山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

霞沢岳(その7)

2012-11-15 | 北アルプス
穂高岳連峰

右が前穂高岳、左奥が奥穂高岳、その左の双耳峰がジャンダルムです。
これらを総称して穂高岳連峰と呼んでいます。
大きな沢は岳沢で、両方の沢が合わさったあたりに見えるのが、
岳沢ヒュッテです。

雪崩で崩落し、しばらくそのままでしたが、新しく建てられたので
昨年上高地から登って泊まりに行きました。
宿泊小屋はプレハブで、営業終了と同時に解体します。



西穂高山荘

手前の尾根のやや右に小屋が見えます。
西穂高山荘です。
その奥には笠ヶ岳が見えるハズですが、生憎と雲がかかっていて
姿が見えませんでした。


上高地

歩いている右下に上高地が見えてきました。
手前の赤い屋根は帝国ホテル、その奥の梓川に沿って清水屋や温泉ホテル
が建ち並んでいます。


稜線(1)

K2に向かう稜線です。
登山道にはハイマツがびっしり生えていました。



岩稜

手前に大きな岩稜が見えます。
岩登りをやる人には魅力があるところです。
但し、ここは登ることができません。


崩落

大きくガレています。
登山道はこの右に沿ってついています。
強風や雨の時には歩きたくないところです。


K1

途中で振り返って見ました。
正面のピラミッドの山が先ほどまでいたK1です。
そのやや右奥の平らな山が蝶ヶ岳です。

笠ヶ岳

突然、雲が切れて笠ヶ岳が姿をみせてくれました。
正面奥の尖った山が笠ヶ岳です。
そのすぐ右の鞍部に山荘があります。
この小屋にも泊まったことがありますが、2段ベッドの快適な
小屋でした。
このあと、笠ヶ岳はすぐに雲に隠れてしまいました。

焼岳(1)

焼岳の全貌です。
上高地のかっぱ橋からも眺められますが、上から眺める
姿はまったく別の山に見えます。
噴火による溶岩流の跡が何本も引っ掻き傷のようです。
頂上の右に白く噴煙がでていました。


稜線(2)

K2には特に表示がありませんでした。
霞沢岳に向かう稜線です。
登山道の近くまでハイマツがビッシリと生えていました。


ナナカマドの実

ナナカマドの実が凍結乾燥されていて美味しそうでした。
ここまで鳥も食べにこないようです。


コケモモの実

こちらはコケモモの実です。
たくさんあればシャムにして食べることもできます。
これはまだ固くて、もっと真っ赤にならないと食べられません。


焼岳(2)

焼岳の頂上をズーミングしてみました。
頂上付近の右に白い噴煙がわかるでしょうか?
この山も上高地から登ることができますが、噴煙があるところは
立ち入り禁止です。


ヤマハハコ

ヤマハハコの花もすっかりドライフラワーになっています。
夏山ではたくさん楽しませてくれました。



霞沢岳の頂上(1)

霞沢岳の頂上に到着しました。
小屋を出発してから、約5時間の歩きでした。
標高2646m、360°の展望が楽しめました。


霞沢岳の頂上(2)

頂上全体はあまり広くありません。
ここでランチでした。
20分くらい展望を楽しんでから、引き返すことにしました。



霞沢岳(その6)

2012-11-14 | 北アルプス
ナナカマド

ナナカマドの紅葉です。
七回カマドに焼べても燃え尽きないといわれている
強い木です。


ダケカンバ

ダケカンバが青空に大きく背伸びしていました。
思わず私も背伸びしました。



登山道(1)

ここからかなり急な登りです。
夏はお花畑になるようです。
たくさんの花が枯れていました。


霞沢岳(1)

木の間から覗いてみました。
正面奥に見えるピークが霞沢岳です。


前穂高岳

右の前穂高岳から奥穂高岳までの稜線もよく見えます。
左にジャンダルム、天狗と続いています。


霞沢岳(2)

右の木に少し隠れていますが、K1ピークです。
その左がK2ピーク、一番左が霞沢岳です。
この3つが同時に見られる場所がなかなかありませんでした。


梓川

下は上高地の方向です。
梓川が白く光っていました。


K1

K1のピークが姿を現しました。
ここから少し下って更に登り返すようです。
登山道が頂上に向かって真っすぐ延びています。


常念岳

正面奥が常念岳、その右の稜線をたどると蝶ヶ岳です。
常念から左は大天井岳、燕岳と続いています。


K1の頂上

急な登りを終えてK1の頂上に着きました。
ここは標高2390mです。
小屋を出発してから約4時間の歩きでした。


焼岳

正面奥に焼岳が姿を見せています。
ここから眺める焼岳は大きく見えます。


稜線

これから向かう稜線です。
右がK2、左が目的の霞沢岳です。



パノラマ(1)

左の霞沢岳を入れてパノラマで撮ってみました。
ここからの展望は素晴らしかったです。


パノラマ(2)

今度はもっと右を撮ってみました。
一番左が焼岳、右奥に前穂と奥穂、一番右が常念岳です。
しばらく展望を楽しみました。


霞沢岳(その5)

2012-11-13 | 北アルプス
南アルプス

少し登ると展望のよいところがありました。
南アルプスが雲海に浮かんでいます。
左の尖った山が甲斐駒ケ岳、その左にうっすらと富士山が見えます。
正面奥のコブのような山は北岳です。
日本で1番高い山と2番目に高い山が同時に眺められました。


八ヶ岳

正面の山の奥には八ヶ岳が見えます。
今年も赤岳に登ることができました。
冬の八ヶ岳もなかなか楽しめる山です。

登山道

静かなシラビソの中の登山道です。
登山道もよく踏まれていました。

乗鞍と御嶽山

展望が開けてきました。
正面のどっしりした山が乗鞍岳です。
その左に浮かんでいるのが木曽の御嶽山です。

御嶽山

御嶽山をズーミングして見ました。
七合目までロープウエイで行けますから、比較的登りやすい山です。
標高3000m以上の山ですから、今頃は雪が積もっていると思います。




小さな池がありました。
少し薄氷が張っているようです。

薄氷

表面に氷が幾何学模様を描いています。
帰りには溶けているのではないでしょうか?


紅葉

山肌に紅葉が見えます。
黄色と緑の中に赤がよく映えていました。


霞沢(1)

この沢が霞沢です。
なかなか大きな沢のようです。


P2

2つ目のピークに着きました。
ジャンクションピークから約10分でした。


P3

3つ目のピークです。
ここも気がつかなと通り過ぎてしまいそうなところでした。


P4

4番目のピークです。
霞沢岳まではまだ大きなピークを2つ越えなければ
なりません。


霞沢岳

歩いている左側の樹林帯の間から尾根が見えます。
右のコブがK2、一番左が目的の霞沢岳です。
K1がK2の右にあるのですが、ここからは見えませんでした。
まだ、3時間くらいかかりそうです。


霞沢(2)

左には大きな霞沢が見えています。
この沢の奥に島々があります。
ここから見ると深い沢だということがよくわかります。


霞沢岳(その4)

2012-11-12 | 北アルプス
昨日、無事に雲取山から帰ってきました。
三峯神社の紅葉がきれいでした。

夜明け

一夜明けました。
朝日は左の山影から登ってくるようです。
この日の気温はマイナス4℃でした。
水溜りには氷が張っていました。

穂高岳(1)

穂高が少しずつ赤くなってきました。
一番右の尖った山が前穂高岳です。
その左に奥穂高岳、双耳峰がジャンダルム、大きく下って
やや平らな山が天狗岳です。


穂高岳(2)

西穂高から西穂高山荘までの稜線です。
一番左に西穂高山荘が見えます。
その右に頭を出しているのが、笠ヶ岳です。


峠の宿

少し角度を変えて見ました。
以前はランプだけの宿でしたが、現在は発電機で
電気を起こしていました。

朝食メニュー

朝食メニューです。
料理は品数も多く、美味しかったです。
6時朝食、6時35分出発です。


太陽

外に出ると、かなり太陽が昇っていました。
この日も天気はよさそうです。


穂高岳(3)

穂高岳に朝日が差してきました。
前穂からの稜線が素晴らしいです。


穂高岳(4)

更に左に振ってみます。
右の天狗から左に向かって間ノ岳、西穂高岳と続いています。


登山道(1)

テント場の横から登山道に入りました。
このコースを歩く登山者は少ないようで、静かな歩きが
楽しめそうです。

ゴゼンタチバナ

ゴゼンタチバナの実が輝いています。
美味しそうですが、食べられません。


コガネイチゴ

コガネイチゴです。
春に白い花を咲かせます。
この実は食べることができます。

前穂高岳

前穂高岳が全容を現しました。
正面奥が奥穂高岳、その左がジャンダルムです。


常念岳

前穂から右の方向です。
正面のやや高い山が常念岳です。


シモバシラ

登山道にはシモバシラができていました。
夜中にはかなり気温が低くなったようです。


登山道(2)

登山道もすっかり凍りついていました。
ストックが利きませんでした。


ジャンクションピーク

最初のピークに到着しました。
小屋をでてから、約1時間でした。
ここは標高2428mです。
峠が標高2140mですから、288m登ってきました。
霞沢岳までは幾つかのピークを越えて行かなければ
なりません。
これからが楽しみです。




霞沢岳(その3)

2012-11-11 | 北アルプス
青空

空を見上げると青空がでていました。
雨の心配はなさそうです。

標識

歩き出した島々から13.2キロ、徳本峠まで2.8キロとあります。
合計するとこの日の道程は16キロになります。

紅葉(1)

紅葉がきれいです。
紅葉は赤だけでなく黄色もあるとよく映えます。


紅葉(2)

沢に沿って奥まで続いています。
この沢は枯れていました。


トチノキ(1)

トチノキの葉っぱです。
トチノキは黄色く色付きます。


トチノキ(2)

大きなトチノキです。
実も落ちていましたが、ほとんど空っぽでした。
クマでも食べたようです。

紅葉(3)

ここでは黄色がよく目立っていました。
風もなくそれほど寒くはありませんでした。


ちから水

奥にちょろちょろと流れているのが、ちから水です。
先客として5リットルのポリタンを持った登山者がいました。
約15分ほど待たされました。


紅葉(4)

赤いモミジがありました。
左下の葉っぱはオオカメノキの葉です。


登山道

やや平らな登山道にでました。
山はこんなところばかりではありません。



ガス

ガスが湧いてきました。
もうすぐ徳本(とくごう)峠です。


峠の宿

小屋に着きました。
島々を歩き出して約9時間の歩程でした。
以前きた時には手前の小屋しかありませんでした。
いつの間にか奥に新館ができていました。
あとで聞いたら、3年前にできたそうです。


徳本(とくごう)峠

この標識は昔からありました。
ここは標高2140mです。


テント場

小屋の横にテント場があります。
霞沢岳に向かうにはこのテント場から入って行きます。

小屋

横からみた小屋です。
入口は旧館と新館の間にあります。

受付

入口の受付です。
ここはすべて予約制です。
従って定員(約30名)以外は受け付けません。
ガラス戸の奥は厨房になっています。


室内(1)

新館の寝室です。
少し高くなっていて、踏み台で上り下りします。
布団は羽毛でフカフカでした。

室内(2)

反対側の寝室です。
この右奥がトイレになっているので、夜中に起きる人は
頭を踏まないよう気をつけなければなりません。


食堂

食堂兼談話室です。
夕食まではここで歓談できます。

トイレ

奥の建物がトイレです。
ここには水がないので、雨水を直接タンクに貯めて使って
います。
飲み水は有料で、1リットル¥200でした。
この日も満室で、我々は旧館の屋根裏部屋が与えられました。







霞沢岳(その2)

2012-11-10 | 北アルプス
沢(1)

ここも大きな滝のような流れです。
夏は涼しそうです。

登山道(1)

長い木道が続きます。
この先は工事をしているようです。

キノコ

倒れて朽ちた木にビッシリとコケが生えていました。
その間からキノコが顔を出しています。
食べられそうなキノコでした。

沢(2)

再び沢に沿って歩きます。
緩やかな傾斜で登っているようです。


橋(1)

まだ新しい橋でした。
架けてくれた人に感謝です。

ワサビ沢

この奥でワサビが取れたようです。
その面影はありませんでした。


岩魚留橋

岩魚留橋と書いてあります。
この奥に小屋が見えます。


沢(3)

このあたりで岩魚も遡上を諦めたようです。
水はきれいに澄んでいました。


ヤマブドウ

ヤマブドウが生い茂っていました。
探してみましたが、実はありませんでした。



岩魚留小屋

現在は営業していません。
ここで宿泊する人もいないようです。


紅葉

空がやっと明るくなって青空が見えました。
太陽の光で紅葉もキラキラと輝いていました。


橋(2)

こんな橋も幾つかありました。
濡れていて滑るので、水量が少ない時は下を渡ったほうが
安心です。


登山道(2)

このあたりは少し上りになっています。
他に歩いている人がいないので、静かな歩きができました。


登山道(3)

樹林帯の中の登山道です。
ブナの木が目立つようになってきました。
もう4時間くらい歩いています。
まだまだ峠は遠いようです。


※今日はこれから雲取山に行きます。
小屋に1泊して、明日の夜帰る予定です。
コメント欄は開けておきますが、お返事はできないと思います。
ご容赦ください。
なお、明日も予約更新しておきますので、ぜひご覧ください。

霞沢岳(その1)

2012-11-09 | 北アルプス
10月19日~21日まで霞沢岳に登ってきました。
その時のようすをご紹介します。

徳本(とくごう)峠バス停

18日、新宿発23:00の夜行バスで登山口まで
入りました。
バスは午前4時40分に島々に着きました。
ここで降りたのは2人だけでした。
今回は島々から古典的なルートを辿って徳本峠を目指します。


ガスった山

身支度を整え、5時丁度に出発しました。
薄暗い林道を歩きます。
山にはうっすらとガスがかかっていました。


ゲート

しばらくするとゲートがでてきました。
車は入れませんが、人間は入れます。


紅葉した山

少しずつ明るくなってきました。
山の上のほうは紅葉が始まっているようです。

メンバー

今回のメンバーは男性ばかり4名です。
横浜からの2名は車できて松本で前泊していました。
バス停で合流しました。


二俣

1時間45分で二俣に到着しました。
ここには発電所があります。
ここで朝食にしました。


登山道(1)

約30分の休息後、再び歩き出しました。
沢に沿った登山道が続きます。




橋が見えてきました。
昔は吊り橋だったようです。


島々谷川

この沢は島々谷川の南沢と呼ばれています。
まだ朝が早いので、ひんやりとした空気が流れていました。


ガレ場

途中、このようにガレている場所がありました。
大雨などで自然に崩落しているようです。


標識

徳本(とくごう)峠まで7.8キロと書いてあります。
まだまだ先は長いようです。


登山道(2)

このような登山道は濡れていて滑りやすいです。
特に落ち葉は気をつけたいです。


沢の流れ

滝のような流れの沢です。
水はかなり冷たそうでした。


登山道(3)

石がゴロゴロとした登山道です。
ここも慎重に歩きたいところです。


登山道(4)

何ヶ所もこのような木道がありました。
思っていたよりしっかりと踏まれていました。


登山道(5)

崩落した登山道です。
左にハシゴがありました。
このルートを歩く人は少ないようです。
徳本峠には上高地から入るのが一般的です。
今回は敢えてこのルートを選びました。

燕岳から槍ヶ岳(最終回)

2012-10-06 | 北アルプス
※いよいよ今日が最終回です。

沢沿いの道

しばらく沢沿いの道を歩きます。
水がゴーゴーと音を立てて流れていました。


ソバナ

登山道の脇から顔を出していました。
岨菜と書き、岨(そば)とは山の切り立った斜面という
意味です。
そんなところに咲く花なのでこのような名前がついて
います。

タケシマラン

上から見ると葉っぱに隠れてこの赤い実も
わかりません。
小さなかわいい花が咲きます。


ジャコウソウ

花びらが登山道に落ちていました。
見上げるとまだ花が残っていました。
甘い香りがするそうですが、離れていたので匂いは
ありませんでした。


白出沢出合

最後の沢を渡ります。
ここから先は林道歩きです。


白出沢

沢の上流を眺めてみました。
穂高の稜線が連なっています。


標識

ここを登れば穂高岳山荘の近くにでることができます。
更に登れば奥穂高岳です。
地図でのコースタイムは7時間とありました。
歩く人がいないようで登山口は草茫茫になっていました。


ツルニンジン

林道の脇で見つけました。
ツル性の植物です。
別名:ジイソブ(爺さんのソバカス)と呼ばれています。
花の中を覗くと赤い斑点があります。
そこから例えられたようです。
ちなみに少し花が小さいバアソブ(婆さんのソバカス)というのも
あります。

穂高平避難小屋

昔は避難小屋でしたが、食事も用意してくれるようです。
ここは通過点なので泊まる人も少ないようです。


新穂高ロープウエイ

新穂高ロープウエイが見えてきました。
丁度上からゴンドラが降りてきて駅に入るところでした。
このロープウエイで西穂高口まで登れば穂高連峰の展望を
楽しむことができます。


中崎山荘(温泉)

温泉に到着しました。
時間は11時50分、槍ヶ岳山荘を出発して6時間45分の
歩きでした。
この日は「26(ふろ)の日」ということで入浴料¥800が
¥500に割引になっていたのは嬉しかったです。
温泉で4日間の汗を流し、全部着替えてサッパリしました。
上がってからのビールとそばが美味しかったです。


バス停

ここから新宿行きのバスが発車します。
奥に見える建物が先ほど入った温泉です。

午後2時15分発のバスに乗り新宿に向かいましたが、途中高速道路が
渋滞し午後8時新宿着の予定が2時間も遅れて午後10時になりました。


※天気にも恵まれ、なかなか楽しい山行でした。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。


燕岳から槍ヶ岳(その21)

2012-10-05 | 北アルプス
稜線

歩いている左側に岩峰の稜線が現れました。
中岳から南岳、更に北穂高岳に通じる稜線のようです。


エンレイソウ

エンレイソウの実がすっかり黒くなっていました。
美味しそうですが、食べられないようです。


槍平テント場

槍平のテント場に着きました。
既に撤収していなくなった人もいるようです。

槍平小屋

槍平小屋に到着です。
槍ヶ岳山荘を出発してから2時間50分でした。
小屋の横から冷たい水が湧き出ています。
空になったポリタンクに2リットルほど詰めました。
これでコーヒーを入れると美味しいです。

カメバヒキオコシ

登山道の脇にたくさん咲いていました。
葉っぱがカメの甲羅のようです。
昔は薬草として重宝され、寝ている病人もこれを飲むと
直ちに飛び起きたそうです。


センジュガンピ

花びらの先端が2つに割れ、更に細かく切れ込んでいます。
茎が細く風に揺れてなかなかジッとしていません。
本州中部以北に分布しているそうです。


シモツケソウ

シモツケソウは草の仲間でシモツケは木の仲間です。
花の色が鮮やかでした。


藤木レリーフ

藤木九三は明治20年生まれのアルピニストです。
「山登りの真髄は岩登り(ロッククライミング)にある」と語って
日本に岩登りを広めたそうです。
この奥の滝谷を初めて登ったので、ここにレリーフが埋められています。
六甲の岩場を「ロックガーデン」と命名したのもこの人だそうです。

滝谷橋

沢を渡ります。
ここは大雨で増水すると渡れなくなります。

滝谷の出合

歩いてきた沢を振り返ってみました。
3人の登山者が休んでいました。
この右奥が滝谷と呼ばれています。
昔、北穂高岳からこの滝谷の上を通り、涸沢岳のルートを
歩いたことがあります。
ガスが濃くてペンキ印を頼りに歩いたことを思い出しました。





燕岳から槍ヶ岳(その20)

2012-10-04 | 北アルプス
夜明け前

翌朝の夜明け前、時間は午前4時40分です。
東の空が幾らか明るくなってきました。


槍ヶ岳

この日は昼までに新穂高温泉に降りたいので、
朝食を急遽弁当にして貰いました。
小屋の朝食は午前5時からです。
並んだ順番なので午前4時には既に長い列ができていました。

槍ヶ岳にヘッドライトが見えます。
この時間に登って頂上でご来光を拝むようです。
飛行機雲が縦に流れていました。
上空は風が強いようです。

富士山と南アルプス

かなり明るくなってきました。
左奥の山は常念岳です。
正面に八ヶ岳、その右に富士山、更に右に南アルプスの
山々が姿を見せてきました。



朝焼け

空がかなり明るくなってきました。
まもなく太陽が顔を出すようです。


ご来光

ご来光です。
時間は午前5時15分でした。
まさに手を合わせたくなる瞬間です。

笠ヶ岳(1)

反対側の笠ヶ岳も少し赤くなってきました。
ここで出発です。
これから先は笠ヶ岳が同行してくれるようです。


飛騨乗越

飛騨乗越(ひだのっこし)という分岐です。
太陽がすっかり顔を出しました。
ここから飛騨沢を新穂高に向かって下ります。


西鎌尾根と双六

右手に西鎌尾根が続いています。
この尾根をたどって行けば、双六岳から笠ヶ岳まで
歩くことができます。

昨年は雨の中を歩き、双六小屋で笠ヶ岳を断念して
鏡平に降りました。
その時のようすが思い出されました。


笠ヶ岳(2)

双六岳から分岐して笠ヶ岳に向かう尾根です。
この尾根も素晴らしい展望が楽しめるコースです。


笠ヶ岳(3)

笠ヶ岳をズーミングしてみました。
鞍部に赤い屋根の笠ヶ岳山荘が見えます。
昔、裏銀座を歩いてこの小屋に泊まり、笠新道を降りたことが
あります。
笠新道も北アルプスの三大急登に数えられるようです。


ガレた登山道

飛騨乗越からだいぶ降りて振り返ってみました。
かなりガレている登山道です。
登山道はジグザグに刻まれていました。
落石と浮石に注意したいところです。


モミジカラマツ

葉っぱがモミジの葉に似ていて、花がカラマツの葉に
似ています。
群生する花ですが、ここではポツンと咲いていました。



分岐

ここは千丈沢乗越との分岐です。
矢印通りに登れば西鎌尾根にでることができます。
約1時間歩いたので、ここで朝食にしました。
宿の弁当は竹の皮に包んだ「五目おこわ」でした。


オオレイジンソウ

近くに咲いていました。
四国で見たレイジンソウは赤い色をしていました。
オオレイジンソウはこのようにクリーム色をしています。


焼岳と乗鞍岳

焼岳とその奥に乗鞍がよく見えます。
焼岳の下には上高地が広がっています。



キヌガサソウ

キヌガサソウが群生していました。
このルートを歩くのは今回が2回目です。
以前歩いた時にもこの花がたくさん咲いていて
印象に残っています。


サラシナショウマ

まるでブラシのような花です。
アサギマダラが大好きなようで、よく止まっているのを
見かけます。
若菜は食用になるそうです。


※今日はこれから「奥日光」に出かけます。

寒くなったので、紅葉が楽しめるかも知れません。

燕岳から槍ヶ岳(その19)

2012-10-03 | 北アルプス
槍ヶ岳(1)

槍のテッペンから降りてきて何度も眺めました。
やはり槍は素晴らしい山です。

槍ヶ岳(2)

少しズーミングして見ました。
岩にへばりついてアリンコのように
登っている人が見えます。


受付

小屋の受付です。
宿泊料金は1泊2食で¥9000です。
この日はテント場は満員で断られていました。
断られた人は小屋に泊まるか、下の殺生ヒュッテまで戻って
テントを張るかのどちらかのようでした。


標識

夕食まで時間があったので、少し歩いてみる事にしました。
ここは昨年歩いた西鎌尾根に向かう入口です。


ミヤマダイコンソウ

この時期はほとんど終わっていましたが、まだこのように
花が残っているのもありました。
花びらの真ん中が濃いオレンジ色をしています。
葉っぱがダイコンの葉に似ているのでついた名前です。


タカネシオガマ

この花も珍しく残っていました。
花は上から見ると車輪のように見えます。

針ノ木岳

正面奥に見えるピラミッド型の山は針ノ木岳です。
大雪渓が残る頃登ると登りやすい山です。


西鎌尾根

西鎌尾根が見えてきました。
空からは真っ黒い雲が降りてきています。


硫黄尾根

左に西鎌尾根が延びています。
正面の赤茶けた尾根は硫黄尾根です。
ここは歩くことはできません。


パノラマ

左の西鎌尾根から右の小槍までをパノラマで撮ってみました。
小槍もここでみると大きく見えます。


天使の階段

西鎌尾根に「天使の階段」が現れました。
この階段を登ると降りてこられないそうです。


常念岳

左のピラミッドが常念岳です。
右奥には蝶ヶ岳が輝いています。
遠くに夏雲が今年の夏を惜しんでいました。



夕食メニュー

夕食メニューです。
この日のメニューは「酢豚」でした。
寝るところは「カイコ棚(二段ベッド)」です。
予約してあったので、寝返りできるスペースがありました。
夜8時には消灯です。
小屋の夜は早く、朝も早いです。



付 録

自然教育園に咲いていた花の続きです。

ツリフネソウ

舟を吊り下げたような姿の花です。
かなり群生していました。


シロバナサクラタデ

小さい花です。
オシベが元気に飛び出していました。


ナンバンギセル(1)

ススキなどのイネ科の植物に寄生する花です。
かなり大きな株になっていました。


ナンバンギセル(2)

この姿をパイプに例えたようです。
花期が短いので、すぐに消えてしまいます。


イチモンジセセリとタイアザミ

イチモンジセセリがタイアザミに止まっていました。
かなり近づいても逃げませんでした。

この自然園はその名の通り、自然がたくさん残っています。
都会のオアシスになっていて1年中楽しめるようです。

燕岳から槍ヶ岳(その18)

2012-10-02 | 北アルプス
槍ヶ岳

さて、天気もよさそうです。
これから槍のピークを目指します。

槍沢

槍沢です。
赤い屋根は殺生ヒュッテです。
まだまだたくさんの登山者が登ってきています。


下りコース

槍の頂上から女性が下りてきています。
ここはルートが上りと下りとに分かれています。

シコタンソウ

岩の陰にヒッソリと咲いていました。
花びらの斑点がかわいい花です。



最初のハシゴ

最初のハシゴです。
かなり渋滞しているようです。
しばらく待機です。
ハイシーズンには2~3時間待たされるようです。


槍ヶ岳山荘(1)

小屋のほうを眺めてみました。
小屋全体がよく見えます。
テント場は左奥の岩場にあります。
あまりたくさんは張れないようです。

登山道(1)

やっと我々の番がやってきました。
焦らずゆっくり登りまましょう。

登山道(2)

このルートは上り専用です。
岩場にはしっかりとクサリが取り付けてあります。
ここは焦らないことが大切です。


2番目のハシゴ

2番目のハシゴです。
ほぼ垂直につけられています。
右は下り専用のハシゴです。


最後のハシゴ

頂上直下のハシゴです。
これもほぼ垂直です。
高所恐怖症の人には無理かも知れません。
右はやはり下り専用です。
女性が一人下りてきています。


頂上の祠

標高3180mの頂上に着きました。
小屋から約30分の歩きでした。
頂上にはこのような祠があります。
この祠に後ろは絶壁です。
ここで定番の記念撮影です。
数組のグループから撮影を頼まれました。
みんな満足そうな顔をしていました。
今回が3回目の頂上でした。


槍ヶ岳山荘(2)

頂上から小屋が見えました。
昨年はガスの中の頂上でした。
今回はまだよかったです。


下り

頂上は20人も立てば一杯になります。
10分ほど頂上にいて下りにかかりました。
下りのハシゴは最初の1歩が大事です。


展望

突然、ガスが晴れて遠くが見えてきました。
正面奥に見えるのは常念岳です。
歩いてきたルートもよく見えます。
小屋に着いたら冷たいビールが待っていました。
往復約1時間の登山でした。


付 録

9月22日、自然教育園で咲いていた花です。

カリガネソウ

花の姿をカリが飛ぶようすに例えたそうです。
ここでは1個だけ咲いていました。


キンミズヒキ

かなり遅くまで咲いている花です。
黄色い小さな花の集合体です。
花が終わったあとの姿もおもしろいです。

ハグロソウ

花が上唇と下唇に分かれていて平たい感じです。
花の中に赤い斑点があり、これをお歯黒にみたようです。


ヌスビトハギ

種が盗人の足跡に似ているそうです。

トラノオスズカケ

四国や九州の限られた地域で見られる植物です。
ここは江戸時代、香川藩の江戸屋敷として使われたそうです。
1時、絶滅したのが最近になって姿を見せたようです。

燕岳から槍ヶ岳(その17)

2012-10-01 | 北アルプス
槍ヶ岳(1)

槍ヶ岳に時々ガスが流れてきます。
小屋もよく見えるようになってきました。


イワヒバリ

足元に鳥が飛んできました。
イワヒバリです。
この鳥も登山道でよくみかけます。


槍ヶ岳(2)

槍ヶ岳がますます大きくなってきました。
この先もガレ場が続きます。


登山道(1)

大きな岩がゴロゴロした登山道です。
浮石に注意したいところです。


登山道(2)

歩いてきた道を振り返ってみました。
正面に白く登山道が見えます。
右奥に残雪があるところが天狗原です。

槍ヶ岳(3)

この角度から見る槍は初めてです。
ここからは人間を寄せつけない岩壁が広がっています。

イワオウギ

イワオウギの花が終わって実ができていました。
7月頃、細長くて白い花をたくさん咲かせます。


イワベンケイ

イワベンケイの雌株です。
雌雄異株で雄株には黄色い花が咲きます。


タカネシオガマ

これも花が終わった姿です。
高いところに咲くシオガマギクの仲間です。


槍ヶ岳(4)

横から見た槍ヶ岳です。
近くからみるとまさに岩の壁でした。



標識

分岐に着きました。
ここは槍沢との合流点です。


ミヤマリンドウ

たくさん顔をだしていました。
やはり晴れていると花も嬉しそうです。


槍ヶ岳山荘

槍ヶ岳山荘に到着です。
ヒュッテ西岳を出発してから5時間15分の歩きでした。
宿泊手続きをしてしばらく休憩し、槍ヶ岳をピストンします。



燕岳から槍ヶ岳(その16)

2012-09-30 | 北アルプス
登山道(1)

「ヒュッテ大槍まであと40分」とあります。
こんな標識があると元気がでてきます。


登山道(2)

歩いてきた登山道を振り返ってみました。
太陽が頭の上にあるので、どうしても光が写ってしまいます。
正面奥に見えるのは常念岳です。


天狗原

天狗原がきれいに見えます。
一番手前の雪渓の下に小さな池があります。
この池に映る「逆さ槍」は有名です。
このあたり一帯は氷河公園とも呼ばれています。
奥に前穂の北尾根もきれいに見えていました。


富士山と甲斐駒ヶ岳

雲海の奥に富士山が見えます。
その右は甲斐駒ヶ岳です。

イワギキョウ

イワギキョウには花びらにヒゲがありません。
ガクも大きく反り返っています。
厳しい岩場に咲く花です。


ヒュッテ大槍

ヒュッテ大槍に到着しました。
西岳の小屋を出発してから3時間35分でした。
ここで休憩です。
小屋の奥を増築中でした。
右奥に槍ヶ岳山荘が見えています。
ここからまだ2時間くらいかかるようです。

槍ヶ岳

槍に向かってまっすぐ登ります。
足元は岩だらけで不安定でした。

標識

途中にこんな標識がありました。
小屋までのルートがハッキリ見えます。


タカネヤハズハハコ

ヤマハハコによく似ています。
蕾の時は真っ赤できれいです。
葉っぱは細かい毛に覆われています。
寒さを防ぐためのようです。


イワツメクサ

大きくマット状に広がる花です。
花びらは5枚ですが、深く切れ込んでいるので10枚に
みえます。
高山の岩場でよく見かけます。



ミヤマリンドウ

1本の茎に数個の花をつけます。
北アルプスではかなり遅くまで見かけます。
左に見える葉っぱはミヤマトリカブトの葉です。


チシマギキョウ

花びらに細かい毛がたくさん生えています。
またガクも反り返りません。
花も横を向いて咲くのが特徴です。


大喰岳

奥の山は大喰(おおばみ)岳です。
雪渓が3つ残っていました。
一番下の雪渓はキンギョのように見えました。

登山道(3)

浮き石が多い登山道です。
時々ガスが湧いて槍が見え隠れしています。
ここは特に「足元注意!」のところです。


殺生ヒュッテ

殺生ヒュッテが真下に見えてきました。
奥に見える細い筋が槍ヶ岳に向かう登山道です。
昨年は槍沢ロッジから雨の中をこのルートを歩きました。
槍ヶ岳山荘まではもう少しです。

燕岳から槍ヶ岳(その15)

2012-09-29 | 北アルプス
東鎌尾根

これから向かう東鎌尾根です。
正面の白くガレているところを2人の登山者が歩いています。
その上は急な登りになっているようです。


階段

階段というよりハシゴを横にした
感じです。
下から見ると天に向かって登っているようです。


登山道(1)

更にハシゴのような階段が続いています。
この先まだ幾つかのピークを超えなければ
ならないようです。


槍ヶ岳(1)

正面奥にポツンと2つ黒いものが見えます。
槍をバックに登山者が歩いています。


ハシゴ(1)

長いハシゴがでてきました。
ここは前の人との間隔を開けて降ります。
降りたところもかなり足場が不安定のようです。
前の方から「気をつけて!」の声が飛んできました。


大天井岳

歩いてきた方向を振り返ってみました。
左奥に見えるのが大天井岳です。
あそこから手前に見える稜線を歩いてきました。
人間の足は素晴らしいです。


ハシゴ(2)

降りてきた岩場を振り返ってみました。
ここからみてもかなり長いハシゴです。
これから降りようとしている登山者がみえます。


槍ヶ岳(2)

ここから先の登山道はかなりガレています。
槍が大きくなってきました。


飛行機雲

正面奥が鹿島槍です。
飛行機雲がきれいでした。
この雲が見えると2日後には天気が崩れるといわれています。


オヤマリンドウ

どれか1つだけ撮ろうと思ったのですが、残った花がかわいそうです。
4つまとめて撮ってあげました。
一番右はまだ蕾でした。


登山道(2)

歩いてきた登山道です。
光が差している左の山が西岳です。
小屋は丁度光が差しているあたりの鞍部にあります。


槍ヶ岳(3)

槍がますます大きくなってきました。
この角度から見る槍は初めてです。
これからもっと近くまで行きます。



山ガール

4人組の山ガールとスレ違いました。
どこまで行くのか聞いたら、水俣乗越から槍沢に降りて
行くといっていました。
下に見えるのが槍沢です。
「気をつけてね!」といったら「は~い!」とかわいい声で
返事がありました。


富士山

富士山と南アルプスの山々が見えてきました。
左が富士山、その右が甲斐駒ヶ岳、一番右の高い山が北岳です。


チングルマ

花穂に朝露がビッシリくっついてキラキラ光っています。
こんな姿をみるのも山歩きの楽しみです。


槍沢

深い谷になっています。
ここをまっすぐ進めば上高地にでます。
先ほどスレ違った山ガール達はここを降りて行くようです。
無事に上高地まで降りて欲しいと思いました。