Unseasonable Shore

映画の感想を中心に、普通の生活をおくる30代ゲイの日々感じるできごと。

ストリート・オブ・ファイヤー

2011-07-23 17:03:26 | 映画
今回は、昔の映画の話ですが午前10時の映画祭っていう企画で再び大画面で観る機会があった「ストリート・オブ・ファイヤー」について。

この映画1984年の映画です。僕が高校1年くらいの時に新宿の映画館に観にいって、ものすごく感動して帰ってきたっていう記憶があります。

監督は「48時間」のウォルター・ヒル。ダイアン・レインとウィリアム・デフォー、リックモラニス、エイミーマディガン(エドハリスの奥さん!)そしてマイケル・パレ。彼らのカッコよさに若い僕は一発でやられてしまいました(笑)。

一応内容を・・

ダイアン扮するロック歌手のエレンが故郷でのコンサートの途中、デフォー扮するレンヴン率いるボンバーズという不良グループに連れ去られてしまいます。そこで、マイケル扮するトム(かつてのエレンの恋人)に救出を頼むのです。うまくいったと思うのですが、お金のために救出を引き受けたと聞いたエレンの気持ちは複雑です。自分を好意から救ってくれたと思っていたのですから。現在はマネージメントをしてくれるリック扮するビリーとつきあっているし。助かって、街にもどってくるのですが、再びレイヴンからトムに挑戦状が届きます。街とエレンのために戦うか、それとも・・・・


という映画なんです。とってもわかりやすいし、なにせトムを演じるマイケル・パレがかっこいい(笑)。高校生の僕は彼の上半身裸に釘付けでした(笑)。本当はこの映画トムコーディ3部作という大きな企画だったらしいのです。でも、この作品アメリカでは大コケだったらしく(笑)、当然その企画も無くなってしまって。でも、日本ではわかりやすいストーリーと主人公やヒロイン、悪役のかっこよさからすごく人気になって。歌われる曲も人気になって「ヤヌスの鏡」の主題歌に椎名恵がカバーしたりして(笑)。

ほんと、僕はこの映画が大好きで、高校のころレンタルのレコードでサントラをかりて録音したテープをずっと繰り返しきいて、レンタルのビデオを借りて何回も観て、テレビでやったらそれを録画して何回も観て(笑)。CDを買えるようになって、DVDも買えるようになって、月日が経ってもこの映画の魅力は変わりません(笑)。

そして、また劇場の大きなスクリーンで観る機会が来たんですよ。

いや~、懐かしいわ、うれしいわで、なんか最初からすごく興奮して観ていました。観に来ているのもほぼ同年代の人達。中には若い人もいましたが(笑)。

デフォーのハート型のリーゼント(笑)、マッコイ役のエイミーマディガンのかっこいいよさ、何回も観てるけど大きなスクリーンではやはりちがいますね。

その後、マイケルパレはあんまり大きなヒット作には恵まれなかったものの、テレビシリーズやB級のSFなんかに出ていていま、50代だそうです。僕の中では、いつまでもトムコーディでいてもらいたいです(笑)。



いや~青春の1ページ。良い経験しました(笑)。

フラッシュダンスもやってもらいたいのですが・・・(笑)。

ビューティフル(BIUTIFUL)

2011-07-21 12:58:30 | 映画
今回は今公開している映画「ビューティフル」について。

監督は「バベル」のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトウ。主演はハビエル・バルデム。この二人とくれば観ない手は無いでしょう(笑)。監督の手腕と、俳優の演技に期待がかかります。ということで観に行ってきました。


ここで内容を・・・・


スペインの裏社会で生計を立てるウスバル(ハビエル・バルデム)は、あらゆる闇取引に手を染めながらも、愛する2人の子どもと情緒不安定の妻を支えて暮らしていた。ある日、自分が末期がんであることを知ったウスバルは、やがて訪れる死の恐怖と闘いながらも、家族との愛を取り戻すために新たな決断を下すのだが……。


と書いてあります(笑)。


この映画を観終わって、人間ってどう生きるかということも大事だけど、死ぬ時にどう死ぬかっていうのもすごく大切なんだって感じました。

映画の冒頭のシーンで、娘との会話(指輪の話)、その後の雪山で出会う男。一見唐突なこのシーン。後半で生きてくるのが、うまい演出です。

僕にはスペイン人の友人がいるのですが、よく「不法移民」の話をしていました。でもあまり実感が無くて。去年自分も行きましたが、誰が不法で誰が合法なのか知る由もないので、現地に行ったとしても感じられなかったのですが、この映画でそのことがよくわかりました。

というのも、この主人公はそういった移民達(おもに中国やセネガルなど)に仕事を与え(といっても、正規の労働者より安くさせることで、仕事を請ける)、面倒を見ているという設定。でも、この主人公は移民達を邪険に扱うことはなく、その労働条件や、環境にすごく気をつけているんです。特に小さな赤ちゃんがいる中国の女の子に対しては、自分の子供の面倒を見てもらっていることから思い入れが強くなっていて。またセネガルから来ている移民達にも「ヤクの売買はするな」などの心配もする正直だけど、生き方が下手な男なんです。

またこの主人公には別の顔があってそれは「霊能力者」としての顔。お葬式に行って死者の声を聴くことを家族から頼まれているというのも興味深い設定。

こういった背景に、自分の癌によってあと2ヶ月の命と知ること、移民達の逮捕、大きな事件、自分の妻の精神疾患、なとがいろいろ絡んで、自分の最後を迎えることに。

話の内容は暗くて、重いのに2時間以上の映画をまったく飽きさせず、グイグイ見せていく監督の手腕がすごいのと、やはりハビエルバルデムの演技のうまさがかなりひかりました。

中国人のブローカーがゲイだという設定なんですけど、これは「必要かな」って感じました(笑)。もちろんゲイとしてみると、少しお楽しみも増えるのですけど(笑)。バルセロナはゲイの結婚も認められているからなのかな(笑)。

バベルより、僕はこっちの方が好きです。この原題の「BIUTIFUL」の意味が映画の中でわかるんですけど、ここもうまい演出だと思います。

こういった映画を嫌いな方もいらっしゃるから、全員にオススメすることはできませんが、少しでも興味があればごらんになってみてください。

アイ・アム・ナンバー4

2011-07-14 11:30:48 | 映画
今回は今公開している映画「アイ・アム・ナンバー4」について。

これ、予告編はなんだかおもしろそうだったし、主演のアレックスペティファーがなかなかかっこいいので(笑)、ちょっと気になってました。マイティー・ソーより、ゲイとしての好みはこっちだったので(笑)。

ということで観にいってきました。


ここで内容を・・・



潜在的な特殊能力を有する9人の“選ばれし若者”たちが、自分の能力や運命が与えた使命さえ知らぬまま何者かに命を狙われ続け、孤独な日々を送っていた。あるとき、彼らの中の3人が殺され、“ナンバー4”の力が覚醒(かくせい)。ジョン・スミス(アレックス・ペティファー)という偽名でアメリカの片田舎に暮らす彼は敵から逃げることをやめ、戦う決意を固めるが……。


と書いてあります。これを読むと人間で超能力があるのかって思いますけど、それは違って彼らは「宇宙人」なんですよね。で、自分の星が悪い奴らに滅ぼされてしまうのですが、この時に9人の子供達を地球に送って隠したというのがこのストーリーの本筋。ここが受け入れられないと、この映画は前に進めません(笑)。

感想を言うと、すごくおもしろかったっていう映画じゃないです(笑)。でも、映像は迫力があるしテンポもいいからあっという間に終わってしまう映画です。SF青春ラブアクションって言葉があればまさにこの映画かもしれません(笑)。トワイライトシリーズの宇宙人版といったところでしょうか。きっと、アメリカの女の子達がキャーキャーいって見る映画かもしれません(笑)。

そして、この映画で全て解決するわけじゃなくて、どんどん続いていくようなラスト。だって、ナンバー6はでてくるけど、他の5、7、8、9、はまだ出てきてないし(特にナンバー9はジョンと同じようは能力をもつと映画の中で言ってたし)、敵も6人(だったかな)くらいしか出てきてなし(笑)。これで地球を滅ぼせるわけがないし(笑)。

アレックスの体はキレイで(笑)、最初から海のシーンがあるからよく観ておいてください(笑)。中盤から後半には脱ぐシーンがほとんどないので(笑)。共演の女の子のサラを演じているダイアナ・アグロンはテレビドラマ「グリー」でクインを演じてる女優さんですが、今回も高校生ってことで(でも25歳!)テレビと同じような雰囲気でした。そういえば彼女、バーレスクでもカム・ジガンティのモトカノを演じてました(一瞬しか映らないけど)。キレイなからだの男子が好みなのでしょうかね(笑)。




このアレックス、撮影中にこのダイアナともう一人のなんばー6を演じてるテリーサ・パーマーと二入とも関係しちゃったらしいですし(笑)。イケメンでスレンダー系のマッチョがアメリカでも流行ってきてるのでしょうか(笑)。

ということで、ゲイなら観にいっても良いと思いますよ(笑)。SF好きには突っ込みどころが満載って感じだからなぁ。豪華なテレビムービーって雰囲気が拭えない作品ですから(笑)。ひょっとしたらテレビシリーズになっちゃうかもしれません(笑)。

まぁ、暇があってキレイな男の子を見たい方はどうぞ(笑)

127時間

2011-07-07 18:58:11 | 映画
今回は今公開している映画「127時間」について。

この作品、ダニーボイル監督の作品なんですがこの監督の幅の広さってすごいって思ってしまいます。こういうちょっとインディーズっぽい感じから、28日後なんかのホラー、スラムドッグミリオネアみたいなけっこう大掛かりなものまで。まったくどこからアイディアや、イメージが出てくるのか不思議です(笑)。才能ってすごいですね。


ここで内容を・・・



アメリカ・ユタ州のブルージョン・キャニオン。ロッククライミングをしていた登山家のアーロン・ラルストン(ジェームズ・フランコ)は落石事故に見舞われ、右腕を断崖に挟まれたまま身動きが取れなくなってしまう。助けを呼ぶ術もなく5日間が過ぎ、命も尽き果てようというとき、アーロンは自身にある決断を下す。


観終わって、「人生、自分だけで生きてるわけじゃない」ってすごく感じました。

映画の冒頭でこの主人公は大きな責任などは負わず、自分の好きなこと(ロッククライミング)を好きなだけやって、個人の自由を楽しみたいっていう感じで描かれています。だから、バイト先の店長にも言わず、親からかかってきた電話にも出ず、この場所に来てしまうんです。これが誰にも気付かれず、捜索願なんかもだされない理由。これをこういう事件をきっかけに振り返っていくんですよ。そして、だんだん水分も無くなって、衰弱してく中で、朦朧としながら自分をとりまく環境がいかに幸せだったかって気付くんです。自分の両親、友達、そして自分が親になっている姿(これはまったくの妄想ですが)、これが幸せかって感じで(笑)。そこに帰ろうっておもってからの決断がすごい。実話をもとにしてるから、すでに知っている方も多いかもしれませんが、岩を削ったり、紐で引っ張ってみてもダメな挟まった腕を切断することで、逃げる決断をします。これ、僕も知っていてみたのですが、知ってたとしても、痛い(笑)。これは劇場で観ないとダメですね(笑)。


ほとんど、ジェームスフランコの一人芝居ですが、思い出、妄想、空想の中で様々な人達が出てくるのも、良い演出だと思います。

ここで、一つ疑問が。ジェームスフランコの鼻の穴の中がまったく見えないのが不思議で(笑)。かなりアップになるにも関わらずですよ(笑)。きっとCGで修正してるに違いないって思いました(笑)。カッコイイ顔が台無しになるから(笑)。

にしても、ダニーボイルのすごさを感じる1本でした。


Super8

2011-07-04 14:07:28 | 映画
今回は今公開している映画「Super8」について。

製作がスピルバーグで、監督がJJエイブラムズとくれば気になりますよね。予告編もなかなか面白そうだったし。

ということで観に行ってきました。


ここで内容を・・・



1979年、アメリカ・オハイオ州。8ミリカメラで映画撮影をしていた6人の子どもたちのそばで、貨物列車の衝突事故が発生。貨物列車は空軍施設・エリア51からある場所へと研究素材を極秘に移送中だった。アメリカ政府が隠す秘密を目撃してしまった子どもたちのカメラには、事故の一部始終が記録されていたが……。


と書いてあります(笑)。


でね、他のレビューとかではあんまりおもしろくないとか、期待はずれとか書いてあったけど、僕は面白かったなぁと思っています(笑)。みんなこういう映画に何を期待しているのかがよくわからないけど、娯楽作品としてみれば面白いと思うな(笑)。エリア51からの列車から事故によって宇宙人が町に出てきて・・なんて考えられないけどなんだかワクワクしますよね(笑)。子供達が8ミリ映画を撮っているっていうところも、僕は親近感がわいたし(笑)。そう、僕は小さい頃から大学生の時まで、8ミリ映画を撮っていたからなんです。最後のエンドロールで彼らが撮っていた映画の全編が公開されるのも、かわいい演出だし。

これをスタンドバイミーと比べるのはどうかなと思います。あの映画も良い映画ですが、「あんな小さな時の出来事が大人になってからもすごく影響するのか」っていう疑問があるからなんですよね。あの映画だけみると、あの主人公には思い出ってあのことしかないみたいな印象があるから(笑)。

あとETとも比較されることありますね。ETは感動をさせるための演出がたくさんでしたが、このエイリアンは暴れん坊で悪さもするから(笑)。子供と宇宙人っていうカテゴリーでは同じですが、まったく毛色の違う映画だと思います。ETで感動した人にはむかないかも(笑)。

最後はハッピーエンドで終わるから、これも安心して観られるし、子供が活躍するところも、ありえないけど、おもしろいですよ(笑)。

でも、疑問もあって、あんな現場の近くで撮影してても、怒られないってことが(笑)。軍が家宅捜索している家の前で、映画を撮っていたりして(笑)。こどもだから良いかって感じなのかもしれないけど、怒られそうなものじゃないかって思って観てました(笑)。

何も考えずに、大きなスクリーンで最後まで観てください。

すっきりした気分になると思います。