彦四郎の中国生活

中国滞在記

このごろのこと—まだまだ真夏日が続く

2024-10-19 22:10:43 | 滞在記

 10月1日から7日まで、中国は「国慶節(中国建国75周年)」連休だったのだが、この期間に延べ19億人余りが国内を移動したと報じられた。国慶節連休期間の7日間は、中国国内の高速道路は全て無料となるため、全国的にどこも大渋滞が発生。また、この連休を利用しての海外旅行者の出入国者数は約1300万人との報道なので、海外に行って(出国)、戻った人(入国)の実数は約650万人となる。海外旅行先人気1位は日本との報道も。

 国内の有名な観光地はどこも多くの人の波となっていた。万里の長城や黄山などの、この期間の映像をみると人がすし詰めの状態で進んでいる。私もかって、この国慶節期間に福建省の武夷山(世界遺産)に行ったことがあるが、このようなすし詰めだったので、山登りも少しずつしか進めず、ちっとも疲れなかったというか、頂上まで行くのにものすごい長時間がかかったことを思い出す。

 中国に関する日本の報道番組「看中国」では、「中国で1日から大型連休—経費を抑える旅行が大人気」と題した報道がされてもいた。

 私は10月2日(水)から日本に一時帰国し、9日(水)の夕方に中国に戻った。10日(木)、11日(金)、そして12日(土)[※この日は10月7日月曜日の振替出勤・授業日]と三日連続の大学での授業。12日(土)の早朝、アパートからバス停に向かう途中、「閩王(びんおう)廟(びょう)」前には、廟の何かの行事のために赤いバルーンなどの飾りつけが行われていた。(※「閩国」—唐が滅んだ907年から、960年までの間の「五代十国」時代に、現在の福建省を中心に存在した国。十国の一つ。)

 「閩王廟」の近くには、軽トラ(自動二輪車[バイク]に荷台が付いたもの)に、ものすごく荷物を山のように積んで駐車している。露店(屋台)の荷車を押している30代くらいの女性が道を行く。バス停には農民工の50代くらいの女性が、建築・土木現場で使用するヘルメットやスコップ、ホウキ🧹・チリトリなども持って、二人座っていた。

 アパートから1時間半余りをかけて閩江大学正門(南門)に着き、大学構内に入ると金木犀(キンモクセイ)の香りが漂っていた。研究室(自室)のある福万楼付近も金木犀が多く、大学構内にはおよそ50本余りがあるようだ。

 研究室でしばらく休み、授業を行う教学楼の建物群に向かう途中の水辺。小舟に乗り、蓮の葉の手入れをしている女性の姿。中国風石橋付近も金木犀の香りが漂う。

 午前中の授業を終えて、大学食堂で昼食をとり、レンタル自転車で大学正門に向かう。アパートに戻るため、またバスに乗る。

 10月15日(火)の昼過ぎ、この日は授業がないので、アパートからほど近いコピー屋さんに、授業で使う学生用資料をコピーに出かけた。住宅団地入口付近では、昼休みに市内各地から集まった農民工の男たちが十名あまり、路上わきで賭けトランプをしたり、思い思いに休んだりしているいつもの光景。

 近所の食堂に向かう途中、住宅団地に暮らす高齢者たち十数名が集まってトランプを楽しんでいる、ここもいつもの光景。しょい篭(かご)に小さな子供を乗せて歩いているお母さんの姿も。電動バイクに小さな子を後ろに乗せているが、よく見るとお母さんと子供は、落ちないようにベルトで結ばれている。(※免許取得も必要のない電動バイク。この小さなバイクに、3人乗りは当たり前で、4人乗りもよく見かける。運転する人の前に子供が一人がしゃがみ、運転者の後方には、大人が1人。そしてその大人と運転者の間に小さな子供。)

 10月16日(水)の午後3時半頃、アパートから最も近い警察署に行き、「外国人居住証明書」発行の申請に行った。(通訳のために、3回生の譚さん・黄さんも同行。) 申請が終わり、彼女たちとともに福州市内中心地にある日本料理店「古都」に久しぶりに行くこととなった。

 10月11日、2024年ノーベル平和賞が「日本原水爆被爆者団体協議会(被団協)」に授与されるとの発表。ウクライナとの戦争でロシアのプーチン大統領は戦術核兵器(小型核兵器)の使用に言及したり、中東での戦争でも核兵器使用がうわさされるなど、核兵器の使用が現実味を帯びている世界情勢だけに、この受賞は意義もある。中国でのネット報道でもこの受賞は取り上げられていたが、記事の扱いはとても小さい。

 10月17日、俳優の西田敏行さんが亡くなったことが報道された。(享年76歳)  中国外交部(外務省)の毛寧副報道局長は定例の会見で、この西田敏行さんの死去を悼む声明(中国人民の「古き良き友人」として)を出した。中国外交部が日本人の死去を悼む声明を出すのは、昨年2023年10月の谷村新司さん以来となる。

 西田敏行さんは、1988年に日中合作映画として公開された「敦煌(とんこう)」(原作・井上靖)に出演(他に佐藤浩市・中川安奈など多数の日本人俳優)に出演して以来、「日中文化交流協会」の一員として、亡くなるまで活動もしていた人だった。

 今日10月19日(土)の、アパートの窓から見る秋空のイワシ雲(鱗「うろこ」雲)の光景。でも今日の最高気温は33℃の真夏日。昨日18日(金)は35℃のうだるような猛暑日。亜熱帯地方にあるここ福建省福州市は、5月上旬から10月下旬までの約半年間は夏の季節。11月になると、ようやく秋めいた過ごしやすい気温となる。昨日の大学構内の金木犀の花は枯れて、漂う香りもなくなっていた。

 

 

 


京都・鴨川に架かる「四条大橋」「三条大橋」の界隈—「瑞穂(みずほ)の国、日本」と秋祭り

2024-10-13 21:51:10 | 滞在記

 10月6日(日)、午後の京都・鴨川に架かる四条大橋のたもと、出雲の阿国(いずものおくに)像のそばに「藤袴(ふじばかま)祭」の小さなポスターが掲示され、藤袴が数鉢置かれている。少し藤袴の花の蕾(つぼみ)も見られる。四条大橋界隈は日本人と同じくらいの数の外国人観光客がたくさん行き来していた。

 四条大橋から鴨川越しに三条大橋や丹波山地をのぞむ。鴨川の堤には人々が座っている。京都市の中心的市街地の四条河原町からほど近い「花遊(かゆ)小路」。こんな細い路地にまで、海外からの観光客の姿が‥。

 三条大橋のたもとの禊(みそぎ)川では、子供たちが川に入って水遊び。この日の気温は30℃くらいの晴天。鴨川の堤にはたくさんの人々が座る列。

 涼(りょう)を求めて外国人観光客も座って談笑。こんな都市部の川べりの光景は、世界的にもほとんどなく、京都が世界の観光人気(魅力)都市のベスト5内に毎年入る所以(ゆえん)かと思う。

 この鴨川沿いの四条大橋から三条大橋にかけての界隈、丸善書店という大型書店があり、喫茶店(喫煙もできる老舗)も多い。この界隈は毎週来てもあきることはない世界的な魅力のエリアかと思う。

 この日は丸善書店に立ち寄り、近くの「六曜社珈琲館」へ行った。

 10月4日(金)の午後、哲学の道にほど近い吉田山山麓の娘の家に向かった。出町柳駅近くの常林寺(通称:萩の寺)の萩は見ごろが過ぎていた。門前に「かぎりある 人生 今を大切に」の書が書かれていた。娘の家の近くの馬場公園界隈。芙蓉の花が美しい。

 赤と白の彼岸花(曼殊沙華)が公園に咲く。最も早く紅葉が始まる樹木である花水木(ハナミズキ)の紅葉が始まってもいる。元気な3人の孫たちの顔を見る。勤務する中国の大学の卒業生から、「孫さんたちにどうぞ」と渡された文房具(ペンケースなど)を、孫に渡したら喜んでいた。

 京都府教員時代からの長い友人でもある鈴木さんや小林さんと、10月7日(月)の夕方に会って一杯飲みが9カ月ぶりにできた。場所は京都市伏見区の大手筋商店街の居酒屋「満丸(マンマル)」。鈴木さんは私より5歳余りの年上、小林さんは同年齢の72歳。小林さんは現在も、宇治市内の小学校に非常勤講師として勤務(午前中勤務)を続けている。

 この10月は、日本では全国津々浦々で秋祭りが行われる。娘の家の近くでは「日吉神社神幸祭」(10月20日の日曜日)があり、孫たちも法被(はっぴ)を着て子供神輿を引く。13日(日)、岡崎の平安神宮界隈では「第22回京都学生祭典」、20日(火)は恒例の京都時代祭。

 そして京都市の丹波山地にある京北町(妻の実家がある)山国地区では、13日(日)に「山国さきがけフェスタ・山国祭」が執り行われ、維新勤皇山国隊の演奏行進や神輿が町中を練り歩く。

 10月上旬の日本は、稲の実りの季節、「瑞穂(みずほ)の国、日本。」の季節。全国各地津々浦々の祭りもまた、この稲作の収穫を祈るものに関係したものが多い。そして日本文化というものの源流、日本人という民族性の形成には、この稲作づくりがとても深く影響している。

 一週間の日本への一時帰国、そんな「瑞穂の国、日本。」から再び、10月9日(水)の夕方に中国に戻った。翌日10日(木)の早朝から大学の授業に向かう。11日(金)・12日(土)と授業が続き、今日13日(日)はアパートで来週からの授業準備等に一日が過ぎた。明日13日(月)もまた、早朝から4回たちの「日本文学作品選読」の授業に向かう。今回は、中島敦の『李陵』と『山月記』についての講義をする。

 

 

 

 

 


祇園、木屋町通り、新京極、錦市場など、京都の町は外国からのたくさんの観光客で賑わっていた

2024-10-08 08:30:43 | 滞在記

 10月6日(日)の午後、京都・祇園の白川に架かる巽(たつみ)小橋付近。欧米や中華圏(中国本土・台湾・香港)からの、たくさんの観光客で賑わっていた。

 巽小橋の上で写真を撮る人たち。

 チャイナ服を着た若い娘さんとお母さん。人力車に乗っているカップル。舞妓さんの歩く姿‥。

 繁華街の新京極通りのアーケード商店街も外国からの観光客がとても多い。

 京漬物や佃煮を買いに錦市場に向かう。ここも外国人観光客でいっぱい。いろいろな店で売られる美味しそうな一品を食べ、カウンターに座り一杯飲みをしている人たちも。

 高瀬川沿いの木屋町三条付近にある「浪花ひとくち餃子」の店の前には、10人ほどの外国人観光客が並んでいた。

 中国の建国記念日「国慶節」長期連休期間中の、海外旅行先一番人気は日本とのことだが、日本のテレビ報道番組では、最近は熊本城や阿蘇山も中国人観光客の日本旅行先として人気もあるとの報道。中国から日本の九州までフェリーで来て、大型観光バス30台超が阿蘇山に向かうようすも報道されていた。

 「Q:中国では日本は人気ですか? A:そう思う。人気だね。」「Q:なんで熊本に? A:友達が熊本はとても美しいと、すすめてくれただよ。」などとインタビューに答える中国の人たちのようすも‥。

 秋の季節になった日本。10月22日(火)、京都では恒例の「京都・時代祭」が開催される。この日に訪れる海外からの観光客も多くなるだろうと予測される。また、11月中旬〜下旬は京都の紅葉の季節。「上半期(1月~6月)の訪日外国人数推移」によると、2024年は1777万7200人。これまでに最も多かった2019年を少し上回っている。

 

 

 

 


国慶節連休期間中の日本への一時帰国、日本の秋の風情にのんびりと—彼岸花(曼殊沙華)が今年はみられるとは‥

2024-10-06 05:38:26 | 滞在記

 中国国慶節連休(10・1~10・7)期間の10月2日(火)、大型台風18号が接近していたが、福建省の福州空港からの厦門航空便(福州➡関空)は予定通りに飛ぶこととなり、日本に一時帰国することができた。そして、京都の自宅でわりとのんびりと一息ついている。3日から4日にかけて秋雨前線によるかなりまとまった雨が京都地方も降り続け、一気に秋らしい気候にとようやく変わってきた日本。

 5日(土)、気温も涼しさを感じるこの日の早朝、自宅近くの水田や畑を散歩する。8月・9月の猛暑日が続いた影響で、今年はこの時期にもなんと彼岸花(曼殊沙華)の満開の花を見ることができた。(例年ならば9月15日頃から、お彼岸の9月22日ころをはさんで9月下旬には花は枯れるのだが‥。)

 稲刈りの時期となった水田からは、京都盆地の北方に愛宕山、丹波山地、比叡山などの山々が一望できる。

 コスモスの花々も美しく咲き始めたこの季節、日本の秋の季節の風情を感じながら、国慶節のこの期間、日本で休めることのありがたさを思う。

 この地区の畑の一角にある渋谷農園では、茄子(ナス)の収穫に早朝から人が働いていた。近年、この農園でも東南アジアから働きに来ている若い人たちの姿がよく見かけられるようになった。この日の早朝は、日本人1人(男性)と、東南アジアからの若い女性2人が収穫作業をしていた。(京都市南部にあるこの近辺の野菜は、いわゆる「京野菜」として出荷される。)

 4日付朝日新聞の地方欄に、この近くの久御山町の畑の九条ネギ(京野菜)が、夜にたくさん盗まれたという記事が掲載されていた。この日、ナスの収穫作業をしていた渋谷農園の若い日本人の人に聞くと、「ああ、その人は捕まりましたわ‥」とのこと‥。同じ地区の野菜農家の人が、納めなければならない九条ネギの量が足りなくて、盗んでしまったということのようだった。なんとも‥。

 自宅近くに毎年、見事なアケビを実らせる家がある。その家の周囲15mほどにわたってアケビのつると葉、そして実がみられる。たまたまこの日の早朝、その家の人が外にいたので、「毎年、見事なアケビですね‥」と話しかけると、「このアケビは本州のアケビとは違うんですわ。鹿児島のアケビなんですわ‥」とのことだった。

 なんでも、鹿児島出身で京セラを創業した稲盛和夫さんの実家のアケビの種類のもので、稲盛さんからもらったアケビ(鹿児島の地元では「ムベ」と呼ばれているアケビの種類だそうだ。)から、種を残し、その種を発芽させて苗を作り、20~30本ほどの苗を家の周りに植えたのが始まりですわと話していた。実が熟して紫色になり、食べられるようになるのは10月下旬で、本州のアケビより1か月以上遅いようで、本州のアケビのようにバカっと割れる(自然に)ことはないとのこと。

 私の自宅の富有柿も、葉が少しだけ色づき始めている。ここ数年は毎年、150個余りの実がなっていたが、今年はとても少なくて20~30個ほど。

 午後に天気も良いので、自宅から車で30分ほどの、京都府南部にある京田辺市の山間部「天王地区」に彼岸花を見に行行ってみた。稲の刈り取り作業の光景、干されている稲、彼岸花。

 彼岸花の蜜をアゲハ蝶が吸っていた。

 路傍の野菊、栗の実‥、日本の秋の風情‥。日本の秋を楽しむ‥。

 天王地区から奈良県の生駒地区にかけては、「一石多尊石仏群」の野仏がよく見られる。一つの石にたくさんの仏が彫られた石仏群だ。

 天王地区の山を下り、普賢寺地区にある「観音寺」という寺に初めて立ち寄った。ここ南山城地区の寺には4つの国宝指定の仏像があるが、そのうちの一つ「十一面観音菩薩像」がこの寺にはあり、奈良天平期建立の寺で仏像もこの時期に作られたようだ。「家康の伊賀越え」の看板も建てられていた。1582年の本能寺の変の時、徳川家康主従は、大阪の堺から枚方、そして、ここにも立ち寄って、宇治田原や伊賀を経て三河に逃れたようだ‥。

 

 

 


中国国慶節75周年始まる—「日本:自民党新総裁に石破茂氏」、中国でも大きく報道される—それにしても多い台風に翻弄される

2024-10-01 12:44:04 | 滞在記

 閩江大学構内の9月下旬の水辺の光景。

 構内のバナナの房が、今年二回目の実を大きくさせ始めている。夏の季節(真夏日)はまだ10月下旬まで続く亜熱帯地方の福建省福州市だが、9月28日頃から大学構内の数か所にある金木犀(キンモクセイ)や銀木犀の花が開花し始め、高貴な香りをほのかに漂わせている。6月から続く連日の猛暑日から真夏日の季節へのようやくの変わり目か‥。

 1949年10月1日に中華人民共和国が建国されて今年で75周年。10月1日の国慶節に向けて、中国全土の津々浦々で式典や赤旗などの設置が、9月25日くらいから本格化し始めた。全国の小中高大学構内、公的な建物などでは、横断幕やバルーン、赤旗が林立する。昨日、9月30日(月)閩江大学構内では、学生たちによる式典が行われていた。53余りの民族からなる中国(※このうち90パーセントは漢族。)。

 式典では各民族の衣装に身を包んだ学生たちの姿も見られた。アパートとなりの福建師範大学倉山校区の正門付近にも赤旗が林立し横断幕(75周年国慶節)。

 道路にも横断幕が掲げられ、約5m間隔くらいに赤旗が林立し並べられている。この時期は、中国は町中も村々も、赤旗の林立光景となる。

 この国慶節期間を利用して海外旅行に行く人が今年も多いと報道されている。コロナ前の2019年の国慶節期間の海外旅行者の2割増加と。中国政府の発表では延べ約19億人以上がこの期間に移動すると報告されていた。今年の国慶節期間の海外旅行の行先NO1は日本とも報道されていた。(※今年の夏休み期間中の中国海外旅行行先人気NO1も日本だった。)

 9月18日に広東省深圳市の日本人学校児童が暴漢により刺殺された事件を巡って、日本人の対中国感情が悪化していることもあり、在日本・中国大使館は日本を訪れる中国人観光客や留学生に安全意識をもつように注意喚起をしている。中国の空港から日本に向かう飛行機に搭乗する中国人へのインタビューでは、事件そのものを知らないという人や、「不安は少しありますが、でも、両国の一般市民同士は友好的だと信じています」など‥。

 9月27日に行われた自民党総裁選挙で石破茂氏(67歳)が第27代総統に決まった。(次期首相となる。) 石破氏の地元である鳥取でこの結果を待ち望んでいた石破茂氏夫人の喜びの表情も報道されていた。パッと彼女を見た瞬間、なんと女優の栗原小巻さんに似ていることかとの印象。(5枚目写真は石破氏初当選の時の夫妻の写真。)

 石破茂氏自民党総裁に決定(次期首相)の報道は、ここ数日間、中国のネット報道でも多く掲載され関心が高い。

 いつも大学に通勤する際に、バスを乗り換える「融信第一城」という名のバス停付近にある、蓮(ハス)の大きな鉢。いつも眺め続けていたハスの鉢だが、9月27日(金)にこの鉢を眺めていたら赤い金魚が2匹生息していることに初めて気が付いた。少し気温が下がり、鉢の中で猛暑のお湯のような水温を生き抜いた金魚。私もけっこう中国生活は辛いものもあるだけに、この金魚たちの生きる頑張りには共感とともに敬意をも感じる。

 今年の9月の、中国の東シナ海沿岸の省は、異常なまでに台風の接近や上陸が多い。今年世界最大とされた9月上旬の台風11号(山羊・ヤギ)は、海南省や広東省に上陸し甚大な被害を与えた。この11号から最近の18号まで、8つの台風(なんと1週間に2個の台風)が発生し、そのうち3分2以上が中国に上陸した。

 明日の10月2日(水)に日本に一週間ほど一時帰国する予定だが、福建省福州市の空港にも台風が刻一刻と迫ってきている。今日1日現在の台風の強さは935ヘクトパスカルと、とても強い台風に成長。そして今日の夜には台湾南部に上陸予報となっている。明日の予約搭乗予定の厦門航空(福州➡関空便)は飛ぶだろうか。台風に翻弄もされ続けるこの1ケ月間が、ようやく終わるが、なにかもう3カ月間余りが経過したようにも感じている。日本に一時帰国して一息つきたいが‥。

■中国の国慶節祝祭日休暇は10月1日(火)から7日(月)の1週間。しかし、9月29日(日)は10月4日(金)の、10月12日(土)は10月7日(月)のそれぞれ会社の振替出勤日や学校の授業日となる。したがって実質は5日間の休み。