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モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

チェリーセージ(S.グレッギー)の花

2008-11-15 08:55:40 | セージ&サルビア
花が少なくなっていくこの時期、咲いているのはメキシコ原産の花が多い。

メキシカンブッシュセージ、パイナップルセージ、ライムライト、ローズリーフセージ
イエローマジェスティ、そしてチェリーセージ各種。

(写真)グレッギーの花


花の谷間を埋めてくれるチェリーセージに感謝して
ツヤっぽいところを・・・・

真っ赤ななかに色気があります。

このチェリーセージは、となりの鉢からのこぼれ種で成長し、
本家よりは常に赤が濃く咲きます。

(写真)隣の鉢に着地したグレッギー


【参照:チェリーセージについて知るには】
チェリーセージ考No1
チェリーセージ考No2

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晩秋の庭の花Ⅱ ブルー系セージ8種の花、ブルーの違い

2008-11-06 09:01:19 | セージ&サルビア
昨日に引き続き、あとわずかで散っていく庭の花のドキュメントで、
ブルー系のセージの特集です。
この時期でも咲いているブルー系の写真だけで、
個別のセージの特色などはかつての原稿を参照してください。

(写真)サルビア・ムエレリの花

色っぽいブルーだと思いませんか?
(サルビア・ムエレリの特色の説明はこちら)


(写真)白い線が入ったコズミックブルーセージの花

色が良く出ていませんが、宇宙の知、賢いブルーの感じがします。
(コズミックブルーセージの特色の説明はこちら)


(写真)パープルマジェスティセージの花

2m近い高さで咲いているブルーです。寒さを感じさえないブルーでしょうか?
(パープルマジェスティセージの特色の説明はこちら)


(写真)ブラジリアンセージ、サルビア・ガラニチカの花

明るくクリアーなブルーでしょうか。
(ブラジリアンセージ、サルビア・ガラニチカの特色の説明はこちら)


(写真)コバルトセージの花

重金属が入っているような重いブルーです。
(コバルトセージの特色の説明はこちら)


(写真)ラベンダーセージの花

本当に元気なブルーです。めげません、旺盛です。
(ラベンダーセージの特色の説明はこちら)


(写真)ジャーマンダーセージの花

枯れた渋めのブルーです。
(ジャーマンダーセージの特色の説明はこちら)


(写真)サルビア・ウリカの花

最も好きなブルーです。
(サルビア・ウリカの特色の説明はこちら)

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メキシカンセージ・ライムライト(Mexican sage 'Limelight')の花

2008-11-01 08:21:31 | セージ&サルビア
『ライムライト』は、電気というものがない時代に舞台で使われていた照明器具で、
転じて“栄光”の代名詞として使われたという。
確かにスポットライトを浴びるヒトと場に必要なものであり、“栄光”に欠かせない舞台装置だ。

チャールズチャップリンの『ライムライト』は、
この“栄光”と“挫折”と“愛”をテーマに
赤狩り旋風が吹きまくった狂気の時代のアメリカとの、チャップリンの決別の映画でもあった。

灯りは希望の象徴でもあるが、その隣には影があり、そこには人生の味がある。
『ライムライト』は、異性との激しい愛ではなく包み込む父の愛であったような気がする。
狂気を包み込める愛は、神か父母しかなかったのだろう。
さよならの愛は、先に死ぬ父母の愛なのだろう。

“ライムライト”という言葉には、こんな感傷的な前置きが欲しくなる。
それにしても、チャップリンの『ライムライト』は良かったな~


(写真)ライムライトの花


一方、こちらのライムライトは、
清楚といえば真っ白なユリかもわからないが、ライムライトには清楚ですがすがしさがある。

やさしい黄緑の萼、青紫の口唇状の花。 
この組み合わせがすっきりしているところに、光沢があるライム色の葉が花序を支えるので
キリッとしたすがすがしさが漂う。

ライムライトは、メキシコ中部原産のメキシカンセージ(Salvia mexicana)を親にした園芸品種だが、
親のメキシカンセージは、森の端、縁に生息するというから、
森の中に入っていかないので、森に守られない代わりにコンパクトで移動性可能な体質を形成したのだろう。

イエローマジェスティのように森の中に入りちょっとした空白地での木洩れ日で大きく成長する生き方とは異なる。

このメキシカンセージを採取・登録したのは、
1833年にアンドリュー(Andrieux, G)というヒトにより採取されたという。
彼は、183もの新種をメキシコなどで採取しているが、略歴を調べたが良くわからなかった。

ライムライトだけでなくほかにも園芸品種がつくられており、
どこかで品種開発されたかも見つからなかった。
結構、よく出来た品種と思うが情報量の少なさも含めて奇異な感じがする。
ここにはキリッとしたすがすがしさがなかった。

(写真)ライムライトの立ち姿


メキシカンセージ・ライムライト(Mexican sage 'Limelight')
・シソ科アキギリ属の常緑小低木で耐寒性がある多年小木。
・学名は、Salvia mexicana cv .Limelight。英名は Mexican sage 'Limelight'。
・原産地は中部メキシコの森の明るい端に自生。
・草丈1m以上となるので、夏までに摘心をして丈をつめる。
・開花期は、9~11月。淡いライムイエローの顎に濃いブルーの唇形の花が咲く。
・耐暑性は強い。
・冬場は陽のあたるところで、多湿を控える

コレクターは、Andrieux, G. で、1833年にメキシコで採取した。

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イエローマジェスティ(Salvia Yellow Majesty)の花

2008-10-29 08:35:34 | セージ&サルビア
2mを超える身の丈、
薄緑色の1㎝角の太い枝、
手のひらサイズの大きなハート型の葉
耐寒性が弱いのに開花期が木枯らしが吹く直前と遅い、
など常識を覆すセージがあった。

サルビア・マドレンシスの園芸品種で、S.マドレンシス‘イエローマジェスティ’という。

花序が伸びてから2週間もたって開花した。
カナリア色とでもいうのだろうか? 
或いはちょっと明るいクリームイエローなのだろうか?

原産地のメキシコでは、松とかナラ樹林の下で木漏れ日に向かって伸びているというから
ひときわ鮮やかなカナリア色となっているのだろう。
光と影とのコントラストの中でのこのカナリア色は美しいだろうな~と想像できる。

(写真)イエローマジェスティの花


イエローマジェスティの歴史
メキシコを南北に貫く背骨が “シエラ マドレ山脈”で、アメリカ南部からメキシコ南部に至り、
山脈の東側を“シエラ マドレ オリエンタル(東方)”
太平洋側の西側を“シエラ マドレ オクシデンタル(西方)”と呼んでいる。

このシエラ マドレ山脈は、南アフリカケープ地方同様に植物の宝庫で、
標高で植物相が異なるから不思議な植物が多くワクワクさせてくれる。

イエローマジェスティの原種は、
東側の“シェラ マドレ オリエンタル”の標高1200-1500mのところに自生
この地帯は、パイン(松)とオーク(ナラ)が豊かなところでその下地の小潅木として生息していたという。
2mにならんとする草丈は、この生活環境から来ている。


1856年にドイツの植物学者でプラントハンターのゼーマンが発見・採取し、
学名は、サルビア・マドレンシス(Salvia madrensis Seem.)と命名した。

ゼーマン(Seemann, Berthold Carl 1825-1871)は、
ドイツのハノーバーで生まれ、19歳の時にイギリスに渡りキュー植物園で植物学を学び、
アメリカ西海岸、ハワイ・フィジーなどの太平洋、南アフリカ喜望峰、
メキシコ、ベネズエラ・ニカラグア・パナマなどの中南米を幅広く採取旅行をし、
新種347種を登録しているプラントハンターでもあった。

(写真)イエローマジェスティの茎と葉


イエローマジェスティ(Salvia Yellow Majesty)
・シソ科アキギリ属の多年草で耐寒性は-5℃と強くない。冬場は根元をマルチングする。
・学名は Salvia madrensis cv. Yellow Majesty。英名は Salvia Yellow Majesty。
・原産地・原種はメキシコのS.マドレンシス(S. madrensis)でこの園芸品種。
・S.マドレンシスは、学名がSalvia madrensis Seem.、英名がフォーサイシアセージ(Forsythia Sage)で、メキシコの Sierra Madre山脈で発見された。
・草丈2mまで成長するので、初夏までに摘心する。
・開花期は、10~11月頃黄色の唇型の花が咲く。
・5月頃株分け・さし芽で繁殖させる。


英名フォーサイシア・セージ(Forsythia Sage) の“Forsythia”は、
英国の園芸家ウイリアム・フォーサイス(William. Forsyth 1737-1804)に由来する。
フォーサイシア(Forsythia)は、モクレン科のレンギョウ(連翹)属のことをさし、
フォーサイシアセージは、レンギョウのように黄色いセージを意味している。

確かに、レンギョウの黄色は刺激的だが、

北アメリカ原産で、道路わきなどに群生しているセイタカアワダチソウの黄色も強烈で、
列を成したときに美しさがある。

【参考サイト】
・シェラ マドレ オリエンタルの風景(WWF、World Wild Life org)
http://www.worldwildlife.org/wildworld/profiles/terrestrial/na/na0303_full.html
・レンギョウ(ボタニカルガーデン)
http://www.botanic.jp/plants-ra/rengyo.htm
・セイタカアワダチソウ(ボタニカルガーデン)
http://www.botanic.jp/plants-sa/seawad.htm

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サルビア・セミアトラータ(Salvia semiatrata)の花

2008-10-27 07:45:05 | セージ&サルビア
(写真)セミアトラータの花


やっとセミアトラータの花が咲いた。
いま一番お気に入りの花で、開花期は夏から秋という一般論から大きく外れ
10月末の開花となった。

かすんだ赤紫の萼に包まれ、その中から淡いブルーと黒に近いブルーの
ツートンの口唇系の花が顔を出す。
細かい毛があるので光を乱反射させ、絵の具では出難い色彩の味がある。
この色の組み合わせのオックスフォード地のシャツが欲しい。


セミアトラータの葉は、形も色も実に美しくこれだけでも価値がある。

葉の形は、角のとれた三角形のような台形状でよく出来たおむすびのようでもある。
この形に、緑色の或いは黄緑にもなる鮮やかな色が載り、
葉の表面に絞りが入ったような凸凹があり、光を柔らかく反射させてくるだけでなく、ザラザラした手触り感も良い。
花のない時期は、葉が宝石のように輝くのでこれだけでも結構楽しめる。

枝は花が咲く頃には木質化し、枯れ枝に若々しい葉が生えている感じになり、
このギャップも良い。

セミアトラータは、意外と情報が少なく人気のセージでもなさそうだが、
そのうちに人気がでてくるだろう。

この花は、メキシコの2000mのあたりのブッシュに生息し、メキシコのセージの奥の深さに驚く。

(写真)セミアトラータの葉


セミアトラータは、ドイツの植物学者でミューヘン大学教授 ツッカリーニ(Zuccarini, Joseph Gerhard 1797-1848) によって、1829-1830年に命名されている。採取者は誰かわからなかったが、1800年代初期に採取されたのだろう。
ツッカリーニは、日本、メキシコの植物の分類などを行ったが、なんといってもシーボルトとの日本植物の分類などで『日本植物誌(Flora Japonica)』を共著したことで知られている。

(写真)セミアトラータの花2


サルビア・セミアトラータ(Salvia semiatrata)
・シソ科アキギリ属の耐寒性がある多年草だが、霜には当てない方がよい。
・対暑性は強いというが、水切れでよくダウンしていた。
・学名はSalvia semiatrata Zucc.。
・原産地はメキシコの標高2000m地帯に生息。
・草丈は1mから1.5mと高いので、摘心をして丈をつめ、枝を増やすように育てる。
・木立になるので、年数がたつと鮮やかな緑の葉と枯れた感じの枝の風合いが良い。
・花期は、夏から秋と長いが、今年は10月中旬に開花。
・ガクは薄い赤紫、花がツートンカラーで黒味が入った青紫と、白味が入った青紫で珍しい配色の組み合わせだ。
・10月までにさし芽で殖やす。

『日本植物誌』
P. F. von Siebold and J. G. von Zuccarini Flora Japonica, Leiden, 1835-1870

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長い夏休みから復帰した ウリカ(Salvia urica)の花

2008-10-26 10:11:19 | セージ&サルビア
(写真)ウリカの花


夏休みが終わったことを忘れてしまったのだろうか?
5月末に開花し、7月から2ヶ月ぐらいの夏休みに入ったはずだが・・・・
4ヶ月の夏休みをとってしまった。
だいぶ長期の夏休みだったが、ブルーの色がいっそう濃さをまし対で咲いていた。

ブルー系は、カメラ写りが悪く見た感じに取りにくいので、
淡いブルーの花アズレアと比較してもらおう。

9月頃がウリカ、アズレア、コバルトブルーセージ、ラベンダーセージ、パープルマジェスティセージ
などのブルーの競演のはずだが、1ヶ月以上も遅れている。

(写真)アズレアの淡いブルー


サルビア・ウリカ(Salvia urica)
・シソ科アキギリ属の耐寒性がない多年草。
・学名は、Salvia urica Epling。英名はブルーブッシュセージ(Blue Bush Sage)。
・原産地は、メキシコ、グアテマラ、ホンジュラスの暖かく湿った山腹で自生。
・草丈は50cmぐらいで株張りが50cmと旺盛。
・耐寒性が弱いので強い霜に当てないようにする。
・日あたり、水はけの良い肥沃な土で、あまり乾燥させないように育てる。
・夏場は風通しの良い半日陰でそだてる。
・開花期は初夏と秋で、5月末~6月、9月~10月で夏場は休む。今年は10月末に復帰。
・10~20cmぐらい育ったところで、摘心(1~2回)を行い枝を増やす。
・株が古くなると弱くなるので、3年目ごとにさし芽で増やす。


サルビアウリカの歴史(掲載080530)
メキシコ、グアテマラ、ホンジュラスの暖かく湿った山腹で自生し、
美しいディープ・ブルー・バイオレットの花を咲かせていたが、
この美しさに気づき歴史(欧米の)に登場してきたのはつい最近で、
新種として命名・登録したのが Epling, Carl Clawson (1894-1968) だった。

Eplingは、この時代のアメリカでの著名な植物学者で、
サルビア属があるシソ科の権威でもある。
彼は、100以上の科学的な業績を残しているが、その中で著名なのは、
覚醒効果があるサルビア・ディビィノラム(Salvia Divinorum)の研究である。
メキシコの原住民が神との交信でタバコを使っていたが、
サルビア・ディビィノラムの葉もシャーマンによって使われていたという。

彼は、この時代のアメリカ大陸でのサルビア属の権威でもあったが、
美しい青紫の花を咲かせるサルビア・ムエレリの命名者でもあった。

彼にこのようなチャンスが残されていたのは、
薬草などの有用植物は、秘匿されていたにしてもコロンブス以降積極的に調査・採集されたが
中南米での有用でない美しいだけの花に関心が向いたのが20世紀だった。
ということを意味しているのだろう。

日本にいつ入ってきたか定かではないが、現時点でもポピュラーではないようだ。
審美眼は人によって異なるが、育てるのがさほど難しくはなく
深いブルーの美しい花は、
休むことの大切さを気づかせ、こころのケアーに有用なのだが・・・


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トロピカルセージ。 サルビア・コクシネア、レッドの花

2008-10-09 07:30:34 | セージ&サルビア
テキサスからブラジルまでの熱帯地域に生育する“トロピカルセージ”
学名サルビア・コクシネアのレッドの花が
シーズン末を迎え鮮やかな赤を誇示している。

(写真)サルビア・コクシネアレッドの花


白色の S.コクシネア‘スノーニンフ’も今最盛期を誇っているが、
花色としては、ホワイト、レッド、サーモンピンクがあり
手中にないサーモンピンクが熱帯の花的であり
“トロピカルセージ”の名に似つかわしい。

それにしても、ホワイト、レッドにしろコクシネアは、
それぞれが突き抜けたピュアーな色であり、まぶしく、ドキドキしてしまう。

淡い思いのドキドキではなく、強い刺激への反応でのドキドキで
不純物が入っていないと落ち着かないところがある。
この不純物が、落ち着きとか気品とかを産み出すような気がする。

産業のコメといわれるチップは、微量の不純物を混ぜることによって半導体になったという。
邪魔なはずのノイズが名演奏をつくっているとか
砂糖ひとつかみが料理の隠し味になるとか
まだ解明できない不純物の効果はたくさんありそうだ。

このレッドの花は、当然名前があるはずだが“レディインレッド”“フォレストファイア”
のいずれかだが決め手がなかった。

それにしても、ネーミングが恐ろしい。
こじつけ訳をすると、“朱に交われば赤くなる”“森林火災”ということでピュアーさが出ている。

コクシネアは、耐寒性が弱いため冬を越すことが難しいようだが、
咲き終わりつつある花穂を切り取ると、次々と新しい穂が出てきて数多くの花が咲くので、
1年草の花として扱うと重宝するかもわからない。

1年草のよさは、飽きてしまっても我慢は1年。というところにある。
多年草の場合はそうはいかない。
相当数の草木を捨ててきたので、反省の上で学んだことだ。

このコクシネアが多年草として越冬させたいギリギリの線上にある花のようだ。
悪くはないんだが、緊張感がいやだな~ 
なんて思う。
サーモンピンクはトロピカルセージそのもののような感じがするので
デレ~ッと出来そうだ。来年はこれ=デレ~ッにチャレンジしよう。

(写真)コクシネア・レッドの立ち姿


サルビア・コクシネア(Salvia coccinea )
・シソ科アキギリ属の耐寒性がない多年草だが、冬越えが難しいので1年草扱いがされる。
・学名、Salvia coccinea(S.コクシネア)。英名Tropical sage(トロピカルセージ)、Blood sage、Texas sage、Scarlet sage。和名はベニバナサルビア。
・この種は、Salvia coccinea 'Forest Fire' と思われる。
・原産地はテキサスからメキシコなどの中央アメリカ、カリブ諸島、ブラジルなど
・開花期は、6月~11月。花柄を摘むと脇から新しい花穂が出る。
・草丈50~60㎝、春先に摘心して丈を詰め、枝を多くする。
・関東以西ではうまくすると越冬できるようだ。

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ヤメンシス・サーモンイエロー(Jamensis salmon yellow)の花

2008-10-06 08:20:06 | セージ&サルビア
ついつい好きなものは増やしてしまう。
チェリーセージと名がついただけで目が行ってしまい、持っていない種を欲しがってしまう。

ヤメンシスといえば、代表的なのが“イエロー”だが、
最近品種改良が進み様々な色のモノが出回るようになった。

これは“サーモンイエロー”
まあまあでしょうか??

(写真)ヤメンシス・サーモンイエローの花


チューリップ、バラなども品種改良がさかんだが、チェリーセージ軍団もこの仲間入りした感がある。
ブルー、ブラック系へ進むのだろうか?
チョッと楽しみだ。


ヤメンシス・サーモンイエロー(Jamensis salmon yellow)
・シソ科アキギリ属の常緑小低木。
・学名は Salvia x jamensis cv.。英名は Jame sage, Autumn sage。流通名ではチェリーセージと表示されている。
・アメリカのテキサス州からメキシコに分布するミクロフィラ種(S. microphylla)とメキシコ北部に分布するグレッギー種(S. greggii)との種間交雑種。
・草丈50~60センチ、摘心で大きさを作る。枝はよく分枝して小さめの長卵形の葉が対生する。葉からはいい香りがする。
・開花期 4月~10月
・耐寒性 普通だが丈夫。(霜に当てなければ大丈夫)
・耐暑性 強い
・土壌  適湿(乾いたらたっぷりと)
・ふやし方 さし芽(5月頃に形を整えるために摘心を行うのでこの時期にさし芽)


(写真)ヤメンシス・サーモンイエローの葉と花

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ヤメンシス・イエロー(Jamensis yellow)の花

2008-10-05 09:27:36 | セージ&サルビア
大事な一品としてヤメンシスイエローがある。

しかし、株が古くなりまた根づまりをおこし枯れ始めたので、
枯れた枝を大幅にカットし、弱った身体に見合った小さいサイズにリサイズし、
鉢を変え、半日陰で春先から療養生活をさせてきたが
やっと新しい枝を出し始め復活しそうだ。

こんな事態になるとは思ってもいなかったので、
さし芽をつくっておかなかったが、万が一を考え新しいものを調達しておいた。

そのヤメンシス・イエローが咲き始めた。
この淡い黄色の花は、なかなかない色なのでホッとした。

(写真)ヤメンシス・イエローの花


チェリーセージに関しては、バラバラに書いてきたので、あとでまとめておくが、
チェリーセージと一般的には呼ばれているが、ここには三種類があり
葉と色とでおおよそが区別できる。
基本は2種で、
サルビア・グレッギー(Salvia greggii) 』と『サルビア・ミクロフィラ(Salvia microphylla) 』。
この2種が自然の中で交配して出来たのが『サルビア・ヤメンシス(Salvia x jamensis) 』。

区別の仕方は、
葉の場合、細長くシワシワがあるのがグレッギー、
小さい卵形のツルッとした光沢のある葉をしているのがヤメンシス。
ミクロフィラはグレッギーに近い葉。
ヤメンシスは、そもそもの由来がグレッギーとミクロフィラの交配なので花の色が豊富。
園芸店で、ツルッとした葉とカラフルな花は、大部分がヤメンシスといっても良い。

いづれも、メキシコ原産で、1500~3000mの高山に自生している。
メキシコは面白いセージの宝庫だから楽しい。

(写真)ヤメンシス・イエローの立ち姿


ヤメンシス・イエロー (Jamensis yellow)・ シソ科アキギリ属の常緑小低木。
・学名は Salvia x jamensis、英名は Jame sage, Autumn sage。
・アメリカのテキサス州からメキシコに分布するミクロフィラ種(S. microphylla)とメキシコ北部に分布するグレッギー種(S. greggii)との種間交雑種で、よく分枝して、小さめの長卵形の葉が対生する。
・草丈  50~60センチ(摘心で大きさを作る。)
・開花期 4月~10月
・耐寒性 普通だが丈夫。(霜に当てなければ大丈夫)
・耐暑性 強い
・土壌  適湿(乾いたらたっぷりと)
・ふやし方 さし芽(5月頃に形を整えるために摘心を行うのでこの時期にさし芽)

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もう一つのメキシカンブッシュセージ、‘ミッドナイト’の花

2008-10-02 07:57:26 | セージ&サルビア
(写真) 萼と同じ赤紫の花のメキシカンブッシュセージ


典型的なメキシカンブッシュセージの花は、 赤紫の萼(がく)から白い花が咲く。

しかしこれはちがう。
白ではなく萼(がく)と同じ色合いの赤紫の花が咲いた。

ということは品種が違うはずで、
登録されている新種10種を確認してみたが、
赤紫の花が咲くのは、 ‘ミッドナイト(Midnight)’か、 ‘サンタバーバラ(Santa Barbara)’のようだ。

‘サンタバーバラ’は‘ミッドナイト’の半分と身長が小柄なので
このメキシカンブッシュセージは‘ミッドナイト’(Mexican Bush Sage 'Midnight')のようだ。

学名が、サルビア・レウカンサ‘ミッドナイト’(Salvia leucantha 'Midnight')で
栽培者など確認できなかった。

メキシカンブッシュセージの仲間‘サンタバーバラ’の由来
一方の‘サンタバーバラ’(Mexican Bush Sage ‘Santa Barbara’)は、
カルフォルニアのサンタバーバラにある園芸家ブラウン(Kathiann Brown)の庭で
1999年に発見された。

草丈60~70㎝で株張りが100㎝のこんもりした緩やかな円錐形のブッシュを形成し、
“Dwarf Mexican Sage”とも呼ばれる。
‘Dwarf’は、矮小(わいしょう)体.・小人を意味し、小さな形態の特色をつかまえた名前だ。

サンタバーバラは
ローズマリー“ロックウッド デ フォレスト”もサンタバーバラのデ・フォレスト夫妻の庭で発見されており
北アメリカのリビエラといわれるリゾート地でもあるが、園芸でもレベルが高いところのようだ。

このセージの‘サンタバーバラ’は、
背丈の手ごろなブッシュを作るので植え込みとして魅力ある素材だと思う。
関東近辺までは冬には霜害があるので刈り込まないとダメのようなので残念ながら難しい。
温暖なところでは良さそうだ。

(写真)メキシカンブッシュセージ‘ミッドナイト’立ち姿


メキシカンブッシュセージ‘ミッドナイト’(Mexican Bush Sage 'Midnight')
・シソ科アキギリ属の多年草。-5℃までの半耐寒性だが、霜が降りないところでは
 根元をマルチングすると戸外でもOK。
・学名は、サルビア・レウカンサ‘ミッドナイト’(Salvia leucantha 'Midnight')。
・種名はleucanthus(白い花の)からきているが、ミッドナイトは赤紫の花。
・英名は、メキシカンブッシュセージ(Mexican Bush Sage)。
・別名が紫水晶のような色合いからアメジストセージ(Amethyst sage)、花がビロード状の柔らかい毛で覆われているのでベルベットセージ(velvet sage)。
・原産地はメキシコ。
・開花期は9月から11月と秋の代表的なセージ。赤紫のビロードのような萼(がく)につつまれ赤紫の花が次々と咲く。
・草丈1~1.5mぐらい。8月までに2回ぐらい摘心で丈を詰めるとよい。
・花後は、株元で切り詰め腐葉土・ワラなどでマルチングし越冬させる。

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