Unseasonable Shore

映画の感想を中心に、普通の生活をおくる30代ゲイの日々感じるできごと。

ヘアスプレー

2007-10-29 17:25:10 | 映画
今回も今公開している映画について。ついに観てきました「ヘアスプレー」元はジョンウォーターズの映画でした。この監督の作品ですきなのは「アイ・ラブ・ペッカー」というもの。有名なのは「ピンクフラミンゴ」。この作品には本当の「ヘアスプレー」にも出ていた、ドラァグ・クイーンのディヴァインが出演しています。それがブロードウェイのミュージカルになって、その映画化が今回のヘアスプレーなんです。ちょっと複雑ですよね。このパターンは「プロデューサーズ」と同じです。
今回のヘアスプレーは人種問題、マイノリティ問題を扱いながらも、ポジティブで明るいキャラの女の子を中心にハッピーな作品に仕上がっています。曲もいいですよ。トラヴォルタの女装も思ったより違和感無く、楽しめました。クリストファーウォーケンの女装もちょこっと出てくるので、おたのしみに。

あと、主演の女の子があこがれるアイドルを演じる、ザック・エフロン君。ハイスクールミュージカルの時に初めてみたのですが、典型的なアメリカのアイドルで、なかなかかわいいです。ちなみにハイスクールミュージカルでは上半身の裸も疲労しています。いい体でしたよ。今回はそういうの、いっさいないです(笑)。

音楽もいいし、色彩もかわいいし、それでいて、テーマは重い。劇場でごらんになってください!!

インベージョン

2007-10-25 09:45:03 | 映画
今回も今公開している映画について。今週はなんと3本も観てしまいました。その2本目「インベージョン」について。監督が「es」や「ヒトラー最期の12日間」を撮ったドイツ人の監督だったので、どんな風に「ボディスナッチャー」をリメイクするのか楽しみだったんです。僕が観た「SF・ボディスナッッチャー」は1980年代の映画ですが、これまでにこの同じ題材で3回の映画化がされているようです。ストーリーは、宇宙からきた生物(胞子みたいな)が人間の体内に入り込んで、感情などをコントロールして、人間をのっとっていく恐怖とそれにまきこまれていく精神科医(ニコールキッドマン)とその息子の戦いを中心に、「人間らしさ」とは何かということを皮肉に描いています。感想からいうと「非常にコンパクトにまとめられた作品」だということが一番。よけいなものをいっさい省いています。それでいて、冷たい雰囲気、周囲の人々の異様な変化などをうまく演出していたと思います。最後のあたりはほとんど「ゾンビ映画」のようでした(笑)。こういう映画の大切なところは「ラストのおち」だと思うのですが(どうやってその生物を退治できたかは、映画をご覧になってください)、人間も動物であり、それがるから「人間らしい」という皮肉が感じられるラストだったので、納得のいくものでした。僕はもっと暗く、希望がない終わりでもよかったと思いましたが。(たしか、SF.ボディスナッチャーでは、なすすべがなくたよっていた人も感染し、どうしようもないという終わりだったように思います)。
友人役のダニエルグレイグ(今の007)も今回は知的な役で、裸は無しで残念でしたがよかったですよ。

DVDで観ても良い作品だと思います。

キングダム/見えざる敵

2007-10-23 14:59:54 | 映画
今回も今公開している映画「キングダム/見えざる敵」について。この映画中東で、今どういうことが起こっているのかを、ドラマ仕立てにして少々無理がある展開ですが、飽きさせずに見せる娯楽性の高い映画でした。ストーリーはサウジアラビアの石油会社に勤める人たち(アメリカ人)の居住区で大きな爆発テロがおこり、そこに巻き込まれたFBI捜査官の復讐と、捜査のために4人のFBI捜査官がいろいろな制限の中、捜査をすすめ首班の男にせまっていくのだが・・・。という感じ。主演のジェイミーフォックスがなかなか切れる、捜査官をいきいきと演じています。また、僕のすきなアメリカのテレビドラマ「エイリアス」のジェニファー・ガーナーも出ていて、ドラマとは違う、リアルなアクションを細かく演じていて「結構演技うまいんだな」と思って見ていました。で、この映画を観て感じたのが「負の連鎖」ということ。復讐は復讐を生み、歩み寄ることをさせなくさせるという悲しい現実。アメリカもサウジも石油に関する利権があるから仲良くしないといけないのに、そういう考えは裕福な人たちだけで、底辺の市民達には反欧米の感情がとても強いのもよくわかりました。「シリアナ」という映画よりは娯楽性が高く、アクションものとしても楽しめる作品です。監督は「スモーキンエース」や「コラテラル」にも役者として出ていた人。監督としては「ベリーバッドウエディング」というコメディを撮ったピーターバーグ。今回はわざとカメラを揺らしてドキュメンタリーのようにしているところにも「リアルさ」を出したかったという、意向がわかりました。でも、話の内容は映画的で、ドラマチックすぎますけど。
劇場でごらんになることをオススメします。

幸せのレシピ

2007-10-16 09:49:06 | 映画
今回は、今公開している映画「幸せのレシピ」について。この映画ドイツの「マーサの幸せレシピ」のリメイク作品なのですが、テーマやストーリーは一緒なのですが、舞台となる冬のニューヨークがきれいで、レストラン文化の発達している街ならではの演出で、僕はドイツのものより、良かったように思います。(多分僕自身がニューヨークに思いいれが強いからでしょうけど・笑)
仕事一筋に働いている、有名レストランの総料理長であるキャサリン・ゼタ・ジョーンズが、あることをきっかけに姪を引き取ることとなり、また、職場にも新しい副シェフ(アーロン・エッカート)がやってきて、人生の楽しみを見つけていくという、素敵なストーリーなんです。僕はこのアーロン・エッカートが好きで(体はやや細いのですが、きれいな体で、顔も僕好み)彼の作品はだいたいみているのですが、今回ほどカッコよくみえた映画はないと思います。あんなことされたら、誰でもみんな彼のこと好きになるって(笑)。っていうくらい。僕にも料理つくりに来て欲しいです(笑)。あと、ゼタ・ジョーンズもしっかりシェフしてました。演技うまいです。姪役のアビゲイル・プリストンちゃんもリトルミスサンシャインで活躍した子役なので、この子もうまいし。あと、料理がとてもおいしそうで、レストランに行きたくなる作品です。
前回のパーフェクトストレンジャーはいまいちでしたが、こちらは派手な演出や、アクションはないけど、素敵な風景と会話と料理を楽しむ大人の映画として、オススメします。

パーフェクトストレンジャー

2007-10-10 17:22:01 | 映画
今回は、今公開している映画「パーフェクトストレンジャー」について。これって、「ラスト7分11秒、あなたは絶対だまされる」っていうコピーなんだけど、これがあるからかえって犯人わかってしまって、ちょっと残念でした。「閉ざされた森」みたいに最後に「えーっ!」ていうのがなんですよ。一応内容を。友達が殺されたハルベリーが、その犯人を追跡するために、ブルースウイリスが社長の会社に入り込み、社長が殺したと見込んで、調査(ハルベリーは新聞記者)していくと、そこには驚きの真実が・・・ってなぁ(笑)。
ハルベリーがとてもキレイなのだけが印象に残っています。あと、ブルース・ウイリスがどうしてあんなに浮気したいのか(すごいキレイな奥さんいるのに)、ハルベリーの同僚(ジョバンイ・リビシ)が最後にどうして、真相を確かめたのが、描かれていないんですよ。ネタバレにはしません。とりあえず(笑)。でもなぁ~。期待して観にいったのになんだか肩透かしをくらった感じです。

映画をよ~く観ている人なら、「多分こうなるんだろうなぁ」と思ったら「やっぱりか!」となる映画です。

ちなみに同僚のジョバンニ・リビシという人。顔はまったく良くないのですが、体は良かったなぁ(笑)。惜しい!(←何が)

フィッシャーキング

2007-10-09 11:39:43 | 映画
今回は僕の好きな映画のお話。この映画のことブログで書いてなったんですね。って人ごとのようですが(笑)。当然書いていたと思っていたんですよ。でもここに遊びにきてくれたmasaさんとお話している時に、この映画の話になって「そういえばこの映画のこと書いてない」と気づいたというわけです。この映画僕はビデオを持っているくらいすきなんです。
監督はテリーギリアム。「未来世紀ブラジル」や「バロン」なんかもありますが、このフィッシャーキングが一番いいと思っています。話はけっこう暗いんですよ(笑)。人気DJだったジェフブリッジスがラジオをオンエア中に言ってしまった一言で、殺人事件がおきてしまい、人気も一気に下がって、失業してしまいます。そんな時に出会った一人の浮浪者(ロビンウイリアムズ)と心の交流をしていくうちに、自分の中にある傲慢さや見栄なんかを捨てて、人間として成長していくんですが、このロビンウイリアムズとジェフブリッジスには、意外な接点があって・・・。という内容なんですが、その映像のすばらしさといったら、ありません。幻想的なシーンロマンティックなシーンなどギリアム監督のよさがふんだんにでてきます。特に僕が大好きなのが、NYのセントラルステーションで、好きな女の子の後を追いかけるロビンウィリアムズの気持ちを象徴するように彼ら以外の人たちが全てワルツを踊るシーンがあるんですよ。これがものすごくキレイなんです。中央にある、金色の時計(これは本当にあるんです)からミラーボールが出現し、普通に歩いていた人たちが、隣の人と、手を取ってワルツを踊っていくんです。このシーンが大好きな僕はNYにいくと必ず、このセントラルステーションにいって、人をながめています。もちろんワルツは踊りませんが(笑)。ちなみにこのセントラルステーションの地下には、食べ物屋さんがあって、そこにある「オイスターバー」(牡蠣を食べるところ)の牡蠣はおいしかったです。

まだ、ご覧になっていない方は、ぜひご覧になってください。
1991年の作品ですが、今観てもまったく古さを感じさせない映像は、すばらしいです。

ファンタスティック4・銀河の危機

2007-10-03 18:35:43 | Weblog
ついに、観てきました。僕の好きなクリス・エヴァンスが出ているファンタスティック4.内容は言いません。といっても中身があまりないからなんですけど(笑)。マーベルのコミック好きで、SFが好きで、派手な映画が好きであればけっこう楽しめます。内容的には最初の方がよかったかもしれません。でも、今回はクリス・エヴァンスがたくさんでてくるので、それはそれで楽しめました。いや~かわいいのに、あの体格っていうところが、たまりません(笑)。お決まりの上半身裸も今回もしっかりありました。回数は前回より少ないのですが(笑)。あと、ジェシカ・アルバがめちゃめちゃかわいいというか、きれいになったというか、すごですね。僕がストレートだったら、間違いなく好きになるタイプです(笑)。
ぜひ、劇場で観てください。そうじゃないと、迫力だけでみせる演出なので、テレビでは、飽きてしまうかもしれません。クリス・エヴァンスだけを観にいってもいいですよ(笑)。

あっ後、変な日本人が出てきます。最初と最後に。最後のシーンは多分日本だと思うのですが、その直前まで上海に四人はいるので、ひょっとすると中国かもしれないけど、すごく変です(笑)。子供が浴衣みたいな着物着てたりするんです。日本でも公開されるのに、なんだか・・・。まぁ、お子様映画だからいいんですけど(笑)。

プラネットテラー

2007-10-01 17:11:20 | 映画
こないだ、ついに観てきました。「プラネットテラー」!アメリカでは2本立て(デスプルーフと)だったので、今回は始まる前にニセモノの予告編が流れて、それも良くできていました(おそろしいほどにB級な)。
で、プラネットテラーはデスプルーフよりもおもしろかったです。というのも僕は昔からB級のホラー映画をよくてみていたからなんです。ダリオ・アルジェント監督(サスペリア)とか、ルチオ。フルチ監督とかの作品は大好きだし、ジョージ・A・ロメロ監督のゾンビシリーズも大好きです。今回のプラネットテラーはその流れをきちんとくんでいて、すごくよかったです。ゾンビは簡単に人間を切断したり、首をもいだりできちゃうあたりなんか、まさに、あの当時のCGではない特殊メイクで作ったものの雰囲気がとてもよく出ていました。ただ、ロバートロドリゲス監督のこだわりの「銃」が今回もすごくて、義足にマシンガンをもってくるセンスに脱帽です(笑)。デスペラードの時のギターのマシンガンや、フロムダスト・ティル・ドーンの時のペニス型の銃など、過去の作品にもおもしろいのがたくさんありますが、今回は迫力が違いますよ(笑)。なんてたってそれで空とんじゃうんですから(笑)。
エロでグロなホラーが大好きな方はオススメします!