Unseasonable Shore

映画の感想を中心に、普通の生活をおくる30代ゲイの日々感じるできごと。

シェルター(ネタバレ注意)

2010-04-26 13:48:07 | 映画

今回は、観てきて書くのを忘れていた(笑)作品「シェルター」について。

これ、予告編を観てもすごく見たいって思っていたわけではなく(笑)、なんにも観るものが無いから、観たっていう感じでした。

ここで、内容を・・・
解離性同一性障害(多重人格)の疾患を認定していない精神分析医カーラ(ジュリアン・ムーア)。ある日、多重人格とおぼしき男性デヴィッド(ジョナサン・リス・マイヤーズ)と引き合わされたカーラは、彼の症状を否定するために身辺調査を行い始める。そんな中、デヴィッドが25年前に亡くなった故人であることが判明し……。

といった内容(笑)。


この映画、期待して観ちゃダメです(笑)。僕もあんまり期待してなかったから、「そこそこ」よかったと思えたのですが、そうじゃなきゃ「何これ?」的な感じになったでしょう。よほど、ジョナサン・リス・マイヤーズのファンか、ジュリアン・ムーアのファンじゃないと。気に入ったってならないかも(笑)。
DVDでいいですよ~(笑)。

ここからはネタバレですから、ご覧になってない方は読まないでくださいね。











で、このデイヴィッドは多重人格者ではなく、神様を信じない人を呪い殺して、その魂の受け皿(シェルター)となっていたというオチ。しかもこのデイヴィッド(って本当は違う名前なんだけど)は1900年代にある村の牧師として赴任したが、インフルエンザが猛威を振るった時に、自分の娘にだけワクチンをうち、他の村の人々を見殺しにしたということで、のろいをかけられ、今までシェルターとして生かされ続けているっていう設定。だから、いろんな人がどんどん彼の中に、出てくるんですよね。

そして最後は、ジュリアンムーアの娘も死んで(ジュリアンムーアの旦那、つまり自分にとってはお父さんが殺されたことから、神を信じていないという設定)、デイヴィッドもジュリアンムーアが殺し、終わったかなって思ったら、その娘の身体に今まで彼の身体に入っていた魂が入っていくっていうラストなんです。

これ、キリスト教会が製作しているのかなって思うくらいの映画でした。「みんな神様を信じて!」っていうのが、この映画のメッセージなんですよ。多重人格者とかをうまく絡めて、サスペンス仕立てにしているけど、主題はそこに(笑)。

ジュリアンムーアが多重人格者を信じていないっていうところは、なかなかよかったような気がします。どうしても、肯定論の方が多いから。実際には意見が分かれることもあるんだなってことがわかったのはよかったです。

まぁ、こんな感じの映画でした(笑)。


第9地区

2010-04-24 10:48:15 | 映画
今回は今公開している映画「第9地区」について。これアカデミー賞にもノミネートされたSF作品なんですよね。予告編を観ても、リアルな映像も楽しみだったし、職員が変化していく過程も楽しみだったし、なにより「どういうオチで終わるのか」ということが1番楽しみで(笑)。

で、観にいってきました。

ここで内容を・・・

ある日、ほかの惑星から正体不明の難民を乗せた謎の宇宙船が、突如南アフリカ上空に姿を現す。攻撃もしてこない彼らと人間は、共同生活をすることになる。彼らが最初に出現してから28年後、共同居住地区である第9区のスラム化により、超国家機関MNUは難民の強制収容所移住計画を立てるのだが……。

と書いてあります。この頃自分で内容を書いてないですね~(笑)。


でね、この映画SFの形はとっていても、人種差別問題や貧困の問題、スラムの中のギャング達の問題など、様々な南アフリカのことを描いていてとってもおもしろかったですよ。ほんと、観ていてドキドキしました。主人公のMNU職員が誤って宇宙人の集めた液体(これって何?)を浴びてしまうことから、変異がはじまり、それによって、このMNUという会社が宇宙人達を様々な実験に使用したり、武器を研究したりとひどいことをしていることがわかっていきます。そうして、この主人公は会社にも政府にも負われる立場に。そして、逃げた「第9地区」で出会う親子の宇宙人。この演出がうまいんですよね。今度はこっちに感情移入していてくことで、緊張感がどんどん高まっていくんですよ。

ニュース映像や監視カメラの映像をうまく使用して、ドキュメンタリーのような雰囲気もあり、ロボットアニメのような要素もあり、どこか未知との遭遇的な感じもあり、最後はなんだか感動する(笑)。すごく楽しめました!

今回はネタバレしません。せひ、劇場でごらんになってみてください。

新しい、才能ってどんどん出てくるもんですね(笑)。


シャッターアイランド(ネタバレ注意)

2010-04-23 16:56:40 | 映画
今回は、今公開している映画「シャッターアイランド」について。

この作品、マーティンスコセッシ監督と、ディカプリオ主演の映画。このコンビ、ディパーテッドも、ギャングオブニューヨークも、アビエイターも、なんですよね。スコセッシはディカプリオのこと好きなんでしょうかね(笑)。ということで観にいってきました。でもねこの作品、実は予告編をみたのはかなり前のこと。きっと半年くらい前だったような。で、結局のその時は公開しないで、今になったんですよね。

ここで内容を・・・
精神を病んだ犯罪者の収容施設がある孤島、シャッター アイランド。厳重に管理された施設から、一人の女性患者が謎のメッセージを残して姿を消す。孤島で起きた不可解な失踪(しっそう)事件の担当になった連邦保安官のテディ・ダニエルズ(レオナルド・ディカプリオ)は、この孤島の怪しさに気付き始める……。



と、書いてありました(笑)。まぁ、謎解きなので、最後に真相がわかっていくんですよ。ですから、なるべく心をピュアにして(笑)、先入観なく観にいってください。そうすればきっと楽しめると思います。期待しすぎたり、謎を解いてやろうとか真剣に思っていくと、「あれっ?」ってことになるかも(笑)。




ここからはネタバレです。絶対にごらんになる前には読まないでくださいね。


















こういう映画の悪いところは「宣伝文句」にあると思うんですよね(笑)。「あなたは絶対だまされる」みたいな(笑)。これって、かえって「絶対だまされないぞ」って思わせてしまうような気がして。で、この結末、ディカプリオがその病院の患者だったっていうオチなんですよね。

でも、これ映画の半ばくらいでなんとなく気付いてしまうんですよ(笑)。この人はここの患者で、この捜査も関係がないことなのかもって(笑)。で、案の定ディカプリオは患者で、その妄想にしたがって周りがあわせることで、本当のディカプリオに戻そうっていう病院の方針だったとわかります。本当は自分の奥さんが自分の子供3人を殺し、それを知ったディカプリオが奥さんを殺していたんです。それで、この精神病院に入院したのですが、この病院には陰謀があると思い込み、違う人格を作り上げるっていうことで、現実から逃げていたんですよね。

どこで、変だなって思ったかといえば、海岸で捜査しているときに、そこの警備員達がまったく仕事してないんです(笑)。なんでだろう?って思ってみていくと、少しずつ矛盾が出てくるんですよね。この矛盾もおもしろさといえばそうかもしれませんが(笑)。

もっとここちよくだまされたって感じになるとよかったかなって思いました(笑)。

ディカプリオは、いっつも怒っている演技で、やはりあんまりうまくないと感じました(笑)。

ゲイで彼が好きだっていう人、結構いるんですかね?僕はまったくタイプじゃないけど(笑)。


渇き

2010-04-16 15:50:25 | 映画
ご無沙汰しています。映画は結構みているのですが、ここに書く暇が無くて(笑)。この後、結構立て続けになりそうです(笑)。


今回は、韓国映画「渇き」について。これ、なかなかおもしろかったですよ。日本映画にはないテイストだし。主演はソンガンホ。彼はこのために、10キロ近くダイエットしたとか。

ここで少し内容を・・
伝染病の人体実験で奇跡的に助かった神父のサンヒョン(ソン・ガンホ)だったが、そのせいでバンパイアとなった運命に苦しんでいた。そんなある日、サンヒョンは友人ガンウ(シン・ハギュン)に再会し、その妻テジュ(キム・オクビィン)と強く惹(ひ)かれ合うようになる。愛欲におぼれる二人は共謀し、ガンウの殺害を企て……。


って書いてあるんですけど、この内容だと「そんなに、おもしくないんじゃない」っておもいますよね。でも、これが日本にはできない映画の出来で(笑)。すごくおもしろかったんですよ。韓国にはキリスト教が日本より深く根付いているので、教会が運営する病院っていうのもあるんですね。だから、そこに仕えている神父なので自分を、新型のウイルスの研究に使ってもらいたいっていう訳もわかります。そして、その輸血された血がヴァンパイアの血だったっていいうことで(ここら辺はあくまでも映画)、新型のウイルスにも打ち勝ち、奇跡の神父という存在になるんです。でも、本人は血を飲まないと、すぐにウイルスが身体に蔓延してしまうので、意識不明の患者の血を、点滴の管から飲んでしのいでいきます。こういうところはちょっとコメディタッチで、これも韓国映画の強みですね。あと、自殺希望者から、血をもらうっていう設定もなかなか新しいし(笑)。

共演のキム・オクビィンが、すごくかわいいんですよ(笑)。僕はゲイですけど彼女ならできるなぁ(笑)。アイドルとしてデビューしたようですけど、上半身のヌードも披露しています。ヌードといえば、ソンガンホもフルヌードなんですよ(笑)。本国では局部もしっかり映っていたといいますが、日本ではそこはなしで(笑)。ただ、下半身を露出するシーンでは、しっかりかれの「モノ」がみれますよ(笑)。

こないだのチェイサーもそうですが、おもしろい韓国の映画が増えてきています。日本もがんばらないと(笑)。