山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

御坂峠から三つ峠(その8)

2010-06-26 | 山梨の山
ホウノキ

大きな葉っぱが登山道まで顔を出しています。
ホウの葉っぱです。
花を探しましたが、もう終わっていました。
飛騨の高山ではこの葉っぱを使って「ホウ葉味噌」を
作ります。
炭火で焼くと香ばしくてこれだけでご飯が食べられました。

新緑の中の登山道

このあたりまでくると植生が豊かです。
まだまだ新緑が楽しめます。
ウグイスとハルゼミが合唱していました。



フタリシズカ

フタリシズカが咲いています。
花はあまり開きません。
静御前とその亡霊が舞いを舞っている姿だそうです。
花は2本とは限らず5本くらい出る場合もあります。
4枚の葉っぱが特長です。

アマドコロ

アマドコロがありました。
花の先端が少し開いています。
先端の緑がチャームポイントになっているようです。


クサボケ

足元に1輪だけ咲いていました。
春1番に咲く花です。
箱根の湯坂道では足の踏み場がないくらい群生して
います。
もうとっくに終わっていると思います。

標識

こんな標識がありました。
天上山という山は全国に幾つかあるようです。
神津島にある天上山に行ったことがあります。
天気が悪くて頂上近くで土砂降りに会い、早々に
引き上げました。
オオシマツツジがきれいでした。


ギンラン

ギンランが咲いていました。
似た花にササバギンランがあります。
ササバギンランは葉っぱが笹に似ていて
花が葉っぱより上に顔を出しません。
ギンランは葉っぱよりかなり上に顔をだします。
少し横から見ると違いがよくわかります。


タカネグンナイフウロ

グンナイフウロは淡いピンク色をしています。
標高が高いところに咲くので「高嶺(タカネ)」と
つきました。
濃いムラサキ色をしています。
グンナイとは山梨県の東部流域(今の大月あたり)の
旧地名です。
このあたりに多い花なので、この名がついたようです。

分岐

分岐にでました。
最後の急登です。
右の巻き道を行っても同じところに出られるようです。


天上山

天上山頂上に着きました。
三つ峠山荘を出てから約3時間20分の歩きでした。
ここには小御嶽神社があります。
こんな案内板がありました。
確かに富士山5合目にもこの神社がありました。
ここにも富士山信仰が残っているようです。
この山には嘯山(うそぶきやま)という別名があるようでした。



頂上全体

頂上全体はこんな感じです。
神社といっても小さな祠があるだけです。
右奥にあるのが先ほどの案内板です。
ステンレスに文字が刻んでありました。
周囲が木に囲まれていてまったく展望は
ありませんでした。