントラに最後尾の位置を知らせたりと余計なことをしてしまうのだ。ただし、イントラから感謝されたことは一度もない。本当によけいなお世話なのか、イントラが気づいていないかのどちらかだろう。
このように、ダイビングする時は最後尾に着くことが多いのだが、このポジションの欠点は、イントラが示すスレートの文字が見えないこと。たいていの場合は、文字を読むのをあきらめて、こんなことを書いているのだろうと想像を働かせている。
たまに、前を行くゲストたちが、イソギンチャクをじっくりと覗き込んだりしているので、イントラのそばに行ってスレートを見ようとするのだが、スレートに書かれた文字はすでに消されていたりする。
しかたなく、そのイソギンチャクの写真を撮ったりしていると、場所が違うとイントラからハンドシグナル。みると、イソギンチャクカクレエビがイソギンチャクの陰で踊りを踊っていたりする。
スレートの文字が見えないから、あきらめて自分で被写体を探そうとあらぬ方向を見ていると、ぼくがすねたのかと思ってイントラがアイコンタクトしてくれる。でも、すねているわけでは決してない。これでも、めちゃくちゃダイビングを楽しんでいるのだ。
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