Unseasonable Shore

映画の感想を中心に、普通の生活をおくる30代ゲイの日々感じるできごと。

観たい映画、観たくない映画の境目

2006-11-08 10:05:32 | 映画
今回は、映画の話でも一つの作品ではなく、僕が「この映画をみよう!」と思うか思わないかの違いについて。
基本的にはストーリーがおもしろそうかどうかが第一です。子供の頃はSFやホラーなど特殊撮影(VFX)を使ったものは何でも観にいった記憶がありますが、今では様々なジャンルの映画で興味があれば観にいくようになりました。その次は「監督」です。好きな監督が何人かいるので、その人の作品は必ず見ます。それはその監督の映画の撮り方や、題材の選び方などが僕にあっていると思うからです。そして「俳優」さんたちです。この俳優が出ているから観ようと思うことはそんなに僕の場合多くありません。そこはゲイですから、好みの俳優が脱いだり、男性のヌードが多ければみるかもしれませんが、そこだけで観ることはあんまりありません。
なぜそんなことを書くかというと今公開している映画でこれは観たくないと思う映画があるからなんです。それは「ナチョ・リブレ」という映画です。これ、アメリカ版タイガーマスクのような映画で修道士がレスラーとなって、孤児たちの学校を救うという、コメディータッチのヒューマンドラマです。内容はいいのですが主演の「ジャック・ブラック」が全然好きになれないのと、あの裸は全くいただけないんですよ。この人の演技、どちらかというとジムキャリーのようで好きになれないのですが、そこにあの裸ですから(笑)。
アメリカでも日本でもけっこう人気のある俳優さんですが、僕はぜんぜんいいと思わないんです。
人によって好みはたくさんありますが、みなさんはどうでしょうか?


デスノート後編

2006-11-07 10:40:07 | 映画
今回は今公開している日本映画「デスノート後編」です。全編の話は前に書きましたが、この後編は全編よりもおもしろくなっています。僕は原作の漫画を読んだことがなかったので、結末はしりません。でも大体は予想できていたのですが、そこに持っていくまでがいい意味で期待を裏切られた感じでした。相変わらず警察の無能さはありますし、Lも自分の捜査がうまく進まないと、ちょっと欝気味になったりとつっこむところはありますが(それがかえって人間くさい、という意見もあるようですが)、最後まで一気にみせてくれます。あと、今回の一番は主演の二人の演技がうまいということです。日本の若者俳優はさらっとした、気の入らない演技はそこそこできる人はいますが、感情を大きく見せてなおかつリアルさを残せる俳優は少ないと思うのです。その点藤原君はシェークスピアも演じられるくらいですから、文句はありません。また、松山君も今回はいろいろ感情をちらりとみせる演技がうまかったです。あと、僕の好きな上原さくらちゃんが出ていますが、この人もこういう役(うれっこアンカーウーマンだが、女を武器にして、他の女をよせつけないいじわる女)をやらせたらものすごくうまいと感心しました。内容にはいっさいふれませんが、全編を見たのであれば絶対みてください。

オール・アバウト・マイ・マザー

2006-11-03 08:45:04 | 映画
今回はスペインの映画「オール・アバウト・マイ・マザー」です。この映画を観たのは、2000年なんですが、昨日衛星放送で偶然やっているのをもう一度見ました。そうしたら、劇場公開の時とはまた違った見方ができちょっと新鮮だったんです。劇場公開の時はどうして、あんな男の人(主人公のもと旦那で、今は女装して胸にシリコンを入れている)にみんな惹かれるのかがわからず、「こういう話だったのか」と思っただけですが、スペイン人の友達ができて、スペインのことをいろいろ聞いていくことができて、そしてこの映画を観るとまた違った見方ができました。というのも、スペインはこういったゲイや、トランスセクシャルに対して非常に寛大で、おおらかな国だと知ったためです。この監督もゲイですが、街中でもどこでもゲイのカップルなどがたくさんいて、そういうことに慣れているというのです。ちなみにこのスペインの友達もゲイですが(笑)。この映画女性のための映画ですが、スペインのそういった自由さや、風土がわかるともっと面白いと思います。

リトルヴォイス

2006-11-02 09:49:23 | 映画
今回は1998年の映画「リトルヴォイス」です。これはもともとイギリスの舞台で演じられていたものを映画化した作品らしいです。(舞台は見たことありません)。物語はちょっと自閉症気味の女の子が、自分の生きていく道を見つけるといった感じのストーリーになっています。ストーリーはさておき、この映画の中で使われている音楽が非常にいいのです。この女の子は昔父親が営んでいたレコード店の古いレコードをいつも聞いているため、その歌手のくせや、歌い方を完璧にマスターしており、まさに物まねショーができるほどなのです。たった一度きり、ショーを行う(観客のためではなく、亡くなった父親のため)のですが、その場面は見ごたえがあります。ほんとうにこの女優さんが歌っているのですが、すごいんです。(舞台でもこの人が演じてしかも歌っているようです)。この場面だけでも見る価値はあると思います。共演のユアンマクレガーもイギリスの気のいい青年を演じてこの女の子の自立を助けてくれるのです。悪徳(そんなに悪い人ではないのですが、この女の子で儲けようとたくらむのです)プロデューサーに使われそうになりますが、そこの助けるのも彼なんです。
一度も観たことがなければご覧になってみてください。