Unseasonable Shore

映画の感想を中心に、普通の生活をおくる30代ゲイの日々感じるできごと。

アカデミー賞・・考察

2007-02-27 10:13:18 | 映画
ついに決まりましたね。今回は比較的作品を見たりしていたので予想が立てやすかったのです。作品賞以外はあたったので自分的には満足です(笑)。個人的にはアラン・ラーキンが助演男優賞になったことがとてもうれしかったんですよ。あの映画での彼の演技は自然で、それでいてどこか哲学的で、エロじじいで(笑)、ほんと良かったので獲らせてあげたかったんです。エディマーフィーも映画を観たらよかったので、ひょっとしたらとも思いました。
あと、やはりジェニファーハドソンちゃん(もうすっかりファンになっています)が獲ったこともうれしいですね。あの演技と歌はだれもかなわないでしょうね。菊地さんは残念でしたが、ここはアメリカ、黒人に賞を与えることが大切だったのではないでしょうか。
スコセッシもようやく獲ることができてよかったですよ。これは功労賞的な感じだったと思うのです。「アンタッチャブル」で受賞できなかったから、あの後彼の作品はさほどでも無いものが多かったので。アビエーターですらダメでしたから。ココは妥当だったと思います。

主演の二人は演技を見なくても、すばらしいものだと感じていました。

で・・・。僕がもっとも納得できなかったのが「作品賞」のディパーテッドです。これ、なんで~と思ってしまいました。ディカプリオはがんばっていましたが、たぶんストーリー的には「ブラッドダイヤモンド」のほうがメッセージ性もありいいものだと思います。このディパーテッドはストーリー深みやメッセージなどはあまりなく、娯楽性もすごくあるわけではありません。けっしてまったくつまらない映画ではないのですが、オスカーを獲るほどでもないと思います。これもアカデミーの不思議ですね。

アカデミーが終わると僕のいる地域はやっと春がやってきます。今年もたくさん映画が観られますように・・・

キャサリンマクフィー

2007-02-25 09:59:46 | Weblog
今回は映画でなく音楽のこと。今また「アメリカンアイドル」の新シーズンが始まっているが、去年の準優勝者「キャサリン・マクフィー」がアルバムを出しました。今、それを聞きながらこのブログを書いています。彼女とても歌がうまく雰囲気は往年のホイットニーやセリーヌディオンのように「歌いあげるタイプ」の歌手です。ずっと応援してきたので、なんだか思いいれが強いんです。

今回のアルバムは、R&B色が強く歌い上げる感じが少ないのが残念です。でもこれが今のアメリカで売れる音楽んでしょうね。でもそんな中にもきちんとバラードも入っていて、いいですよ。

あと、好きなのはルックスです。初めはちょと太めだったんですが、オーディションの間にどんどんキレイになったんですよ。こないだ、ホイットニーのトリビュート番組にも出ていました。着実に力をつけているようです。

アカデミー賞予想(その5)

2007-02-23 10:54:34 | 映画
さあ、いよいよ予想も大詰め。監督賞です。これは大変悩みました。でも、映画の内容よりも、「ごくろうさん」的な感じで、「マーティンスコセッシ」にしょうかと思います。たぶんイーストウッドなども今回はもらう可能性高いのですが、そろそろスコセッシにあげようとアカデミーの人も思うかもしれません。たぶん映画が好きなひとであれば、彼の映画は絶対観ているはず。才能もあるし、作品にも恵まれているのですが、「賞」には無縁な人なので、「功労賞」のような意味でも今回はあげたいです。本命はバベルのイニャリトウさんかもしれませんが、最近の傾向として、作品賞と監督賞が違うということも考慮すると、あり有るかもしれません。

ということで、スコセッシ!頑張れ!

マリーアントワネット

2007-02-22 10:24:09 | 映画
今回はアカデミー賞から、はずれて昨日観てきた映画「マリーアントワネット」について。この映画ずっと観たかったのですが、他にいそいで見たいものがたくさんあったので、1ヶ月近く伸びてしまいました。史実に忠実というわけではありませんが、非常にかわいく、そして一人の女の子が国を背負い、責任を背負い生きていく中で身に着けていくすべなどを、個性豊かに見せてくれました。特にキルスティン・ダンストがかわいく映っていて驚きです。衣装も現代の「かわいいテイスト」が入っていてよかったですし、ヴェルサイユ宮殿の中が観れたことも非常に興味深い点でした。あんな豪華な生活をしていれば、世間のことなんか目に入ってきませんよ。アントワネットの視点で描かれているので、批判的ではなく、また感情も移入しやすくできています。ソフィア・コッポラも才能のある人なんだと改めて、思いました。ドラアッグ・クイーンの方達にもあの衣装は興味深く映るのではないでしょうか?そういう意味では「ドリームガーズルズ」もそうですが(笑)。
男の子の裸は出てきませんが、とてもかわいく、またつらく悲しい映画でした。
オススメします。

ドリームガールズ

2007-02-20 10:29:37 | 映画
アカデミーの予想もあってので、今公開中の映画「ドリームガールズ」を観てきました。いやぁ、おもしろかったですよ。2時間があっというまでした。で気づいたのですが、この映画やはりビヨンセの映画ではなくジェニファーハドソンの映画だったと。ビヨンセはとてもきれいだし、歌もうまいんですが、どうしてもジェニファーハドソンに食われてしまっています。与えられたシチュエーションと、歌がすばらしく、感情も彼女の役に入ってしまいます。一人で歌うシーンは圧巻で拍手をしたくなりました(もちろんだれもしていないので、軽くでとどめましたが)。
僕は残念ながらあの当時、モータタウンレコード、シュープリームス、などタイムリーで経験していないのですが、非常に楽しめました。役者もうまくすばらしい作品だと思います。ビヨンセが派手なメークをしていない時がほんとうにかわいくて、こういうところも映画ならではの楽しみです。
サントラも買おうと思っています。
ということで、アカデミー助演女優賞はやはりジェニファーハドソンにあげたいです。かなりのインパクトのあるデビューだったと思います。

アカデミー賞予想(その4)

2007-02-19 10:21:11 | 映画
主演女優賞の予想にいってみましょう。これもなかなか難しい。僕の中ではジュディ・ディンチとヘレン・ミレンの二人で迷っています。この二人僕はとても好きな女優さんです。とてもうまくどんな役でもその役の人そのものにしか見えない演技で、変幻自在なのです。例えば、ジュディ・ディンチは007の「M」はもちろんのこと、恋に落ちたシェークスピアでのエリザベス女王、ショコラでの糖尿病を患いながらも甘いものが好きで、ちょっと偏屈だけどいいおばあさんの役など、幅が広いんですよ。一方へレン・ミレンは僕の中では「テニスン警部」が真っ先に思い浮かびます。イギリスのテレビシリーズですが、非常に良くできた作品でした。また、鬼教師ミセスティングルなんていうB級の映画なんかでも怖い女教師をすごくうまく演じていましたし、ゴズフォード・パークでは過去をもつメイド頭を熱演していました。
うーん悩みます。でも評判はヘレン・ミレンの方が強そうです。
ここは、ヘレン・ミレンにしましょう!

アカデミー賞予想(その3)

2007-02-15 10:25:50 | 映画
助演男優賞の予想をしたいと思います。やはりリトル・ミス・サンシャインのアランラーキンにあげたいです。あの、おじいちゃんの演技はすごく良かったし、存在感もあって「いい味」を映画にもたらしていました。エディ・マーフィーも今回初ノミネートです。でも、彼が獲るくらいであればブラッドダイヤモンドのジャイモン・ハンスゥの方が可能性が高いと思います。元モデルでかっこいいし(ゲイからみれば)、演技もうまいですよね。他の映画でも独特の役を演じています。

で、やはりここはアラン・ラーキンにしたいです。

アカデミー賞予想(その2)

2007-02-13 09:46:29 | 映画
今回は主演男優賞の予想。これは難しいです。というのも「幸せの力」以外、どの映画もまだ公開されていないからなんです。でも、予想ですからなんでもできるはず(笑)。ブラッドダイヤモンドという映画は予告編が流れているので、なんとなくわかります。これの主演のデカプリオはディパーテッドよりはいいと思うのです。(観てないからなんともいえないのですが)。でも、個人的にはホレスト・ウィティカーにあげたいです。というのも、この俳優さん、「グッドモーニングベトナム」という映画で、印象にのこる演技をしていてそのときから、気にして見るようになったんです。今回は、実在するアミン大統領を真にせまる演技で好演しています。とうとうアカデミーにノミネートされたので、彼を応援しようとおもいました。ウィル・スミスも頑張っていますが、ここはホレスト・ウィティカーにあげましょう。黒人が受賞するということも重要な要素だと思います。
でもこれだと、ゴールデングローブと同じになってしまうのも気になる点。もう一つの可能性は、ピーターオテュールです。アラビアのロレンスがあまりにも有名ですが、かれはまだ1度もオスカーを獲ったことがありません。この人にもあげたいですね。うーんなやむ!

でもホレストウィティカーにします(笑)。

アカデミー賞予想(その1)

2007-02-09 13:29:04 | 映画
今回はアカデミー賞の予想をしていこうとおもいます。
まず、やはり作品賞から。
うーん、個人的にはリトル・ミス・サンシャインにあげたいんですよ。この映画とてもよかったから。でも、あまりにもこじんまりしすぎていて、なんともアカデミー賞という感じがしません。また、ディパーテッドは自分で観てきて、「これは作品賞はないなぁ」と感じました。「硫黄島からの手紙」も非常に良い作品です。これも作品賞を日本人としてあげたいと思います。でも、アカデミーの人たちのなかでは、作品賞はこれではないような気がします(単なる勘ですが)。クィーンも良い作品のようですが、アメリカのアカデミーがイギリスを題材にした、映画に賞を与えるかどうかが疑問です。そこで、やはりここは本命の「バベル」ではないでしょうか。内容はまだ観ていないので、なんともいえませんが前評判の高さからも作品自体が良いと思うのです。内容も情報を見る限りは深そうですし。
とりあえず、作品賞は「バベル」ということにしておきます。
この次は主演男優賞の予想をしたいと思います。

ディパーテッド(ネタバレ注意)

2007-02-06 10:07:25 | 映画
今回は昨日、やっと観てきた「ディパーテッド」についてです。前回の「あるいは裏切りという名の犬」にくらべ人はやはり多かったです。(あるいは~は、たった二人だったんです)。マーティンスコセッシとディカプリオは「ギャングオブニューヨーク」以来のコンビだったので、心配でした(笑)。というのもあっちの映画はなんというか大味で、映像が痛いだけだった印象でした。今回はどうかと思ってみましたが、途中まではなかなか緊迫感もあってよかったのですが、僕的には最後のオチのつけかたがどうも・・・。あと、マットデイモンがちょっと軽い演技だったのも気になりました。その分ディカプリオが引き立つのでしょうが、少し軽すぎかもと思っいました。でもよかったのはジャックニコルソンですね。こういうギャングを演じさせたら、ものすごくいきいきしている感じがします。しかも「こずるい」ギャングっていうのもぴったりでした。
でも、凝った映画が好きな僕としては、イマひとつの感じでした。これがアカデミーの作品賞は獲らないと、思うなぁ。でも監督賞はあげてもいいかも。

ここからはネタバレなので、観てない方は観てから読んでください。


必死になってお互いの組織にいる内通者を探すのですが、「実はもう一人ずつ潜入していた!的なオチってどうよ?」と自問自答してしまいました。だったらもっと情報が得られてもいいはずなのにとか、協力もできたかもしれないとか考えてしまいました。あと、警察の方にももう一人内通者がいてそっちは、マットデイモンのこと知ってたんですよ。まあ最後にあっけなく殺されてしまいますが。だったらもうちょっとうまくやってもよかったのに・・・。
最近の映画の傾向として、銃による死があっけなく主人公にやってくるというものがありますが、今回もまさにその通りでした。