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モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

サルビア・ディスコロール(Salvia discolor)の花

2009-11-18 08:43:53 | セージ&サルビア
(写真)サルビア・ディスコロールの花


「サルビア・ディスコロール」命名の由来は、黒に見えるダークブルーの花と灰緑色の萼、そして、表面は明るい緑色の葉で裏側が銀緑色と、その異色な色彩の組み合わせ“discolor”にある。

また銀白色の茎は粘着質で、周りの木々などに粘りついて成長し、茎の強度の弱さをカバーして成長する。

耐寒性が弱いので冬場は軒下などで霜を避けさせると関東以西では戸外でも栽培できる。

本来の開花期は夏から晩秋までのようだが、我が庭では11月ころから1月までが最盛期のようであり、原産地の日照・気温などとの関係がわからずいまだに疑問が解決していない。

        

「サルビア・ディスコロール」の歴史
「サルビア・ディスコロール」の原産地は、ペルー、ピウラ(Peru Piura)の1350-2900mのアンデス山脈中にしか生息しないという珍しい植物で、アンデスの銀緑色の葉を持ったセージ“Andean silver-leaf sage”という別名を持つ。
しかし、いつ発見され、いつガーデンに登場したかが良くわかっていない。

この花の命名者は、ドイツの植物学者で南北アメリカの植物分類で知られたクンツ(Kunth, Karl(Carl) Sigismund 1788-1850)で、1818年に命名されているので19世紀初め頃にヨーロッパに導入されたものと思われる。

クンツは、1813-1819年パリに行きドイツの博物学者・探検家・地理学者フンボルト(Friedrich Heinrich Alexander, Freiherr von Humboldt, 1769-1859)のアシスタントとして働き、フンボルトがコロンビア・ペルーなどラテンアメリカ探検(1799-1804年)で持ち帰った大量の植物標本を分類したので、きっとこの中に「サルビア・ディスコロール」が入っていたのだろう。

またクンツ自身も1829年から3年間南アメリカ探検に出かけ、チリ、ペルー、ブラジル、ベネズエラ、中央アメリカと西インド諸島を訪問していてアメリカ大陸の植物相の権威としても知られている。

(写真)サルビア・ディスコロールの葉


サルビア・ディスコロール(Salvia discolor)
・ シソ科アキギリ属の耐寒性がない多年草。
・ 学名 Salvia discolor Kunth(1818)、英名 アンディアン・シルバーリーフ・セージ(Andean silver-leaf sage)、ベルビアンセージ。
・ 原産地はペルー。アンデス山脈にあるピウラ一帯に生息する。
・ 耐寒性が弱いので、霜の降りる場所では越冬できない。軒下、又は室内で管理。
・ 陽に当てれば冬でも開花。
・ 対暑性は比較的強い。
・ 草丈は30cm程度だが、つるのように横に広がるのでヒモなどでとめる。
・ 葉は、薄い鮮やかな緑だが裏側が灰白色。茎は粘着質。
・ 開花期は、夏場から晩秋だが、日当たりがよいと冬場でも咲く。
・ 花の色は、黒色に近いダークグレイ。淡い灰緑色の顎と対照的。
・ 増やす時は、さし芽で増やす。
・ 花後に思いっきり剪定しても大丈夫。

命名者:クンツ(Kunth, Karl(Carl) Sigismund 1788-1850)
ドイツの植物学者、1820年からベルリン大学の植物学教授。この当時のアメリカ大陸の植物相の権威。

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トリコロールセージ(common sage 'Tricolor')の葉

2009-11-13 08:57:35 | セージ&サルビア
(写真)トリコロールセージの葉


コモンセージの園芸品種には、斑入りの観賞用の品種がある。
「ゴールデンセージ」は前に紹介したので、同種の「トリコロールセージ」を紹介する。

「トリコロールセージ」或いは「トリカラーセージ」とも呼ばれるが、名前のとおり緑、白、紫の三色の斑入りの葉に特色があり、ガーデンの縁取り、コンテナでの混裁などに適している。

花はまだ見ていないが2年目の夏にラベンダー色の花が咲くという。

しかし過湿と夏の直射日光に弱く、育てるのが多少難しい。夏場は半日陰で乾燥気味に育てると良さそうだ。また、3年ごとに株を更新させるのが良さそうで、6月か10月頃にさし芽で株を新しくする。


トリコロールセージ(common sage 'Tricolor')
・ シソ科アキギリ属の多年草。
・ 学名Salvia officinalis ‘tricolor’。英名common sage 'Tricolor'
・ 「コモンセージ、Salvia officinalis」の栽培品種。
・ 草丈30-60㎝で、ザラザラした葉に三色(緑、白、紫)の斑入りと特色がある。
・ 開花期は夏で、ラベンダー色の花が咲く。
・ 春先に古い葉を取り除き、日当たりの良い場所で乾燥気味に育てる。水分が多い土壌では根ぐされ病になりやすいので多少育てにくい。
・ コモンセージ同様料理などに使える。

(写真) トリコロールセージの葉
        
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サルビア・セミアトラータ(Salvia semiatrata)の花

2009-10-29 10:44:26 | セージ&サルビア
(写真)サルビア・セミアトラータの花


「サルビア・セミアトラータ」は、美しい二つの色を持ついわゆるbicoloredの花で知られる。
サルビアに共通の口唇形の花であり、下唇にあたるところが濃い目の青紫、上唇が淡い青紫、さらに萼が赤紫と自然が生み出す配色の妙を感じる。

葉は、ゴワゴワした明るい緑色で、花のない時期にはこの葉の色だけでも十分に楽しめる。
枝は木質化するが直立する傾向があり、丈を詰めることによってわき芽を出させて葉と花を増やすように仕立てる。

耐寒性が強いので、冬場でも戸外で育てられる。

        

この「サルビア・セミアトラータ」は、メキシコ、オアハカ州のシェラマドレ山脈の標高2000mあたりの松林のふちに生息し、この地形は、夜は厳しく夏は雨が降るゴロゴロした石がある荒地のようだ。

「サルビア・セミアトラータ(Salvia semiatrata Zucc.)」と命名したのは、メキシコの植物を研究したドイツの植物学者でミューヘン大学教授ツッカリーニ(Zuccarini, Joseph Gerhard 1797-1848)であり、1829-1830年に命名されている。

ツッカリーニは、日本、メキシコの植物の分類などを行ったが、なんといってもシーボルトとの日本植物の分類などで『日本植物誌(Flora Japonica)』を共著したことで知られている。
彼がいなければ、シーボルトの日本研究の成果は誕生しなかったかもわからない。

命名された時期から見て、この植物が採取されたのが1800年代初期ということになるが、誰が採取したかよくわからない。
ミズリー植物園のデータでは、プリングル(Pringle, Cyrus Guernsey 1838-1911)が1894年にメキシコ、オアハカ州、Las Sedasの2000mの山中で採取した記録が最も古い。

プリングルは、「サルビア・レウカンサ」 「サルビア・エレガンス」などメキシコの美しい花を採取している。

(写真)サルビア・セミアトラータの立ち姿
        

サルビア・セミアトラータ(Salvia semiatrata)
・ シソ科アキギリ属の耐寒性がある小潅木だが霜には当てない方がよい。
・ 学名はSalvia semiatrata Zucc.。
・ 原産地はメキシコ、オアハカ州のシェラマドレ・デルシューの標高2000m地帯に生息。
・ 草丈は1mから1.5mと高いので、摘心をして丈をつめ、枝を増やすように育てる。
・ 木立になるので、年数がたつと鮮やかな緑の葉と枯れた感じの枝の風合いが良い。
・ 開花期は夏から秋ということだが、10月中旬から12月に咲く。
・ 萼(がく)は薄い赤紫、花がツートンカラーで口唇形の下部が黒味が入った青紫、上部が白味が入った青紫で珍しい配色の組み合わせだ。種小名のsemiatrataは、二色を意味するbicolored。
・ 10月までにさし芽で殖やす。

命名者:
ヨーゼフ・ゲアハルト・(フォン・)ツッカリーニ(Zuccarini, Joseph Gerhard 1797-1848)
ドイツの植物学者、ミュンヘン大学の植物学教授。シーボルトが日本から持ち帰った植物標本の分類を担当し、共著で『日本植物誌』を著する。メキシコの植物の研究者でもあった。

『日本植物誌』
P. F. von Siebold and J. G. von Zuccarini 『Flora Japonica』, Leiden, 1835-1870

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サルビア‘イエローマジェスティ’(Salvia ‘Yellow Majesty’)の花

2009-10-27 09:08:18 | セージ&サルビア
(写真)サルビア・マドレンシス‘イエローマジェスティ’の花


「サルビア・マドレンシス‘イエローマジェスティ’」は特色がある植物で、2mを超える背丈、大人の手のサイズのハート型のうすい黄緑の葉、1㎝以上の四角い茎を有し、晩秋からカナリア色の花を咲かせる。

サルビアの中では、この花色は珍しい色合いでもあり、
この花色は夕陽に映え、紅葉とともに秋の深まりを艶っぽく感じさせる。

耐寒性が弱いがー4℃までのところは、霜が降る前に根元から10cmを残して茎を剪定し、腐葉土・ワラなどで根元をマルチングし、軒下など霜のあたらないところで管理すると越冬できる。

2m以上に育つので、花壇の後背位、木陰などの空間に植え、春に株分け・さし芽などで新しい株を作ると見応えのある一画が出来上がる。

        

イエローマジェスティの歴史
メキシコを南北に貫く背骨が “シエラ マドレ山脈”で、アメリカ南部からメキシコ南部に至り、山脈の東側を“シエラ マドレ オリエンタル(東方)”、太平洋側の西側を“シエラ マドレ オクシデンタル(西方)”と呼んでいる。

このシエラ マドレ山脈は、南アフリカケープ地方同様に植物の宝庫で、標高で植物相が異なるから不思議な植物が多くワクワクさせてくれる。

イエローマジェスティの原種「サルビア・マドレンシス(Salvia madrensis)」は、
東側の“シェラ マドレ オリエンタル”の標高1200-1500mのところに自生し、この地帯は、パイン(松)とオーク(ナラ)が豊かなところでその下地の小潅木として生息していたという。
2mにならんとする草丈は、この生活環境から来ている。

この「サルビア・マドレンシス」をメキシコで採取したのは、ドイツの植物学者でプラントハンターのゼーマンであり、1856年にその発見場所シエラ・マドレに由来して「サルビア・マドレンシス(Salvia madrensis Seem.)」という学名を命名した。

ゼーマン(Seemann, Berthold Carl 1825-1871)は、
ドイツのハノーバーで生まれ、19歳の時にイギリスに渡りキュー植物園で植物コレクターとしての訓練を受け、1847年にアメリカ西海岸、ハワイ・フィジーなどの太平洋探検隊に参加し英国を出港した。岐路の1851年には南アフリカ喜望峰に立ち寄りテーブルマウンテンの探索を行った。
1860年代にはメキシコ、ベネズエラ・ニカラグア・パナマなどの中南米を幅広く採取旅行をし、ニカラグアで熱に侵され死亡した。採取した新種444種を登録しているプラントハンターでもあった。

(写真)サルビア・‘イエローマジェスティ’の葉と花
        

サルビア・‘イエローマジェスティ’(Salvia Yellow Majesty)
・ シソ科アキギリ属の多年草で耐寒性は-5℃と強くない。冬場は根元をマルチングする。
・ 学名は Salvia madrensis ‘Yellow Majesty’。英名は Salvia Yellow Majesty。
・ 原産地・原種はメキシコのサルビア・.マドレンシス(S. madrensis)でこの園芸品種。
・ S.マドレンシスは、学名がSalvia madrensis Seem.、英名がフォーサイシアセージ(Forsythia Sage)で、メキシコの Sierra Madre山脈で発見された。
・ 草丈2mまで成長するので、初夏までに摘心する。
・ 開花期は、10~11月頃黄色の唇型の花が咲く。
・ 5月頃株分け・さし芽で繁殖させる。

英名「フォーサイシア・セージ(Forsythia Sage)」 の“Forsythia”は、
英国の園芸家ウイリアム・フォーサイス(William. Forsyth 1737-1804)に由来する。
フォーサイシア(Forsythia)は、モクレン科のレンギョウ(連翹)属のことをさし、
フォーサイシアセージは、レンギョウのように黄色いセージを意味している。
http://www.botanic.jp/plants-ra/rengyo.htm  (参考 ボタニックガーデン)

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ゴールデンセージ(Golden sage)の葉

2009-10-21 10:48:50 | セージ&サルビア
(写真)ゴールデンセージの葉


古来より薬用として使われてきたセージといえば、「コモンセージ」であり、和名は「薬用サルビア」とも呼ばれ、その園芸品種が多数つくられている。
(コモンセージに関してはこちら)

キューのデータベースには、37種が登録されていて、その中の一つでもある「ゴールデンセージ(Golden sage)」は、明るい緑色の葉に黄色の斑がはいる葉を愉しむセージでもある。

花壇の縁取りなどに利用すると色彩豊かな奥行のあるシーンが作れる。
しかし、地中沿岸地域が原産地の植物は、梅雨の湿りと日本の高温多湿な夏に適していない。地植えよりは鉢植えとして、湿気と夏の陽射しを避けるのがよい。



ゴールデンセージ(Golden sage)
・ シソ科アキギリ属の多年草。
・ 学名Salvia officinalis ‘icterina’。英名はcommon sage 'Icterina'、Golden sage。
・ 原産地は地中海沿岸地方のコモンセージ(Salvia officinalis)の園芸品種。
・ 草丈50cm程度まで成長し、明るい緑色の葉に黄色の斑がはいる。葉を愉しむセージ。
・ 夏場に薄紫色の花を咲かせる。
・ 高温多湿を嫌うので梅雨時は、枝葉を剪定し風通しをよくする。夏場は半日陰で育てる。
・ 冬前に古い枝をカットしわき芽を出すようにする。また、3年を目処に株を更新する。
・ コモンセージ同様に、香辛料、薬用として利用できるが、花壇などの寄せ植えに適する。

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サルビア・パープルマジェスティ(Salvia ‘Purple Majesty’)の花

2009-10-16 11:56:52 | セージ&サルビア
(写真)サルビア・パープルマジェスティの花


秋も深くなると濃い青紫の「サルビア・パープルマジェスティ」の花が咲く。
花の大きさは1㎝程度と小さく、2mに近い茎の先に次から次へと咲く。

葉は、その片親であるブラジル原産の「サルビア・ガラニチカ」に近く、花は両親に似ていない。2m近い背高ノッポになるので、何回かの摘心でつめ、枝を増やすようにするとよい。

(写真)サルビア・パープルマジェスティの葉と花
        

サルビア・パープルマジェスティ(Salvia ‘Purple Majesty’)
・ シソ科アキギリ属の半耐寒性の多年草。対暑性は強い。
・ 学名は、Salvia 'Purple Majesty'(サルビア・パープルマジェスティ)
・ 流通名ではメドーセージと呼ばれるブラジル原産のガラニチカ(Salvia guaranitica)と3000mのメキシコの高山に自生するゲシネリフローラ(Salvia gesneriiflora 'Tequila')との交雑種。
・ ゲシネリフローラは、草丈が2~3mと大柄。開花期は冬場で朱色の花を咲かせるが、耐寒性は弱い。パープルマジェスティは花の色をのぞきこの性質を受け継ぐ。
・ 草丈は、2mまで成長するので、摘心して1.2m程度にし枝数を増やす。
・ 葉の色は濃いめの緑色で、花の色は赤紫。
・ 温度が低くなると、葉の色は紫色を帯びる。
・ 冬は地上部が枯れるが、腐葉土などによるマルティングで越冬する。
・ 1977年頃 ロスアンゼルス郊外のサンマリノにあるハンティングトン植物園で、ボウティン(Fredrick Boutin)によって作り出された。

        

「サルビア・パープルマジェスティ」の誕生の話
「サルビア・パープルマジェスティ」は、1977年頃 ロスアンゼルス郊外のサンマリノにあるハンティングトン植物園で、ボウティン(Fredrick Boutin)によって作り出された異種交配の園芸品種で、その親は、「サルビア・ガラニチカ」と「サルビア・ゲシネリフローラ‘テキーラ’」という。

ブラジル原産の「サルビア・ガラニチカ(S. guaranitica A.St.-Hil. ex Benth)」は重宝な花で、6月から晩秋まで美しいブルーを提供してくれる。

もう一方の「サルビア・ゲシネリフローラ(S. gesneriiflora Lindley&Paxton)」は、熱帯性の植物でメキシコのシエラマドレ山脈の高度3000m級の山に生息し、草丈2~3mと大柄で耐寒性がない。花の色は赤であり、これはこれで素敵だと思う。

この植物は、ハンティングトン植物園のボウティン(Fredrick Boutin )などが1970年のメキシコの植物調査で、グリーンの萼をしたものとパープルの萼をした二種類の種子を手に入れたという。パープルの萼をしたものの園芸品種が「'Tequila'」と名付けられ、これがもう一方の親となる。

「サルビア・パープルマジェスティ」は、この二種の異種交配で誕生し、1980年の初め頃には園芸種としてカルフォルニアから広まったようだ。

苗床となった『ハンティングトン植物園』は、
鉄道王ハンティングトンの庭園であり、住居・庭園、敷地・所蔵品(美術品、貴重本など)の寄贈・財団化で、今では一般に公開されている美術館・図書館・植物園がある素晴らしいところのようだ。

ここは、世界有数のバラとソテツのコレクションで知られており、ハーブ園、日本庭園などテーマ別の庭園がある。

作出者のボウティン(Fredrick Boutin)は、この植物園に1968~1979年まで植物学者として勤め、パープルマジェスティセージなどの作出を行った。
独立後はフリーで、オールドローズの発見と新種の栽培などで活躍している。

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サルビア・アンソニーパーカー(Salvia 'Anthony Parker')の花

2009-10-11 09:00:10 | セージ&サルビア
(写真) サルビア・アンソニーパーカーの花


S,アンソニーパーカーは、
1994年にサウスカロライナ、ボウフォートのガーデンデザイナー、フランセス・パーカー(Frances Parker)の庭で発見され、彼女の孫息子の名前がつけられた。

この品種は、サルビア・レウカンサ‘ミッドナイト’(メキシカンブッシュセージ)と、真っ赤な花が咲くサルビア・エレガンス(パイナップルセージ)の自然交配種で、ひょっとしたらわが庭でもハチドリの協力を得て出来るかもしれない。


葉は、サルビア・エレガンス(パイナップルセージ)に似た静脈を持った濃い緑色で、花は濃い青紫で両親に似るよりもサルビア・インディゴスパイヤー(ラベンダーセージ)に似ている。

サルビア・エレガンス同様に10月から咲き始める秋のサルビアの代表でもある。

(写真)サルビア・アンソニーパーカーの葉と花
        

サルビア・アンソニーパーカー(Salvia 'Anthony Parker')の花
・ シソ科アキギリ属のー6℃程度の耐寒性がある多年草。
・ 学名は、Salvia 'Anthony Parker'。
・ メキシカンブッシュセージ(S.レウカンサ‘ミッドナイト’)とパイナップルセージ(S.エレガンス)の自然交配した品種<Salvia elegans_ × _S. leucantha_ 'Midnight'>
・ 草丈100㎝程度だが株張りもこの程度あり、両親の血を引いている。夏場までに摘心をし丈と株張りを抑えないとスペースを取ること間違いない。
・ 開花期は10月から12月で、ラベンダーセージ、パープルマジェスティに似た濃い青紫の花が咲く。
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サルビア・メキシカナ‘ライムライト’の花

2009-09-30 09:16:49 | セージ&サルビア
(写真)サルビア・メキシカナ‘ライムライト’の花


「サルビア・メキシカナ‘ライムライト’」は、やさしい黄緑の萼(がく)、青紫の口唇状の花で、 この組み合わせがすっきりしているところに、光沢があるライム色の葉が花序を支えるのでキリッとしたすがすがしさが漂う。

この「ライムライト」は、メキシコ中部原産の「サルビア・メキシカナ(Salvia mexicana)」を親にした園芸品種であり、メキシコの中部にあるQuerétaro州から1978年に愛称ボブ(Robert Ornduff 1932-2000)によってバークレーにあるカリフォルニア大学植物園に持ち出されたという。

ボブは、カルフォルニア大学バークレー校で30年間も務め、学部長、大学付属植物園長などを務めたカルフォルニア植物相の権威でもあった。

「サルビア・メキシカナ‘ライムライト’」の親
「ライムライト」の親である「サルビア・メキシカナ(Salvia mexicana)」は、森の端、ふちに生息し、「サルビア・イエローマジェスティ」の場合は、森の中に入りちょっとした空白地での木洩れ日で大きく成長する生き方をするが、
「サルビア・メキシカナ」は、森の中に入っていかないので、森に守られない代わりに草丈をあまり大きくさせずに森の周辺で光りを吸収する草丈などを形成したのだろう。

この「サルビア・メキシカナ」を採取したのは、1833年にアンドリュー(Andrieux, G)がメキシコで採取したという記録が残っている。
彼は、208もの新種をメキシコなどで1834年頃に集中して採取しているが、略歴を調べたが良くわからない謎の人物だ。


「サルビア・メキシカナ」の命名者Sessé y
また、この「サルビア・メキシカナ(Salvia mexicana Sessé & Moc.)(1893年登録)」の命名者は二人いるが、
Sessé y Lacasta, Martín (1751-1808)は、スペインの医者・植物学者で、彼が29歳の時の1780年に軍医としてメキシコに到着し、1785年にニューメキシコの王立植物園のコミッショナーに任命された。
1786年には、時のスペイン国王チャールズ三世(1716 – 1788)にスペインの新大陸植民地の大規模な植物・動物などの資源を調査する提案を行い、その中心メンバーとして探検で活躍した。
このときの探検隊の同僚がもう一人の命名者Mociño, José Mariano (1757-1820)だった。

スペインより遅れて新大陸に進出したイギリスでは、植物の重要性を早くから認識し、既に海外にプラントハンターを送り出していたが、新大陸の金・銀・財宝にしか興味がなかったスペインも遅れて植物探索をすることになる。

Sessé yとMociñoは、16年間に亘る探検の結果をまとめるために1803年にスペインに戻ったが、Sessé yは完成する前の1808年に亡くなり、この成果が発表されたのは何と約80年後の1887年だった。
こんなに時間がかかったのにはSessé yの死亡も原因となるが、スペイン王室の秘密主義も影響していたようだ。

イギリスでは、キュー王立植物園を初めとして情報を公開しているからこそ情報が集まるという流れをつかまえたのに対して、スペインは、情報の流れをせき止めるダムを作り秘匿したがゆえにイギリスに取って代られる凋落の原因を作ったのだろう。

「ライムライト」は、スポットライトを意味し転じて“栄光”をも意味する。
スペインが“栄光”の座から滑り落ちたのも納得が行くし、「サルビア・メキシカナ」にスペインの植物学者Sessé yが命名者となったことも皮肉なことだ。

(写真)サルビア・メキシカナ‘ライムライト’の葉と花
        

サルビア・メキシカナ‘ライムライト’(Salvia mexicana 'Limelight')
・ シソ科アキギリ属の常緑小低木で耐寒性がある多年小木。
・ 学名は、Salvia mexicana Sessé & Moc. 'Limelight'。英名は Mexican sage 'Limelight'。
・ 原産地は中部メキシコの森の明るい端に自生。
・ 草丈1m以上となるので、夏までに摘心をして丈をつめる。
・ 開花期は、9~11月。淡いライムイエローの顎に濃いブルーの唇形の花が咲く。
・ 耐暑性は強い。
・ 冬場は陽のあたるところで、多湿を控える。

・ コレクターは、Andrieux, G. で、彼自身の正体が良くわからないが1833年にメキシコで採取し、スイスの植物学者ドゥ・キャンドール(Candolle, Augustin Pyramus de 1778-1841)に標本を送ったようだ。

        

ライムライトといえば・・・
『ライムライト』は、電気というものがない時代に舞台で使われていた照明器具で、転じて“栄光”の代名詞として使われたという。
確かにスポットライトを浴びるヒトと場に必要なものであり、 “栄光”に欠かせない舞台装置だ。

チャールズチャップリンの『ライムライト』は、
この“栄光”と“挫折”と“愛”をテーマに、赤狩り旋風が吹きまくった狂気の時代のアメリカとの、チャップリンの決別の映画でもあった。

灯りは希望の象徴でもあるが、その隣には影があり、そこには人生の味がある。
『ライムライト』は、異性との激しい愛ではなく包み込む父の愛であったような気がする。
狂気を包み込める愛は、神か父母しかなかったのだろう。
さよならの愛は、先に死ぬ父母の愛なのだろう。

“ライムライト”という言葉には、こんな感傷的な前置きが欲しくなる。
それにしても、チャップリンの『ライムライト』は良かったな~

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オルトシフォン・ラピアツス(Orthosiphon labiatus)の花

2009-09-29 08:07:04 | セージ&サルビア
(写真)オルトシフォン・ラピアツスの花


「オルトシフォン・ラピアツス(Orthosiphon labiatus)」は、
南アフリカ北部の岩がごろごろしている高原の崖面に生育する潅木で、丈が1.5mで株張り1mというブッシュを作る。

その様相は、ゴツゴツした荒削りなところがあり洗練された姿ではないが、乾燥した大地で耐え抜くタフなジーパンのような味わいがある。
きっと、草食動物に食べられないように自分を魅力的に見せないすべを学習した結果ではないかと思う。

「オルトシフォン・ラピアツス」は、このように魅力的に見せないボディとブッシュで自分の身を守っているが、花が咲くと劇的な変身をする。

まつげが長~いピンクのサインで魅惑的な刺激を発し、蜂、蝶、鳥などを誘う。
そして、次から次へと咲き、惜しみなく与える。

この種としての狙いを実行する時=開花時期になるが、これを今か今かと探っている。
だから秋の兆しを察知するとすばやく全力疾走に入り、 “ピンクセージ(Pink Sage)”と呼ばれるように、淡いピンクの小花を多数咲かせる。

シソ科アキギリ属の植物を“セージ”と呼んでいるので、この花は厳密にはセージではないが、ピンクの花色をしたセージのイメージを相当満たしているのは確かだ。

ジーパンだけではパーティにいけないが、これに淡いピンクのジャケットなどを合わせると様になりそうだ。
こんな変身が楽しめるタフな植物だ。

(写真)大草原地帯にあるHaenertsburg村の風景


「オルトシフォン・ラピアッス」のコレクター・採取者
「オルトシフォン・ラピアツス」は、1894年11月8日にドイツのプラントハンター・植物学者シュレヒター(Schlechter, Friedrich Richard Rudolf 1872-1925)によって南アフリカ北部にあるHaenertsburg村付近で発見された。

Haenertsburg村は、2000m級の山脈の山麓にある小さな村で、熱帯雨林地帯であり、霧と多雨は豊かな自然環境を作り、高原に起伏する大草原には多様な植物が育つ植物学上も稀有な場所のようだ。
現在は、観光地として魅力ある環境であり、サイクリング・ジョギングなどのエコなスポーツの人気地となっているという。

ここに、1857年にドイツから移民したアニマル・ハンターで冒険家のハーネルト(Haenert、Carl Ferdinand ?-1894)が住みつき、この地域で初のコーヒーを栽培して定住する。
ハーネルトは、1880年ころ金を発見し、1887年にはこの村は小さなゴールドラッシュとなりにぎわったという。村の名前は、彼の名をとってつけられた。

ハーネルトがなくなった1894年に、この地域の山麓で、「オルトシフォン・ラピアツス」を採取したシュレヒター(Schlechter, Friedrich Richard Rudolf 1872-1925)は、
彼が19歳の1891年に南アフリカケープタウンへ植物探査に行き、その後スマトラ、ジャワ、セレベス、ボルネオ,ニューギニア、オーストラリアなどへ行ったプラントハンターで、ランの研究者・栽培者として著名な人物だ。
ランのマニアには教祖に近い人なのだろう。

彼の故国ベルリンのダーレム植物博物館に保存されていた世界一といわれたシュレヒターのラン等の植物標本コレクションとメモなどは1943年3月1日の連合軍の爆撃で破壊されてしまった。

戦争は、人類の汗による知の蓄積など全てのものを無にしてしまう。
人間のエゴにはこれをコントロールするブレーキの役割としての精神の鍛錬、他者とのかかわりでの規制するルールを作らないと争い・競争は終わらない。

(写真)オルトシフォン・ラピアツスの葉と花
        

オルトシフォン・ラピアツス(Orthosiphon labiatus)
・ シソ科オルトシフォン属の耐寒性がある半落葉性の潅木
・ 学名がOrthosiphon labiatus N.E.Br.(1910年登録)(オルトシフォン・ラピアツス)。英名がPink Sage(ピンクセージ)、Shell Bush、Pienk Salie。
・ 属名のOrthosiphon のOrthoは、ギリシャ語orths(まっすぐな, 正しい)からきており、Siphonは、パイプを意味するギリシャ語のsphnで,まっすぐなパイプを意味する。種小名のlabiatusは、lipped(唇の)を意味し、花の特徴について言っている。
・ 原産地は、南アフリカ北部からジンバブエで、オルトシフォン属はアフリカ、インドなどに35種以上が分布。
・ 丈は、1~1.5mまで成長するが、毎年花後および春先に摘心し30cm程度の鉢物としている。
・ 葉はハート型でセージ特有の匂いがある。
・ 開花期は初秋から晩秋まで咲き、1本の枝にピンクの花が多数咲く。
・ 花が終わった枝をつめると新しい枝から開花するので花を長く楽しめる。
・ 耐寒性が強い多年草。手間が要らない。
・ 木質を若返らせるために、3年に一度は、根元から1/3程度につめる。

命名者:N.E.Br
命名者のブラウン(Brown, Nicholas Edward 1849-1934)は、英国の植物学者で、1873年にキュー植物園にアシスタントとして採用されここから植物の道に入る。彼は、アロエ・サボテンなどの多肉植物及び南アフリカケープの植物の権威でもあり、南アフリカで発見された「オルトシフォン・ラピアツス」の命名者となった。

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サルビア・レウカンサ‘ミッドナイト’の花

2009-09-25 11:37:25 | セージ&サルビア
(写真) サルビア・レウカンサ‘ミッドナイト’の花


「サルビア・レウカンサ」の基本種は、赤紫の萼から白いビロードの花が咲くが、
その異種である「サルビア・レウカンサ‘ミッドナイト’」は、赤紫の萼から鮮やかな赤紫の花が咲く。

違いはこの花色だけで、葉、茎、草丈などほとんど同じだ。

「サルビア・レウカンサ」について詳しくはこちら


(写真) サルビア・レウカンサ‘ミッドナイト’の花穂
        

サルビア・レウカンサ‘ミッドナイト’
・シソ科アキギリ属の多年草。-5℃までの半耐寒性だが、霜が降りないところでは
 根元をマルチングすると戸外でも栽培できる。
・ 学名は、サルビア・レウカンサ‘ミッドナイト’(Salvia leucantha 'Midnight')。
・ 英名は、パープル・メキシカンブッシュセージ(Purple Mexican bush sage)。
・ サルビア・レウカンサには、別名が紫水晶のような色合いからアメジストセージ(Amethyst sage)、花がビロード状の柔らかい毛で覆われているのでベルベットセージ(velvet sage)という素晴らしい名がある。
・ 原産地はメキシコ。
・ 開花期は9月から11月と秋の代表的なセージ。赤紫のビロードのような萼(がく)につつまれ濃いビロード状の赤紫の花が次々と咲く。
・ 草丈100-150㎝ぐらい。8月までに2回ぐらい摘心で丈を詰めるとよい。
・ 花後は、株元で切り詰め腐葉土・ワラなどでマルチングし越冬させる。

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