Unseasonable Shore

映画の感想を中心に、普通の生活をおくる30代ゲイの日々感じるできごと。

88ミニッツ

2008-04-27 18:38:45 | 映画
今回は今公開・・・と思ったら、もうやってない地域もあるようですね。アル・パチーノ主演のクライムサスペンスの「88ミニッツ」について。予告編がとてもおもしろそうだったので、観にいきました。期待どおりとまではいかないまでも、おもしろかったです。ここで物語を・・・。女性を麻酔で動けなくしてから逆さに吊るし、殺人を行うという連続殺人鬼の死刑執行日にその犯人に命を狙われる精神科医のアルパチーノ。その犯人を有罪にしたのは彼の鑑定と唯一の目撃証言だけ。犯人は最後まで無罪を主張。その精神科医の周りの女性達が次々の同じ手口で殺されはじめ、ついには自分の命があと「88分」であると告げられ、その女性達の殺人現場にはアルパチーノがそこにいたという証拠が・・・。さぁ、時間内に解決できるか?本当にその死刑囚がが犯人だったのか?
ね、おもしろそうでしょ(笑)。なにせ88分だから、展開が早い!どうなるどうなるって思っていたら、「あっ!こいつが・・・」みたいな(笑)。ダラダラしない分、謎解きのおもしろさが増して、良かったですよ。アルパチーノも歳なのに女たらしの役をすごくうまくやっていて、「こんなふうに歳をとりたいなぁ」っておもいました。今回はネタバレはしません。犯人のだいたい予想はつきますけどね(笑)。
DVDでもいいので、ごらんになってみてください。

ゲイの友人って?

2008-04-19 10:48:00 | ゲイ
今回は久々に映画の話題をはずれてゲイネタで(笑)。ゲイの人達ならほとんどの人が知っている「ミクシイのゲイ専用」のサイト。例に漏れず僕もじつは参加しているのであるが(笑)。ここはパートナーを見つけることや、友人を作るなど多くの目的を持って参加している人達が多いようなんだけど、僕はご存知の通りパートナーがもういるので、単なる友人を探すことになるんですよ。そうすると、おもしろいことに、友人になるのはパートナーがいるという人が多いんですよね。そして、映画が好きな人が多いのもおもしろい。まぁ、そういう人達が集まるところに行くからそうなるんだけど(笑)。でも中にはそうでないつながりの人も多くて、そういう人達とは最初のうちは頻繁にやり取りがあるけど、結局あんまり話をしなくなっていく感じも多い。やはり、共通の話題と価値観っていうのはネットでのコミュニケーションでも必要なのかと、痛感してしまう。それと、おもしろいのがお互いの距離。親しくなっていく人達は、ほとんどとても距離の遠い人達。これもなんだかおもしろい。僕はカミングアウトしているわけではないので、近くに住んでいる人にはもちろん会えないのではあるが、にしても遠距離な人達が多い。これは通常の友人関係ではあんまり成立しないことなんじゃないかな?画像なんかは交換して顔は知っているけど、「距離が遠い安心感」みたいなものがあるように感じる。これもカミングアウトしていないゲイにとってみると「特有なこと」なのかも。
友達なんて、って思っていたけどできたらなんだかとてもおもしろくなってきた(笑)。
人っておもしろい(笑)

クローバーフィールド

2008-04-09 11:23:27 | 映画
今回は、今公開している「クローバーフィールド」について。予告編をみたときから気になっていたんですよね。企画としては「ブレアウィッチ」のような発見されたビデオを、無編集で見せられるっていうもの。案の定手ブレがひどくめまいと車酔い状態になりますが(笑)。でも、すごくよくできた映像でした。ほんと、突然街に巨大な怪物がでてくればこんな感じになるのかって疑似体験できる作品です。でも、これ映画としてきることはできませんね(笑)。あまりにブレすぎで(笑)。ほんと体調が悪い時は「拷問」に近いかもしれません。あと、腹いっぱい食った後も向かないと思います(笑)。内容はマンハッタンを突然巨大な怪物が襲い、どんどんパニックになっていくだけなんですよ。軍も出てきてますが、まったく歯が立たない。しかも、人間をおそい咬まれた人間が血を吹き出して死ぬという、小動物まで引き連れて。
恐怖を感じる演出もなかなか巧で、怪物がはっきり見えないんですよ(笑)。最後にきっちり出てきますが(笑)、そこがなんだかこっちも災害にあっているようなんです。きっとゴジラが出てきた街はこんな感じに見えるのだろうと思いました。この作品は「LOST」のJJエイブラムズがプロデュースしているのですが、彼の得意な謎を残して作品をつくる手法はいいのですが、これがおもしろいのも最初のうちだけ。この作品もどうやら続編ができるようです。たぶん話を膨らませていけば、無限にひろがるのでしょう「LOST」のように。でも、LOSTもシリーズが進むにつれてどんどんおもしろくなくなっていくのは、謎がもうどうでもよくなっていくからだと思います。ここがうまく処理されれば、次回も期待できるのですが。
体調を万全にして、食事は抜いて、なるべく後ろの席で(笑)。劇場でご覧になってください。
ラストの、ほほえましい観覧車の映像にも最後まで注目してくださいね。海面に写っている影は・・・

デッドサイレンス

2008-04-03 11:09:57 | Weblog
今回は、今公開している映画「デッドサイレンス」について。「ソウ」のシリーズを作った監督と脚本家による、ホラー映画だということなのでどんな感じなのか気になっていたんです。やっと観にいくことができました。で、観てみるとこれがまた古典的なホラーで、あのソウの雰囲気はなく痛い場面もありません。きっとあえてそうしたんだと思います。どちらかというと、ゴシックホラーの雰囲気で、古い洋館、怨念、復讐なんかがからんでいて、わかりやすいホラー映画でした。でもラストに明かされる衝撃は、さほど大きなものではないけど、びっくりします。ここら辺は彼らの得意とするところなのかもしれません。

ここで内容を・・・。
ある若夫婦のもとに、古い腹話術の人形が送られてきます。妻は地元で言われていた古い民話を思い出します。「メアリーショウにご用心」。このメアリーショウは腹話術師で叫び声をあげると、舌を切り取られるというこわい民話。
夫が夕飯を買いにいっている妻間に妻は「舌」を取られて死亡。人形にヒントが隠されているに違いないと思った、夫は長年父と確執があって戻っていなかった地元に妻の葬儀のためにかえり、メアリーショウについて調べることに。父親は以前とは違って後妻を向かえ、脳梗塞から車椅子生活になっています。やさしい言葉をかける父親、その側に寄り添う後妻。なにか違和感が・・・。
ここから、次々と明かされるメアリーショウについての事実。そして・・・。

とまぁ、こんな感じです(笑)。内容はよくあるタイプのホラーですがほんと昔のホラー映画にオマージュをささげている雰囲気がよくでていました。いまどきのホラーでドライアイスのスモークってあんまり使われないけど、この映画では雰囲気にあっています。あと、この夫を妻殺しの犯人だと思って追ってくる刑事にドニーウォールバーグが出ています。この人「ソウ」のシリーズでも刑事でしたが、今回は迷信を信じない、強引な刑事の役です。この人、ほんと昔の面影がないですよね(笑)。アイドルでしかも聖子ちゃんとデュエットしてたとは思えません(笑)。禿げて、くたびれて。でもそこがいいんです。彼はうまく映画の世界に入ってきたと思います。
主演の夫を演じた俳優さん。なかなかかっこいいです(笑)。最初に出てくるTシャツ姿はゲイの心をくすぐりますよ(笑)。
DVDでもいいかもしれませんが、ホラーを楽しむ「雰囲気」をきっちり作って楽しんでください。