彦四郎の中国生活

中国滞在記

Wカップロシア大会❽―サッカーに熱心になり始めた中国人は、日本代表をどのように見ているのか④

2018-07-08 12:30:08 | 滞在記

 ―日本のベルギー戦を受け、中国サッカーファンの多くが日本チームを絶賛―

 日本の決勝トーナメントVSベルギー戦を受け、中国のネット空間は日本への絶賛と羨望に満ちていた。体格的に劣るアジア人が「赤い悪魔」のベルギーから2点を奪い、ベルギーを一時窮地に陥れたことに対する尊敬の念を隠していない。また、第3戦のポーランド戦では、ラスト10分間の日本チームのプレーには中国でも批判があった。だが、中国大手インターネット網の「網易」が行った調査では、この「談合試合をどうみるか」という問いに、1万1000人のうち72%が「批判できない。一次リーグ突破のほうが重要」と答え、「激怒する。スポーツ精神への冒涜だ」の14%などを上回ったと伝えられていた。

 中国ウオッチャーの遠藤誉さんの記事から、それに関したもの(ネット記事やコメント)を紹介したい。以下はその一部。

 ◆中国大陸のネット空間には、サッカーファンたちの何十万というコメントが満ちている。その中から適切な意見を抜き出すのは多少の困難を伴うが、圧倒的多数が日本チームを礼賛していた。代表的な意見をいくつか拾ってみよう。(遠藤誉氏)

 ◆日本チームは尊敬に値する!―西野監督礼賛も

🔴たしかに日本はベルギーとの戦いで最終的には負けはした。しかし、あの強豪「赤い悪魔」から2点を奪ったのだ。その原因はどこにあるのか?   🔴組織力と精神力だよ!   🔴アジアで唯一、16強まで上りつめた。8強にはなれなくても、アジア人だってあの背の高い欧米人に勝てるんだって教えてくれた。 🔴中国は日本に学ぶべきだ。 🔴俺は日本は好きじゃないけど、でも今回の日本は凄かった。正直、羨望の気持ちでいっぱいだ。 🔴日本チームに対しては、「尊敬する!」、そのひとことしかない。尊敬に値する!  🔴でもさ、西野が辞めて、クリンスマンとかってのが次の監督になる可能性があるってネットに書いてあるけど、なんだろう、この気持ち。それって面白くないよな?あの西野と今回の日本チームがあってこその、あの訳の分からないような熱気だったんじゃないのかな。西野が代わって応援する気になる?

 ◆体格と体力の差―西野監督への恨みも

🔴日本人は背が低い。ベルギーのあの圧倒的な身長差と巨大な体躯に勝てるはずがない。それが体を張って強靭な精神力と組織力で「赤い悪魔」から2点もゴールを奪ったシーンは、同じアジア人として誇りに思った瞬間だった。中国チームだって訓練すれば日本チームのようになれるかもしれない。その勇気を与えてくれた。 🔴そう、後半の最後の方は、まるで巨人と小人のような差を見せつけられた。体力的にも限界だったのではないか。 🔴なぜ西野監督はもっと早く選手交代をさせなかったのか。それが悔しくてならない。ベルギーは選手交代をした瞬間に凄まじい勢いで反撃していったじゃないか。体格の差だけじゃない、体力の限界だったんだよ。 🔴そうだよ!早くに選手交代をしていれば、日本はベルギーに勝てたかもしれない。アジアの夢を叶えてくれたかもしれない。それくらい、日本のチームは凄かった。正直に礼賛する。

◆―中国は日本に学べるか?―

🔴中国が日本チームに追いつける日が来るとは、とても思えない。 🔴そもそもサッカーに対する概念が違うんだよ。日本は小学生の頃からサッカーを学ばせ、中学、高校と、学校間の対抗し合いさえある。大学に進めばなおさらだ。そういった優秀な選手が下から積み上がっていって、プロの選手になっていくんだぜ。 🔴中国ときたら、どうだい?学園(キャンパス)サッカーなんて、あるかい?小さい頃からサッカーをやったとしたって、たかだか遊びみたいなものだよ。日本じゃ、プロになれなくたって、ちゃんと勉学の道が用意されていて、他の専門や職業を選択することができる。中国はどうだい?プロの道から外れた者は、もうそれでお終い。人生の選択がなくなってしまう。とせこの親が、そんなリスクを我が子に負わせるっていうんだい?た゜だから無理無理!中国チームが日本チームみたいになる日は来やしないよ。

◆―私が見たさまざまな中国インターネット網からの記事を見ても、だいたい上記の遠藤誉さんが紹介していたコメントや記事内容だったように思う。「中国が日本チームのようになれるのには20年はかかる」という記事などもあった。

 

 

 

 


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