Unseasonable Shore

映画の感想を中心に、普通の生活をおくる30代ゲイの日々感じるできごと。

はじめて

2007-05-31 10:08:27 | ゲイ
昨日、このブログで友達になった方と初めて会うことができました。メールではやり取りしていたのですが、実際にあっていろいろ話ができるのって面白いですね。しかも、僕にとってみればはじめてのゲイの友人です。以前僕の相方には友人がたくさんいることを書きました。でも、僕は仕事柄難しいと思っていました。そこへ、このブログ(多分そろそろ1年経つと思います)を開設したときに、仲良くなった方がいて、わざわざ遊びに来てくれたんです。とてもおもしろかったなぁ。なんか相方以外のゲイの人と、飯喰ったり、飲んだりするのって初めてだったから。同じセクシュアリティを持つものとして、悩みも同じなのでいろいろ聞いたり、相談したり。
とても楽しかった1日でした。もちろん相方もこのことを知っています。やつは仕事が忙しく来れませんでしたが。でもいいんです(笑)。僕の友人なので(笑)。

ほんとにお会いすることができて、楽しかったです。どうもありがとう。

パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド(ネタバレ)

2007-05-29 10:24:07 | 映画
今回は今公開している映画「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」について。たしか去年もデッドマンズチェスト観てきた感想で、「1」を忘れているとよくわかりません的なことを書きましたが、今回も「デッドマンズチェスト」のこと忘れていると、つながらないところがいくつかあるので、しっかり予習してみたほうがいいです(笑)。こう書いているということはそうです、僕は忘れていました。だいたい映画って1回観ると覚えているのですが、この映画はどうもストーリーを覚えてないんですよ。きっとCG映像やキャラクターのことばかり描かれているからストーリーがなんだか印象深くないんだと思います。当然今回も3時間近くあるのに、ストーリーがなんだかおざなりな感じで、映像の迫力とキャラクターのおもしろさ(といってもなんだかみんな良い人になっていて、ちょっとつまらない)だけで、力ずくでもっていかれた映画でした。
でも、観るのであればエンドロールが終わるまで絶対席を立たないでくださいね。

ここからはネタバレなので、ご覧になっていないかたは読まないでください。


結局、ジャックを助けて、海賊の存続をかけて東インド会社と戦うってだけなんです。そこに、ウィルとエリザベスの恋愛、デビージョーンズとカリプソ(女神)との過去の恋愛と別れなんかを織り交ぜて、ストーリーが作られています。ジャックの気転でいろいろ解決するのですが、なんか詰め込みすぎのようでした。最後にはウィルもエリザベスも海賊になってしまって(でも訳あって10年に1度しか会えないようになってしまうんですが)、「これってけっこう強引だなぁ。」と感じました。ウィルが海賊の頭(といってもデビーの後を継ぐんですが)になるところは意外といえば意外な展開ですが、エリザベスが海賊の頭になるあたりは特に、強引でした(笑)。
映像技術はたしかにすごいし、観ていて飽きませんが、きっと来年には忘れていることでしょう。でも、ほんとにどうしてこの映画だけ忘れてしまうのかがわかりません。
ぜひ、劇場でみることをオススメしますが、すごく期待していくとダメかもしれません。

主人公は僕だった

2007-05-25 08:34:17 | 映画
今回は今公開している「主人公は僕だった」について。監督はネバーランドのマークフォースターという人。日常の中のちょっとしたファンタジーという意味では、似ているテーマかもしれませんが、コメディタッチとロマンス、生きる意味など今回の映画の方が観ていて楽しかったです。ストーリーは自分の人生が誰かの指示(作家による小説)によって決まっていることに気づいたアメリカの国税局職員の主人公。それは死までも決められてしまって、「もっと生きたい!」と頑張る主人公とそんなことを知らずに、いい殺し方を考えて行き詰る作家、主人公を助けようと努力する文学部の教授、はじめは主人公のことを嫌っていたケーキ屋さんの女主人とのラブスートーリー、これらの人物が複雑に絡んでラストにむかっていきます。
主人公をえんじるウィルフェレルが今回はすごくよかったです。奥様は魔女の時には「この人?」って思ってましたけど、アメリカでは非常に有名なコメディアンなんですね。今回の映画では、主人公の孤独、葛藤、素朴で素直な恋愛感情などをうまく演じていたと思います。鼻につく感じはありませんでした(ジムキャリーみたいに)。
あと、作家を演じるエマトンプソンのうまいこと!神経衰弱っぽい、ヘビースモーカーのイギリス人作家を見事に演じています。やはりイギリスの女優さんはとてもうまいですね。クイーンのヘレンミレンもそうですが、ほんとにそういう人にしか見えないところに感心します。ダスティンホフマンも文学部の教授として、出演していますが、こちらもなかなか存在感のある演技でした。

こじんまりしている映画ですが、観終わったあとに「人生ってなかなかおもしろいもの」と笑って思える映画です。

ゲイとしてみると、魅力的な男性は出てきません(笑)。

でも、オススメします!

恋愛睡眠のすすめ

2007-05-22 10:48:02 | 映画
今回は今公開している映画「恋愛睡眠のすすめ」について。監督は「エターナルサンシャイン」のミシェル・ゴンドリー。前回の時もかなり独特な映像でストーリーもおもしろく、アナログな特撮も非常に効果的でしたが、今回はさらにパワーアップしています。内容は夢の中で独自の世界をもつステファン(ガエル・ガルシア・ベルナル)と隣に引っ越してきた文房具屋につとめるアーティストステファニー(シャーロット・ケンズブール)の恋愛(?)を中心に夢と現実が交錯していくというもの。初めは夢の部分と、現実が比較的はっきりしているのですが、次第にしかもラストに近づくにつれ、どんどんわからなくなっていきます。せつないけど、ラストはかわいく、なんとなく希望がもてるようなしあがりです。
なんといっても、その映像感覚がすごい。たぶん賛否両論あると思います。好みがはっきりわかれる映画です。あの感覚がすき、あるいは自分にぴったりくるという人にはオススメしますが、「何これ?」って感じる人もきっと多いはずです。フランスの街や、夢の中のセットがダンボールや空き箱、セロファンなどでできている手作り感。ここに共感できるかどうかが鍵です。

ゲイの視点からいうと、今回は一瞬ですが、ガエル君のオールヌードが見れますよ(笑)。アンダーヘアーも、その下も(笑)。バベルの時にはかなりワイルドで、短気な役でしたが、今回はかわいく、ちょっとひ弱な感じを見事にだしています。

あと、びっくりなのが、シャーロットケンズブールの若いこと!ガエル君よりかなり歳が上のはずなのに、まったく違和感がありません。日本でいうとキョンキョンのような存在でしょうか。ほんとにおどろきました。

気になっている人はぜひ、観た方がいいとおもいますが、どんな人にも楽しめるという映画ではありません。

スパイダーマン3(ネタバレ注意)

2007-05-20 09:34:18 | 映画
とうとう観てきました。スパイダーマンについて。予告編をなるべく観ないようにしていたので、初めて見る映像に迫力を感じました。それにしても今のCG技術はすごいですね。リアルさは目を見張るものがありました。
さて、内容ですが・・・。ここからはネタバレですので、観てない方は読まないでください。


うーん、あんまりおもしろくないというのが本音です。今回のテーマは「許す。」というもの。自分を、相手を「許す。」これは非常に良いテーマだったように思います。でもあまりにご都合主義的な怪人達の出現にちょっと驚きました。原作のコミックではかなり有名なキャラが3人(正確には、2人と1生命体)出てきます。原作を大好きな方にとってはたまらないのかもしれませんが、正直、こんなに出てこなくてもいいんじゃない?と思えるほどでした。またサンドマン(砂人間)になってしまうくだりは、「えーっ!監視モニターとか無いの?そんな危険な実験するのに!」とか思ったり、にせ(?)スパイダーマンになってしまう、ライバルのカメラマンにしても「そんなの逆恨みじゃん!あんたが悪いんでしょうに」と思ってしまいました。そのほか、悪に染まるトビーマクガイアもなんだか滑稽に見えて、ご覧になった方はわかると思いますが、「あのダンスシーンはほんとにいるのか?」と感じました。
なかなか「ツッコミどころ満載」な映画ですが、一応シリーズ最後らしいのと、映像の迫力はありますから、ぜひ劇場でご覧になることをオススメします。

スモーキンエース(ネタバレ注意)

2007-05-19 11:02:40 | 映画
今回は、今公開している「スモーキンエース」について。予告編から気になっていたので、楽しみに観にいきました。タランティーノやガイリッチー監督が作ったジャンルの群像劇であり、バイオレンスとクールさ音楽を融合させた映画ですが、この手の映画が多くなった現在では、そこまで目新しい感じはしませんでした。出演している俳優は豪華で、歌手のアリシアキースもセクシーな女殺し屋の役で出ています。ベンアフレックも出ていますが、けっこうすぐ死んでしまうので、ココはおもしろかったです。さて、内容ですがあるマフィアのボスが裏切り者の心臓を狙っているということから、その裏切り者(エース)に多額の懸賞金がかけられ複数の殺し屋が命を狙うというストーリー。それを阻止するためのFBIの捜査官も加わってなんだかすごいことになっていきます。

ここからはネタバレなので、ご覧になってない方は読まないでください。



で、最終的にはほとんどの殺し屋が死んでいきます。そりゃそうでしょうとも。ここら辺までは、けっこう笑えたり、殺され方もグロかったりと楽しめるのですが、問題がラストです。結局そのマフィアのボスは昔に潜入捜査をしていたFBIの人で、その裏切り者は実はその捜査官の息子で、マフィアのボスの心臓手術のために必要だったというのがオチでした。FBIはマフィアの全容解明のため、そのボスがどうしても必要だったんです。これもわかりますが、同僚を殺されたFBI捜査官が、その事実を知り心臓の手術のところへ乗り込み、結局二人(ボスと息子)を殺してしまうんです。なんかここがおもしろくないところだったんですよ。そこまでのトーンが一気に変って、急にお涙ものっぽくなってしまったように感じました。他の監督にはない感じを出したかったのかもしれませんが、最後までウィットに富んだ、オシャレな感じを通してもらいたかったというのか、本音です。

ちなみに、海外ドラマ「LOST」の「ジャック(お医者さん)」がちらりと出演しています。さがしてみてください。

劇場で観た方がおもしろいと思いますが、DVDでもいいかもしれません。

3人のエンジェル

2007-05-13 08:23:05 | 映画
今回は1995年の映画、「3人のエンジェル」です。この映画もう12年も前の映画だったんですね。改めて思いました(笑)。この映画は3人のドラァグクイーンがラスベガス(だったかな?)で行われるコンテストに出場するためにレンタカーを借り旅をしていき、車が故障した小さな村で、最初は抵抗していた村人達と次第に仲良くなって、村のピンチを救うという感動(?)するストーリーです。
この映画での話題はなんといっても女装している俳優達の演技です。リーダーにパトリック・スウェイジ、ナオミキャンベルのようなウエズリー・スナイプス、とってもかわいいジョン・レグイザモ。この3人が完全なドラァグクイーンになっており、そこがとてもおかしいコメディでもあります。特に面白いのがウエズリー・スナイプスです。あの体ですからね(笑)。かなりマッチョなのに仕草は女性でだんだんかわいく見えてくるのが不思議です。
この映画オーストラリア映画の「プリシラ」のリメイクといわれていますが、内容などはちょっとちがって、別な映画としてみたほうがいいと思います。「プリシラ」もおもしろい映画ですが。
僕はゲイですが女装の趣味はないので、憧れとか「あういう風になりたい」と思って観てはいませんが、笑いもあってほんのり感動もあるいい作品だと思います。映画館で、爆笑した記憶があります。
DVDがあるので、ご覧になっていない方はぜひ観てください。

クィーン

2007-05-11 10:07:58 | 映画
今回は現在公開中のクイーンについて。スパイダーマンも気になっていましたが、こっちの方が早く終わってしまうと思い、観にいってきました。
内容はご存知のとおり、イギリスのエリザベス女王がダイアナ妃の死亡事故からの1週間を土どのように過ごして、考えて、行動していたかを描いています。女王として、50年あまり過ごしてきていますが、世間の人間の感情や行動が変化していることに、戸惑い、悩む姿が非常に印象的でした。自分の感情を表に出さず、孫のためにひっそりとしていたほうがいいと彼女は考えますが、それをイギリス国民はダイアナを追い出した上に、こんなひどい仕打ちをしていると王室を非難するのです。ここを助けるのが、先ほど辞任を表明したブレア首相なのです。このとき彼は就任後わずか4ヶ月でした。彼のおかげで様々なことに気づき、結局は国民のために動いたエリザベス女王の決断は、すごいものがありました。これに比べてエリザベス女王の旦那であるエディンバラ公がバカまるだしといった描き方で、対照的でした。イメージは旅館の若旦那と女将の関係。孫が悲しんでいるという理由で、すぐに「鹿撃ち」にいきたがるあたり、頭悪そうですよね(笑)。あと、「お茶が冷めてしまった」と何度もいうあたりも。
アカデミーを獲ったヘレンミレンは女王そのものでした。ものすごく演技がうまくておどろきました。ジュディディンチもそうですが、イギリスの女優さんは何をやらせてもその本人にしか見えないところが、すごいと思います。
イギリス文化を知る上では非常におもしろい映画だと思います。
オススメします。

友人?

2007-05-07 17:11:11 | ゲイ
パートナーがいる人にとってみると、こういう悩みって多いものなんだろうか?僕にはもう付き合って10年くらいになる相方がいることは、ここでも書いています。その相方のことでちょっと複雑な気持ちになることがあったんです。相方には現在多くのゲイの友人達がいます。僕は仕事上そういった友人はほとんどいない状況です。この「友人」という考え方に少し疑問が出たんです。ストレートの男が女の子に対して、「友人」という定義をするのは難しいといわれるけど、それはゲイ同士の友人にもあてはまるのか?ということ。ゲイの人たちが何人も集まれば当然そこには性的な魅力があるわけで、そういう見方をしてしまうと思うのです。「友人だから、魅力は感じない」ってことあるんですかね?やっぱタイプの人がいれば、恋人がいてもなびくものじゃないかと。
相方のことは信用しているから大丈夫だと思うけど、そういうことってちょっと複雑だと思います。
同じセクシャリティを持つもの同士、集まれば「友人」という定義がゆらいでも仕方がないのか、悩むところです。

結局のところ、僕が相方を信じる気持ちが必要なだけですが(笑)。

久々に

2007-05-05 09:50:03 | ゲイ
こないだ、女の子(友達だけど、俺がゲイだとは知らない。つまり本人はちょっとした彼女気分になっている)と食事に行った時久しぶりにかっこいいなぁと思える人に出会いました。その人も女の子といっしょだったんだけど、その女の子もまたかわいい。なんともほほえましいカップルでした。その男の子はたぶん24から6歳くらいで、色が浅黒く髪も短め(短髪とか、坊主とかゲイっぽくない短さ)清潔感のあるファッション。背も高い。そして、なんといってもその魅力は腕だった。ほら俺はタンクトップが好きな通り、腕が気になるんですよ。彼はタンクトップではなかったんですが、ボーダーのTシャツでその腕の太さがよくわかりました。たぶん仕事でそういう腕になったんだと思うけど、いかにも鍛えています的な感じではないところがまた、カッコイイ。
ビュッフェタイプの店だったから、その子といっしょに並んで、食べ物をとるときにちょっとだけドキドキしてしまった自分がいて、とてもなんだか恥ずかしい思いもしてしまいました。

でも、彼がゲイでなくて安心したのも事実(笑)。