山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

燕岳から槍ヶ岳(その14)

2012-09-28 | 北アルプス
東鎌尾根(1)

正面に見えるのがこれから歩く東鎌尾根です。
槍に向かって真っすぐ延びています。


登山道(1)

岩場に張り付いた登山道です。
大きく下っていました。

クサリ場

クサリ場です。
足元に注意して歩きたいところです。


ハシゴ

ハシゴがでてきました。
大きな沢に沿って下っています。


登山道(2)

この先にもハシゴがあります。
登山道は荒れていて浮き石もあります。
前を別のグループが歩いています。


遠望

正面やや右のピラミッドの山は針ノ木岳です。
一番右奥には鹿島槍(双耳峰)が見えます。
谷にたなびいている雲が目線より低かったです。


ミヤマママコナ

ママコナの高山種です。
花びらの下に米粒のようなものが見えるので「飯子菜(ままこな)」と
呼ばれています。

ミネウスユキソウ

葉っぱの表面に白い産毛があります。
雪を薄く被ったように見えるので、ウスユキソウといわれています。


西岳

振り返って見ました。
正面の山が西岳です。
ヒュッテ西岳は右下の鞍部にありました。


東鎌尾根(2)

槍がだいぶ大きく見えてきました。
東鎌尾根が左に見えています。
まだまだ先は長いようです。


水俣乗越

分岐にでました。
ここから槍沢に降りることもできます。
我々は左の槍を目指します。


表示

すぐ近くの石にペンキで書いてありました。
標識には4.5キロとありました。
これはヒュッテ大槍までの距離のようです。


登山道(3)

ここから岩場の登りが始まります。
天気が悪いと嫌な登山道です。


登山道(4)

岩場を登りきるとやや平らな登山道が続きます。
前方にガスが上がってきています。


クロトウヒレン

クロトウヒレンが太陽に輝いていました。
半分はまだ蕾でした。


ナナカマド

手前にナナカマドを入れて撮ってみました。
秋になると真っ赤に紅葉します。
もうすぐ10月です。
山ではそろそろ紅葉が始まる頃だと思います。

燕岳から槍ヶ岳(その13)

2012-09-27 | 北アルプス
朝焼け(1)

翌朝早く外に出てみました。
東の空が少し明るくなってきています。
正面の山は常念岳です。

朝焼け(2)

少しズーミングしてみました。
太陽は左の横通岳から昇ってくるようです。


穂高連峰(1)

穂高の山々が赤く焼けてきました。
左から前穂高岳、真ん中が奥穂高岳、右が北穂高岳です。


槍ヶ岳(1)

槍ヶ岳も赤くなってきました。
手前の尾根がこれから歩く東鎌尾根です。
槍に向かって延びています。


北鎌尾根

槍の右に北鎌尾根がよく見えます。
なかなか厳しい岩稜帯です。

パノラマ

パノラマで撮ってみました。
前穂から槍ヶ岳まで一望できます。
素晴らしい展望でした。


槍のズーミング

槍をズーミングしてみました。
左に小屋がみえます。
たくさんの登山者がこちらをみていることと思います。


槍の頂上

更にズーミングしてみました。
頂上に人影がみえます。
既に登っている登山者がいるようです。


槍から左の山々

もう1度槍から左の山々を撮ってみました。
槍の左から大喰(おおばみ)岳、一番左が中岳です。


ご来光(1)

太陽が顔を出し始めています。
横通岳の左から昇ってきました。
小屋の朝食は午前5時、日の出は午前5時20分です。


ご来光(2)

ズーミングしてみました。
山でのご来光は思わず手を合わせたくなります。


ご来光(3)

常念岳にも日が差してきました。
空の雲がきれいでした。


ヒュッテ西岳

すっかり太陽が上がってきました。
朝食を終え、身支度を整えていよいよ出発です。
時間は午前5時40分でした。


分岐

前日、大天井岳から歩いてきた分岐です。
これから槍に向かって歩きます。


ミソガワソウ

まだ眠そうでした。
朝露で濡れていました。
木曽川の支流、味噌川に多い花とされています。


穂高連峰(2)

穂高連峰がすっかり明るくなりました。
一番右の北穂高岳の頂上付近にポツンと白い物がみえます。
標高3100mにある北穂高山荘です。
ここのコーヒーは美味しいことで有名です。




※写真展のお知らせ※






目黒の自然教育園で「チョウの写真展」が開催されています。
期間は9月30日(日)までです。

交通手段:
JR山手線、東急目黒線、目黒駅東口より徒歩7分
東京メトロ南北線/都営三田線白金台駅1番出口より徒歩4分

入園は午前9時から午後4時までです。

園内には秋の花がたくさん咲いています。
お時間のある方はぜひお出かけください。


燕岳から槍ヶ岳(その12)

2012-09-26 | 北アルプス
遠望

ヒュッテ西岳が見えてきました。
その左奥にあるのはテン場(テント場)のようです。
かなり雲が低くなってきました。


分岐

分岐です。
ここを右に登れば西岳の頂上に行けます。
雨がパラパラと降ってきました。



ヒュッテ西岳

ヒュッテ西岳に到着しました。
燕山山荘を出発して8時間30分の歩きでした。
小屋に着いて5分ほどしたら、いきなり
土砂降りになりました。
運がよかったです。

しばらくしたら雨が止んだので、小屋の裏のベンチで
夕食まで酒盛りでした。
歩いたあとのビールは格別に美味しかったです。


夕食メニュー

なかなかバラエティに富んだ料理でした。
山の中でこれだけ揃えるのはたいへんだと
思いました。


槍ヶ岳(1)

夕食後再び外に出てくつろぎました。
槍にも少し雲がかかり始めています。



北穂高岳(1)

こちらは穂高の方向です。
北穂高岳だけがハッキリと姿をみせてくれました。


槍に沈む夕日

槍の奥に夕日が沈み始めました。
槍の小屋がまるで燃えているようです。
右に槍の姿がゴーストのように現れました。
一瞬の出来事でした。


入道雲

やがて大きな入道雲が現れて山々をすっぽり
覆い隠してしまいました。


常念岳

常念岳の上にも大きな入道雲がでています。
黒い雲が日本髪を結った女性のように見えました。


槍の穂先

再び槍です。
頂上だけが雲の上に浮かんでいます。
このあと、あっという間に消えてしまいました。


北穂高岳(2)

北穂高岳です。
点のように光っているのは北穂高山荘の灯りです。
北アルプスで一番高いところにある小屋です。


槍ヶ岳(2)

再び槍が姿を現しました。
日が沈んでから30分程経っています。


半月

高いところに月がでてきました。
半月でした。

前穂から北穂までの稜線

左が前穂、真ん中が奥穂、一番右が北穂です。
北アルプスを代表する山々です。


槍ヶ岳(3)

最後に槍が姿をみせてくれました。
翌日の晴天を祈って床につきました。
この日はそれほど混んでいなかったので、
ゆっくり寝ることができました。

※夜中に起きてみたら、満天の星空が眺められました。
里では見ることができないたくさんの星でした。



燕岳から槍ヶ岳(その11)

2012-09-25 | 北アルプス
ビックり平

ビックリ平(標高2549m)に着きました。
大天井ヒュッテから約40分でした。
ここまでは急な登りでした。
突然、視界が開けたのでビックリしたのでしょうか?
西岳までまだ2時間半くらいかかるようです。

槍ヶ岳

ビックリ平からの展望です。
槍ヶ岳がだいぶ近くなってきました。
雲がかなり上がってきています。


常念岳

常念岳です。
こちらにも雲があがってきています。
これから天気が悪くなるようです。


赤岩岳

奥に見えるのが赤岩岳です。
これからあの山に向かいます。


遠望

歩いてきた方向です
右から東天井岳、大天井岳、牛首山です。
左下の鞍部に小さく大天井ヒュッテが見えます。


ヨツバシオガマ

今まで何度か会ってきました。
この花はまだ咲いたばかりのようでした。


カンチコウゾリナ

ホウや茎にたくさんのヒゲがあります。
見るからに痛そうです。
カミソリのように鋭いので髪剃菜(こうぞりな)という
名前がついています。

標識

ここは頂上ではありません。
山頂まではまだ50mあるようです。


ヤマブキショウマ

葉っぱがヤマブキの葉に似ています。
花も淡いクリーム色をしています。

タテヤマアザミ

ここにはたくさん咲いていました。
頭花の下に細いホウ葉があります。
花は横向きに咲くことが多いです。


ミヤマコゴメグサ

コゴメグサの高山種です。
小さいので見逃すことが多い花です。

ミヤママンネングサ

高山に咲くマンネングサの仲間です。
針金のように細い体をしています。


ハクサンフウロ

きれいな姿でした。
北アルプスにあるフウロはほとんどがこの花です。


シナノオトギリ

オトギリソウの仲間です。
葉っぱが楕円形をしています。


ムカゴトラノオ

花が終わるとムカゴができます。
ここではたくさん見かけました。


ベニバナイチゴ

食べられるイチゴです。
これはまだ熟していません。
花はムラサキ色のきれいな花です。
雪解けとともに咲き出します。


燕岳から槍ヶ岳(その10)

2012-09-24 | 北アルプス
遠望(1)

穂高連峰がきれいに見えます。
左から前穂高岳、中央が奥穂高岳、右が北穂高岳です。
雪があるところが涸沢(からさわ)カールと呼ばれています。


遠望(2)

大天荘の後ろが東天井岳(2814m)、右奥が常念岳(2857m)です。
素晴らしい展望でした。


大天井岳の頂上

大天荘から約10分で頂上に着きました。
標高2922m、常念より高い山です。
ここから槍ヶ岳方面の山が一望できます。



パノラマ

パノラマで撮ってみました。
雄大な風景です。
左の常念から槍ヶ岳、更にその奥の山まで全部入りました。
手前の尾根がこれから歩くルートです。
槍に向かって延びています。


歩くルート

前穂高岳から槍ヶ岳までの風景です。
手前の尾根はこれから歩くルートです。
まだまだ先は長いようです。


標識(1)

さて、小屋に戻って一休みしてから出発です。
これから槍に向かって歩きます。


槍ヶ岳

槍ヶ岳の右は北鎌尾根と呼ばれている尾根です。
なかなか厳しい岩稜帯です。
槍の下に大きな沢が見えます。
右が千丈沢、左が天上沢という沢です。


大天井ヒュッテ(1)

やがて大天井ヒュッテの赤い屋根が見えてきました。
このガレ場を降りればすぐです。


標識(2)

分岐にこんな標識がありました。
大天井岳を登らなければここにでてくるようです。


大天井ヒュッテ(2)

小屋の真上にきました。
天気がよいので屋根で布団を干していました。


登山道

小屋で昼食にしました。
メンバーはカップラーメンを買って食べていました。
私はお湯を持っていたので、アルファー米にレトルトカレーを
入れて食べました。
これから向かう方向です。
「お気をつけて」の文字が優しかったです。


遠望(3)

だいぶ進んでから振り返ってみました。
手前の大天井岳に昔はこちらからでも登ることができたようです。
それとなく踏み跡らしきものが見えました。


シロバナハナニガナ

ニガナの仲間で高山種です。
里に咲くニガナは花びらが5枚、こちらは8~11枚です。
白いので「シロバナ」がつきました。


ハナニガナ

こちらが一般にいわれるハナニガナです。
やはり舌状花が8~11枚あります。
登山道の脇からたくさん顔を出していました。
シロバナのほうが数が少なかったです。

燕岳から槍ヶ岳(その9)

2012-09-23 | 北アルプス
大下り

歩いてきた方向を振り返ってみました。
左の白い部分が「大下り」です。
かなりザレた登山道でした。

タカネナデシコ

カワラナデシコより花びらの切れ込みが深いです。
標高も高いところに咲いています。
花も雨より晴れのほうが好きなようです。


テガタチドリ

登山道から少し離れたところで咲いていました。
根っこが手の形をしているそうですが、まだ掘ってみた
ことはありません。
奥の白い花はムカゴトラノオです。


登山道(1)

このあたりは比較的歩きやすい登山道です。
こんなところばかりなら誰でも歩けそうです。

今回のメンバーは男性6名、女性1名の合計7名です。
いずれも百戦錬磨の強者揃いです。


お花畑

右がこれから向かう大天井(おてんしょう)岳です。
鞍部に小屋が見えますが、大天荘という小屋です。
左は東天井岳という山です。
手前にはお花畑が広がっていました。


槍ヶ岳

槍ヶ岳もよく見えています。
槍ヶ岳の左は大喰(おおばみ)岳、その左の山は中岳です。
いずれも3000m級の山です。

雲海

右手には雲海が広がっています。
この雲の下は安曇野平野のようです。

イワウメの花穂

岩にビッシリと生えています。
花は春先に白い梅の花に似た花を咲かせます。

登山道(2)

荒っぽく木で組まれた登山道です。
毎年の雪で傷つけられるようです。


小林喜作レリーフ

岩に貼り付けられていました。
彼は大正時代にこのルートを開拓した人だそうです。
このあたりは彼の名前をとって「喜作新道」と
呼ばれています。


歩いてきた方向

歩いてきた方向です。
ハシゴが見えますが、その上はクサリ場になっています。
ここは切通岩と呼ばれているところです。
小林喜作のレリーフはこのハシゴを降りた鞍部にありました。


分岐

分岐に着きました。
ここを右にまっすぐ行けば槍ヶ岳に行くことができます。
我々は左に登って大天井岳を目指します。

タカネヤハズハハコ

足元に咲いていました。
ヤマハハコに似ていますが、葉っぱが違います。
この花の蕾は真っ赤できれいです。


コメススキ

ライチョウがこれを食べている姿をみたことがあります。
小さなススキに似ているというので、この名がついたようです。


大天荘

大天荘が見えてきました。
燕山荘からここまで約3時間30分の歩きでした。
左奥に見えるのが東天井岳、右奥の黒っぽく見える山が
常念岳です。

チングルマの群生

チングルマの花穂が風に揺れていました。
思わず腹ばいになって撮ってあげました。
高さが5cmくらいの小さな花です。
低いアングルで撮ってあげると存在感も大きくなります。
さて、これから小屋にザックを置いて大天井岳に登ります。

燕岳から槍ヶ岳(その8)

2012-09-22 | 北アルプス
八ヶ岳と富士山

左から八ヶ岳、富士山、甲斐駒、1番右の高い山が北岳です。
日本で1番高い山(富士山)と2番目に高い山(北岳)が
同時に見えました。


燕岳

燕岳とその左奥が北燕岳です。
少しずつ山の形が変わってきます。


立山と剱岳

右奥のやや平らな山が立山、その右の山が剱岳です。
剱岳も見る角度によってだいぶ姿が違って見えます。



太陽

下に見える台形の山は有明山です。
太陽が眩しく輝いていました。


尾根

右奥に燕山荘が光ってみえます。
このあたりから燕岳がツバメが飛んでいる姿に見えるそうですが、
どうでしょうか?
この姿から燕岳という名前がついたそうです。


槍ヶ岳と笠ヶ岳

左が槍ヶ岳、右奥に見える山が笠ヶ岳です。
これだけよく見えると気分も晴々とします。


蛙岩

蛙岩(げえろいわ)と呼ばれているところです。
大きな岩がたくさんありますが、どれが蛙かわかりません。

大天井岳

左奥に見える山がこれから向かう大天井(おてんしょう)岳です。
登山ルートがきれいに見えます。


ウラシマツツジ

かなり紅葉が進んでいました。
朝日に輝いてきれいでした。


燕岳と燕山荘

歩いてきた稜線です。
正面の岩が蛙岩、右奥が燕山荘です。
左奥の燕岳ともそろそろお別れです。


ウメバチソウ

2つ仲良く並んで咲いていました。
花びらがふっくらとしてかわいかったです。


大下りの頭

ここから大下りです。
浮石に足を取られないよう、気をつけましょう。


稜線

正面の山はこれから向かう大天井岳です。
かなり大きくなってきました。


槍ヶ岳

槍ヶ岳もかなり姿を変えてきました。
小槍がぽつんとおんぶしているように見えます。
雲1つない青空が広がっていました。



ハクサンフウロ

まだきれいな花が残っていました。
シコクフウロは花びらにある筋がもっと濃い色をしていました。
同じような花でも場所によって形を変えているようです。

燕岳から槍ヶ岳(その7)

2012-09-21 | 北アルプス
雲海(1)

翌日の朝です。
雲海の上に浅間山が浮かんでいました。


雲海(2)

左は八ヶ岳、その右に富士山がみえます。
雲がどんどん下から湧いてきます。


パノラマ(1)

一番左が槍ヶ岳、正面奥が双六岳、一番左が三俣蓮華岳です。
素晴らしい稜線が一望できました。


パノラマ(2)

更に右のパノラマです。
左奥に鷲羽、水晶・・・一番右に烏帽子岳も見えます。
いずれも歩いた山です。


ご来光

ご来光です。
浅間の左から昇ってきました。


槍ヶ岳

槍ヶ岳が輝いてきました。
天気はよさそうです。

燕岳

朝日に輝く燕岳です。
前日とは違ってきれいな姿です。


雲海(3)

太陽がかなり高くなりました。
雲海が黄金色に輝いています。



富士山

左から八ヶ岳、富士山、甲斐駒ヶ岳です。
富士山はどこから見てもきれいな山です。

新潟の山

新潟県の山々です。
左から雨飾山、焼山、火打山、妙高山です。
いずれも秋に登ると紅葉がきれいな山です。


方向盤と燕岳

方向盤と燕岳です。
右奥の双耳峰が鹿島槍、その左奥に小さく白馬岳が見えます。
このあたりもよく歩きました。

展望

朝食を済ませ身支度を整えてから出発です。
時間は午前5時40分、気温は10℃でした。
左奥にこれから向かう大天井岳が見えます。


ライチョウ(1)

突然、足元にでてきました。
これは3羽とも子供のようです。


ライチョウ(2)

1羽が急ぎ足で目の前を通過しました。
こちらがお母さんのようです。


ライチョウ(3)

近くのハイマツに隠れたと思ったら、上から顔を出して
こちらを見ています。
人間を恐れないので、よく登山道にでてきます。
でも最近は数が少なくなったそうです。
小屋でも「目撃情報」を集めていました。

燕岳から槍ヶ岳(その6)

2012-09-20 | 北アルプス
稜線

一番奥のピークが燕岳の頂上です。
燕岳には何度も登っていますが、この稜線を
歩いたのは初めてでした。


北燕岳

北燕岳です。
ここには目立った標識はありません。
燕岳から約20分の歩きでした。
ガスっていてここ先の展望はありませんでした。


燕岳頂上

時々ガスが晴れると青空が顔をだします。
燕岳に登って行く登山者が見えます。




おもしろい形の雲が現れました。
誰かに似ていますが、思い出せません。
お互い、向き合ってにらめっこしているようでした。


槍ヶ岳

槍ヶ岳が消えたり現れたりしています。
この日は槍のほうも天気が悪いようです。

中学生

中学生のグループにスレ違いました。
これから燕岳に向かうようです。
大きな声で「こんにちは!」と挨拶を交わします。
地元の中学生のようでした。


稜線の山

左のどっしりした山が鷲羽岳、真ん中のコブがワリモ岳、右の双耳峰が
水晶岳のようです。
このあたりの稜線歩きも素晴らしいです。
昔、烏帽子小屋からこの稜線を歩き、水晶の小屋に
泊まろうと思ったら、食事がないということで三俣山荘まで
歩いたことがあります。
12時間くらいかかりました。
今では水晶の小屋でも食事をだすようです。


パノラマ

左の槍ヶ岳から右の燕岳までをパノラマで撮ってみました。
北アルプスの稜線が一望できます。


下界の街

雲の下に街がみえます。
安曇野あたりでしょうか?


烏帽子岳

正面奥にピラミッドのような山が見えます。
烏帽子岳です。
その左の茶色い山は赤牛岳のようです。
烏帽子から野口五郎、水晶あたりは裏銀座と呼ばれ、
静かな歩きができる稜線です。
1度登ると降りるのが嫌になるコースです。



燕岳(1)

燕山荘前からの燕岳です。
右からガスがあがってきています。
あの中学生達は無事に山頂まで行けたのでしょうか?


燕岳(2)

ガスが晴れると燕岳の全体が見えてきます。
約1時間後には中学生も全員帰ってきました。
毎年、この山に集団登山しているそうです。


夕食メニュー

夕食メニューです。
ハンバーグに魚のフライ、野菜の煮物にサラダと
栄養バランスをよく考えた食事でした。


食堂のようす

食堂のようすです。
1度に60~70人くらい食事ができます。
この日は5回転くらいしていました。
午後5時が1回目で30分くらいで交代します。


アルペンホルン

食事が終わる10分くらい前になるとここのオーナーが
いろんな話をしてくれます。
特にコマクサについては長い時間をかけて保護している
そうです。

最後にアルペンホルンを演奏してくれました。
これを聴きたくて宿泊する登山者も多いようです。


※プレゼント



昨日(19日)、pochikoさんから嬉しいプレゼントがありました。
ミョウガにナス、キュウリ、3種類のジャガイモが
クール宅急便で届きました。

昔を思い出してジャガイモは茹でて塩をつけて食べました。
ホクホクして美味しかったです。
ミョウガも当分楽しめそうです。

pochikoさん、どうもありがとうございました。

燕岳から槍ヶ岳(その5)

2012-09-19 | 北アルプス
ガス(1)

小屋にザックを置いてこれから燕岳に向かいます。
ここから北アルプスの山々がよく見えるのですが、
この日は雲が湧いていてご覧の通りでした。


ガス(2)

これから向かう燕岳です。
こちらにもガスが湧いています。

イルカ岩

途中にこんな岩がありました。
確かにイルカが空に向かって飛び出そうと
しています。
自然が造った芸術品です。


コマクサの群生地(1)

この周辺にはコマクサがたくさん咲いていました。
近くに行って写真を撮ることはマナー違反です。
足跡がつくとそこに水が貯まり、コマクサがダメになって
しまうそうです。


コマクサの群生地(2)

少し離れたところから見るとこんな感じです。
一人が足跡をつけると他の人が入ってしまいます。
決して入らないようにと小屋のオーナーから
きつく注意がありました。
イルカ岩も別の角度からみるとこんな感じです。


オオヒョウタンボク

オオヒョウタンボクが真っ赤になっていました。
2個の花がくっついてヒョウタンのように見えます。
花のあとの姿をみるのも楽しいものです。


コケモモ

コケモモがありました。
この実ももう少し熟すと食べられます。
ジャムにしたり焼酎に漬けても美味しいです。


ウラシマツツジ

少し色づき始めていました。
これが真っ赤に紅葉するときれいです。
春先に白い小さな花を咲かせます。


登山道

登山道はこんな感じです。
花崗岩が細かく砕かれて砂の上を歩いているような
感じのところもあります。
滑らないよう足元に気をつけて歩くことが肝心です。


槍ヶ岳

歩いている左側に槍ヶ岳が姿を現しました。
北アルプスでよく目立つ山です。
3日後にはあの頂上に立つ予定です。


メガネ岩

これも自然が造った芸術品です。
踏み跡がついています。
穴の近くまで登れるようです。


登山道(2)

ここは急な登りです。
空には夏雲が広がっていました。


頂上

頂上に着きました。
標高2763mです。
小屋から約30分の歩きでした。
狭い岩の上なので、5人も立てば一杯になります。
記念写真を撮るのもたいへんです。


燕岳

時間があったので、更に先にある北燕岳まで行ってみる
ことにしました。
途中で振り返ってみた燕岳です。
ガスが次々に湧いてきています。


稜線

切り立った稜線です。
ガスでその先がよく見えません。


前穂高岳

槍ヶ岳の左に形のよい山が見えてきました。
前穂高岳です。
あの右下に涸沢(からさわ)カールがあります。
涸沢ヒュッテは北穂高岳や奥穂高岳に登る拠点になっています。
今年もたくさんの登山者で賑わっていることと思います。




燕岳から槍ヶ岳(その4)

2012-09-18 | 北アルプス
オニシモツケの群生

オニシモツケの群生です。
北海道や本州中部以北に分布していると
されています。


オニシモツケ

近くで見ると小さな花の集合体です。
オシベが元気に飛び出しています。


お花畑

お花畑です。
一番手前はヤマハハコの群生です。


ミヤマコゴメグサ

コゴメグサの高山種です。
背丈が10cmくらいの小さな花です。
この仲間にも幾つかの種類があります。

ムカゴトラノオ

花が咲き終わるとムカゴができます。
イブキトラノオにはムカゴができません。


タカネヨモギ

黄色い花が下を向いて咲いています。
葉っぱが羽状に裂けてニンジンの葉に似ています。


ミヤマトリカブト

少しバックを入れて撮ってあげました。
ガスの中でよく目立っていました。


ヨツバシオガマ

シオガマの仲間で一番名前が知られています。
葉っぱが4枚輪生しているので、すぐにわかります。
花の先端が鋭く尖っているので、クチバシシオガマとも
呼ばれることがあります。


オンタデ

この仲間には雌株と雄株があります。
これは花が白いので雄株です。


ヤマハハコ

きれいな姿のヤマハハコです。
白い部分は花びらではなくホウと呼ばれるところです。
真ん中の黄色い部分が花です。


標識(1)

分岐にあった標識です。
燕山荘までもうすぐのようです。


トウヤクリンドウ

足元に咲いていました。
この花も晴れていないと開かない花です。
機嫌がよかったのか、笑顔で迎えてくれました。


燕山荘

燕山荘に到着しました。
中房温泉の登山口から5時間10分の歩きでした。
ここで宿泊手続きをして燕岳に向かいます。


標識(2)

こんな大きな標識がありました。
数字は距離でなく山の標高を現しています。
北アルプス3大急登といわれている合戦尾根・・・
なかなか歩き甲斐のある尾根でした。

燕岳から槍ヶ岳(その3)

2012-09-17 | 北アルプス
標識

こんな標識がありました。

合戦沢の頭

ここは合戦沢の頭というところです。
標高2489m、三角点がありました。


エゾシオガマ

シオガマの仲間です。
花が横を向いて咲きます。


ウサギギク

これまで何度かでてきました。
花はヒマワリによく似ています。


ゴゼンタチバナ

春先から咲き出している花です。
白く花びらのようにみえるのはガクです。
花は真ん中に集まっています。
もうすぐ真っ赤な実がなります。


ミヤマホツツジ(1)

花びらが3枚反り返っています。
花柱がホツツジは真っ直ぐですが、これは上を向いています。
奥に見える赤いものはイワカガミの花の終わったあとです。


登山道

このあたりの山は花崗岩でできています。
階段が切ってあって比較的歩きやすかったです。


ネバリノギラン

花はこれ以上開きません。
花を触るとネバネバします。


チングルマ

チングルマの花のあとです。
この姿を子供が遊ぶ風車に例えたようです。
稚児車(チゴグルマ)が転化してチングルマとなりました。

ミヤマリンドウ

1本の茎の先端に数個の花を咲かせます。
タテヤマリンドウに似ていますが、タテヤマリンドウは
1本の茎に1個の花をつけます。


ミヤマホツツジ(2)

ここにはツボミの姿もありました。
花はそろそろ終わりのようでした。


サンカヨウ

まだ熟れていない実です。
熟れるとブドウのようになります。
どこかでその姿が見られるかも知れません。


オオヒョウタンボク

オオヒョウタンボクの青い実です。
これももうすぐすると真っ赤になります。
1本の茎に2個の花が咲き、実がなるとくっついて
ヒョウタンのような姿になります。



ミヤマトリカブト

トリカブトの高山種です。
全草有毒だそうですから、触らない方が無難です。



カンチコウゾリナ

別名:タカネコウゾリナと呼んでいます。
花のホウが黒くて毛がびっしりと生えています。
漢字では寒地髪剃菜と書きます。


クロツリバナ

クロツリバナの弾ける前の姿です。
もうすぐすると3つに弾けて中から黒い種が
飛び出してきます。
花が黒っぽいので「クロ」がついています。

燕岳から槍ヶ岳(その2)

2012-09-16 | 北アルプス
空の雲

空を見上げてみました。
高いところのスジ雲は秋の雲です。
入道雲がそれを遮ろうとしていました。


カニコウモリ

葉っぱがカニの甲羅のようで2枚でコウモリの姿です。
小さな花が横向きに咲きます。


合戦小屋

合戦小屋に到着しました。
登山口から3時間20分でした。
たくさんの登山者が休んでいました。

スイカ(1)

この小屋の名物です。
地元、松本の農家が作っているそうです。
1切れ(8分の1)、¥800でした。


スイカ(2)

甘くて美味しいスイカでした。
ここを登る人はこれを楽しみにしているようです。



マルバダケブキ

座っているベンチの近くに咲いていました。
葉っぱがフキの葉に似ています。


ハンゴンソウ

花はキオンに似ていますが、葉っぱが幾つかに分かれています。
本州中部以北に分布するとされています。


シシウド

かなり背丈が高くなる花です。
お花畑などでは背が高いのでよく目立ちます。
シシとはイノシシのことです。

ミヤマコウゾリナ

総苞の外片は鋭く尖り、内片は尖らないのが特徴です。
また、全体に柔らかい感じがする花です。


ヒメウメバチソウ

小さい星型をした花です。
ウメバチソウは花びらが重なり合っていて、ガク片がみえません。
これは花びらの間からガク片が見えています。


ハナニガナ

里に咲くニガナは舌状花が5~7枚、8~11枚ならハナニガナです。
それ以上15枚くらいあればミヤマイワニガナです。
同じ花でもいろいろと棲み分けているようです。


ウサギギク

小さなヒマワリのようです。
葉っぱが対生でウサギの耳に似ています。
夏山でよく出会う花です。


オヤマリンドウ

茎の先端に花をつけます。
この花はなかなか開きません。
茎の下のほうまで花がついていればエゾリンドウです。

クロトウヒレン(1)

ツボミの時はこのように黒いです。
花はこれからのようでした。


ヤマハハコ

これもまだツボミです。
白く見えるのはガクで花はその中にあります。


ハクサンフウロ

シコクフウロのように花の筋が目立ちません。
北アルプスで咲いているのはほとんどがこの花です。


クロトウヒレン(2)

少し離れたところで咲いていました。
小さな花が飛び出しています。
アザミに似ていますが、葉っぱにトゲがありません。


モミジカラマツ

葉っぱがモミジの葉に似ていて花がカラマツの葉に似ています。
オシベだけがよく目立つ花です。
もうそろそろ終わりかも知れません。


燕岳から槍ヶ岳(その1)

2012-09-15 | 北アルプス
※8月23日から26日まで北アルプスの表銀座と喜作新道、
東鎌尾根から槍ヶ岳、更に飛騨沢から新穂高まで歩いてきました。
その時のようすをご紹介します。

中房温泉登山口

前夜、東京から夜行バスでここ中房温泉まで
入ってきました。
到着は午前5時20分でした。
おにぎりの朝食を済ませ、午前6時にスタートしました。

カラマツ林

しばらくは緩やかな登山道が続きます。
カラマツ林の緑がきれいでした。


第1ベンチ

約40分で第1ベンチに着きました。
このルートは合戦尾根と呼ばれ、北アルプスの三大急登の
1つに数えられています。
30~40分毎にベンチが設けられています。


ガマズミとダケカンバ

ガマズミの実がなっていました。
まだ完全に赤くなっていないようです。
奥の木はダケカンバです。


第2ベンチ

第2ベンチに着きました。
ここで小休止です。


有明山

遠くに見える山は有明山です。
安曇野からもきれいな台形の姿でよく見えます。


第3ベンチ

第3ベンチです。
登山口をスタートしてここまで約2時間でした。
夜行バスは2時間に1度くらいの割合でSAに寄りました。
その度に降りるので、ほとんど眠っていません。


ギンリョウソウ

登山道の脇から顔を出していました。
これだけの集団を見るのは久しぶりです。
かなりの大家族のようでした。


富士見ベンチ

ここが最後のベンチです。
ここまで約2時間40分です。
かなりよいペースで登っています。


ガスがかかった山

遠くの山にガスがかかっています。
雨は大丈夫のようです。


ツルリンドウ

突然、足元から顔をだしてきました。
ツルでどんどん伸びて行きます。
秋になると真っ赤な実をつけます。


ゴマナ

葉っぱを触るとザラザラしています。
キク科シオン属の植物です。
葉っぱがゴマの葉に似ているそうですが、
見た目はそれほど似ていないような気がします。


ミヤマアキノキリンソウ

キリンソウの高山種です。
花全体が丸くまとまって咲いています。
これからもたくさん出会えると思います。



標識

「合戦小屋まであと5分」という標識がありました。
こんな標識をみると嬉しくなります。
このあと、合戦小屋で楽しみが待っています。

岳沢(最終回)

2011-11-29 | 北アルプス
大きな山

大きな山が目の前に見えてきました。
麓では紅葉が始まっているようです。

ベンチ

広場にでました。
ここはかっぱ橋に近いところです。
ベンチで休んでいる観光客も多かったです。

かっぱ橋と焼岳

かっぱ橋と奥に見えるのは焼岳です。
焼岳の上には黒い雲がかかっていて
まるで噴火しているようでした。

岳沢(1)

岳沢のほうを眺めてみました。
少し雲がかかってきたようです。


稜線

ここからも西穂高岳の稜線が見えます。
西穂山荘から西穂高岳までもなかなか厳しいルートです。


岳沢(2)

降りてきた岳沢が白くみえます。
岳沢小屋は上の白いところの上部にあります。
肉眼でやっと識別できました。

岳沢(3)

梓川を入れるとこんな感じです。
この日、上高地にきた観光客はこれだけの景色が
眺められて満足だったと思います。

焼岳

かっぱ橋の中央付近からみた焼岳です。
黒い雲がかかっていてまるで噴火したようにみえました。

明神岳

かっぱ橋と明神岳です。
この位置からのかっぱ橋もなかなかよいものです。

梓川(1)

梓川の対岸です。
この川に沿ってたくさんの宿泊施設が並んでいます。
ここに泊まって朝の穂高を眺めるのも楽しいと思います。

梓川(2)

梓川に沿って進みます。
この先を左に折れればバスターミナルに着きます。

八ヶ岳

定刻にバスは上高地を出発しました。
この日は日曜日でした。
中央道は渋滞が激しいので有名です。
途中、パーキングエリアで休憩しました。
目の前に八ヶ岳がよく見えました。


鳳凰三山

反対側を見ると鳳凰三山が見えました。
これだけよく見えるのは珍しいです。
この日は富士山もきれいにみえました。
バスの中の席が悪くて写真は撮れませんでした。

「錦秋の岳沢」と称したプランでした。
初日はよい天気ではありませんでしたが、2日目の
上高地は充分に秋を楽しむことができました。

たくさんの観光客で賑わった上高地も
11月16日で今年の営業を終えました。
これから静かに来年の春を待ちます。