彦四郎の中国生活

中国滞在記

コロナ禍下、ぼちぼちだが、友人たちと集まったり、一杯飲みを―石不思議大発見展(京都)、開催さる

2020-10-24 06:49:38 | 滞在記

 世界的にも長引くコロナ禍。ヨーロッパでは再びの第二次感染拡大が爆発的に起きているようで、アメリカ、南米、インドなどでの感染拡大はいまだ猛威をふるい、世界の感染者数も4000万人を超えた。中国ではこの10月に入り山東省の青島市で感染クラスターが発生し、市民1100万人全員のPCR検査がなんと1週間の短期間で行われた。

 来年7月からの開催を目指している東京オリンピックの実施がより厳しくなってきているようだ。「人類がコロナを克服する大会」として実施されれば喜びなのだが‥。IOC(国際オリンピック委員会)では、東京2032年開催の案も出始めているとの報道も。今後のコロナに対するより有効なワクチンの開発と人類の多くへの接種が期待される。

 2022年の2月に予定されている「冬季北京オリンピック」の開催予定日まであと470日あまりになってきている。北京市内と隣接する河北省の張家口市が会場となる。張家口は万里の長城(八達嶺)があるところだ。来年の東京オリンピックが中止されて、冬季北京オリンピックが予定通り実施となった場合、「人類コロナ克服の象徴的なオリンピック」が、皮肉にも感染拡大が始まった中国で開催されるはこびになるかもしれない。これにより中国共産党習近平指導部の国民からの求心力がさらに強まるかと思う。

 ただ、世界の160余りの人権団体からIOCに「中国でのオリンピック開催の再考」が要請されてもいるし、イギリスは香港・ウイグルでの人権問題を念頭に、外相が「オリンピック参加をボイコットする可能性も」と発表している。

 日本のコロナ禍もまだまだ感染が続く。昨日10月23日の朝日新聞報道では、国内の感染者総数は9万5364人となっていた。22日一日の国内感染確認者数が617人なので、11月上旬には10万人の感染者数を超えるだろう。

 コロナ禍が日本でも広がり始めた2月からすでに8カ月間が経った。この間、親しい知人や友人たちと気軽に会うことはとてもとても少なくなった「WITH コロナ」の社会。そんな社会の閉塞感の中だが、ぼちぼちではあるが友人たちと会ったり、一杯飲みをしたりも最近になり ほんの少しずつだが実現できたりもしているこの頃だ。

 閩江大学の卒業生で、この4月から大阪大学大学院で学び始めた任天楽君と、9月29日に京都祇園の老舗居酒屋「山口大亭」で久しぶりに会って乾杯をした。任君の大学院での専攻は「言語文化研究科」。京都の生け花の流派である「池ノ坊」の生け花教室に参加してもいるようで、自分が生けたものをスマホ写真で何作か見せてくれた。彼の故郷は北京に近い山西省。

 私の友人の一人に理科教育のエキスパートの野村治さんがいる。理科教育の著作や教材の開発などもとても多い人だ。小学校教員を退職後、京都大学で学びながら、さまざまな活動をしてきている。その一つが、京都府京田辺市の山間地「天王」で1年ほど前から始めた「ポレポレランド」の活動。農地を地元の人から借り受けて、野菜づくりや自然体験、種々のイベントなどを、このコロナ渦の中、毎月行っている。会員は小さな子供たちから大人も含めて200人くらいいるらしい。

 10月8日の午後、台風通過により、あいにくの雨が続くこの日、ポレポレランドの「近況を語ろう会」が地元の人の家屋を借りて行われた。午前中の大学のオンライン授業を終えて、私もポレポレランドの集まりに初めて参加したが、懐かしい人たちに会うことができた。

 コロナ禍下でなかなか会って一杯飲みができていなかった友人の鈴木達夫さんや小林義元さんと、10月18日(日)にほんと久しぶりに京都伏見の大手筋商店街の居酒屋「満ん○」で再会した。午後4時半頃から午後8時半すぎまでの4時間、いろいろな話をしながらの一杯飲みだった。

 毎年10月に開催され続けてきた「京都ミネラルショー 石不思議大発見展」がこの10月10日(土)~12日(月)の3日間、京都岡崎の京都市勧業館・みやこめっせを会場に開催された。(益富地学会館主催)  第32回目の開催となる。私は11日(日)にここに行った。会場入り口で体温検査を受け、首に架ける健康的参加許可証明となるものをもらい、住所氏名連絡先を記帳して、会場に入る。今年、会場で開店しているブース(店舗)の間隔や密をさけるための工夫が行われ、会場も1階と3階の2会場と広くとられた。参加ブースは約200店舗。

 店舗の90%以上は、宝石となる石の展示即売。さまざまな石や加工された宝飾石がところ狭しと並ぶ。来場している人たちは若い女性客がとても多いのがこの展示会の特徴だ。この日、たくさんの人が来場していた。鉱物・化石・地学などの学術的な展示コーナーや講演もある。

 鉱物の中で私がもっとも興味関心があるのは日本産の翡翠(ひすい)。翡翠は最近、「日本の国石」になった。もちろん化石の店舗にも顔を出す。「KASEKIYA」という店で売られていた翼竜のフィギヤがとても素晴らしいできだったので買うことになった。

 京都市内の三条河原町に店舗のある「クリスタル・ワールド」のブースをのぞくと、映画ジェラシックパークⅢに登場した恐竜「スピノサウルス」の大きなカギ爪と関節が展示されていた。大きな歯も展示されている。なかなかすごい。ブースの担当者に「この化石はどこで発掘されたものですか」と聞くと、「モロッコです」とのこと。

 2〜3時間ほど会場をまわっていたが、コロナ禍下、感染クラスターを予防しながら、例年とほぼ同じ規模、ほぼ同じ企画内容での開催に頭がさがる。

 11日のこの日、京都勧業館のある岡崎公園の平安神宮一帯で、これも恒例の「京都学生祭典」が開催されていた。こちらは、例年の開催内容とは異なり、「オンライン発信」をメインとしたものとなった。午前11時〜午後8時まで、ここ平安神宮会場を中心に、民舞などが演舞され全国実況発信されていた。学生祭典は今年で第18回となる。

 自宅に帰り、買って帰った翼竜のフィギィアと、2002年の夏 モンゴルゴビ砂漠で発掘して、モンゴル科学アカデミーの許可を得て日本に持ち帰った翼竜の卵化石を並べてみた。あと、十字架の形をした真珠は珍しいので、ミネラルショーで1000円ほどで買った。(※十字の核をもとにして養殖された真珠。中国で養殖されたもののようだ。)