Unseasonable Shore

映画の感想を中心に、普通の生活をおくる30代ゲイの日々感じるできごと。

ラスト・キング・オブ・スコットランド

2007-03-30 10:21:17 | 映画
今回は今公開している「ラスト・キング・オブ・スコットランド」です。でも春休みになって急に劇場での公開時間が少なくなっていたので、ちょっとあせって観にいきました。シネコンに到着するともう子供連れのお母さん、お父さんの集団に圧倒されました(笑)。まぁ、僕の観る映画にはほとんど関係のない人たちばかりだから、そんなに混んでないと思っていましたが、劇場に入ってみると結構混んでいて、興味をもたれている方が多いと感じました。物語はみなさんご存知のとおり「アミン大統領」の話です。こまかなことをよく知らないで、観にいきましたがもう少し、歴史や背景などを知っていればさらに楽しめたとも感じました。この映画の面白いところは、実際の人物と架空の人物が絡んでいるところ。アミン大統領に気に入られ、主治医となるイギリス人の青年医師はさまざまな人物からインスパイアされた架空の人物なのです。また実際に起きたフランスの航空会社のハイジャックもラストに重要な役割を担っていて、とてもよくできた脚本でした。

一人の男がクーデターによって大統領となりますが、自分の身の危険を常に考え少しでも疑わしいものは殺していくという、「人間の弱さ」をこの映画に観ました。力ずくで奪った権威は、いつも恐怖ととなりあわせ、つまりいつまた自分も「力ずくで奪われるか」と常におびえていなければならないということ。それが、人間を狂気にさせていくんです。本当に人間って弱い存在です。
相手の弱いところを知って、自分の弱いところを知って、お互いを尊重しあうことこそ大切なことなのに。それができないから戦争がおきてしまうのだけど。

アミン大統領が敵対する人を殺した数は30万人。それでも恐怖はぬぐえなかったんです。

フォレスト・ウィティカーの演技はさすがでした。この強そうに見えて、じつは非常に恐怖を感じている大統領を見事に演じていました。
グロテスクな描写も出てくるので、どんな人にもオススメできませんが、とてもいい映画だと思います。

デジャヴ(ネタばれ注意)

2007-03-27 10:25:51 | 映画
今回は今公開している「デジャヴ」です。昨日観てきたんです。デンゼルワシントンだし、トニースコット監督だし、面白そうだと思っていたら周りの友人達から、「あんまりおもしろくなかった」とか「先がよめるんだよね~」などとちょっと否定的な意見が多かったので、あまり期待していかなかったのですが、なかなか楽しめましたよ。でもなんとなくテレビの特番っぽい感じもありかなぁ~。雰囲気もCSIのようでもありで。プロデューサーのジェリーブラッカイマーってやっぱり派手な爆破が好きなんだなと改めて感じました(笑)。

ここからネタバレなので、観てない方は読まないでください。


タイトルの「デジャヴ」ですが、これ全然関係ないじゃんって思うんですよ。最後にデンゼルが女性に「前にも会いました?」って聞くんですが、ここくらいで本当はSF映画だったんです。しかも「タイムマシーン」もの!で、観ている人が「デジャヴ」を体験していく感じなんですよ。もっとスピリチュアルなクライム映画なのかと思って見ると全く違います。大きな爆破テロが起きて、その事件の鍵を握る女性の死体から、過去の映像が見れる機械でその女性の過去を追っていくうちに、犯人もわかり、現在でその犯人を捕まえるわけですが、その女性も現在は死んでいて、爆破テロも起きている。そこで、デンゼルが過去に戻って女性も助け、テロも防ぎ、自分は犠牲になるのですよ。でも・・・
過去の自分は生きているわけで、その助かった女性に「前にあいました?」となるわけです。予想はしやすい展開ですが、テレビの豪華な特番と思ってみれば、楽しめます。犯人役のジム・カビーゼルってかっこいいのに、いつも悪い役か、精神的に弱いとか、なんか印象悪い役が多いのも不思議です。あと、ヴァル・キルマーも出ていますが、太ってでかくなってトップガンの時の面影は無しです。カッコよかったのに、残念です。

とにかく、さほど期待せずに見ると、結構楽しめる映画です。タイトルのこととかは忘れた方がいいです。あと、タイムパラドックスとかこむずかしいことも考えない方がずっと楽しめます。

世界フィギュア(パート2)

2007-03-26 17:13:00 | ゲイ
今回もフィギュアの話。このブライアンジュベールという人。男子で金メダルとったんですが、こないだエキシビションの様子をテレビで観ていました。観た人も多いと思いますが、あの衣装!ゲイテイストだと思ったのは僕だけでしょうか?この画像はフリーの演技の時のものです。ちなみにSPの時には007のテーマで演技していたんですが、そのときの衣装が背中に「007」と背番号のように入っていて、ちょっとダサかったんです。でもエキシビションではシースルーのぴったりしたシャツ。当然乳首も透けて見えるし(笑)。セクシーな衣装はいいのですが、これってゲイにアピールしていると思って観てました。確かにアスリートだから体型はキレイだし、見せたいのもわかりますが、かなり露骨でしたね~。それとも外国の女性はああいった衣装が好みなのでしょうか?
まぁ、どっちにしても楽しみました(笑)。

世界フィギュア

2007-03-24 09:47:10 | ゲイ
今回は世界フィギュアについて。もちろん男子ですよ。日本の高橋君はすばらしい演技をしてくれたので感動しました。実力はきちんと努力の元に蓄えられるということを、改めて知らされた気がしました。
とまじめな話はこれくらい(笑)。ゲイにフィギュア好きが多いのはどうしてでしょうか?また、フィギュア選手にもゲイが多いと聞きます。ここら辺から「この人ゲイかな?」とか思って観てしまうので、結果的に好きになるのか?微妙なところです。でもカッコイイ人いますね~。僕の好みはアメリカのライサチェクという人。この人、手足が長く筋肉隆々というわけではないのですが、バランスがよく顔もカッコイイので観ていて、飽きません。残念ながらメダルは逃したもののアメリカでは、逆転して優勝した実力もあるらしいです。
ランビーエールという人はホントにゲイらしいのですが、イマひとつタイプではありません(ファンのかたごめんなさい)。この人ゼロックスのコマーシャルに出ている人なので、知っている人も多いはず。
で、ここで男子ではなくペアの男の人にも注目したいんです。それは体格がでかくて、マッチョな人が多いから。名前は忘れましたが、一人ものすごい体格でしかも衣装がすごくセクシー(乳首がレース越しに透けてみえるのと、パンツもものすごくタイトで、局部が下着のように形が出ている感じ)で、日本人の女の子と出場しているロシアの21歳の男の子がいました。この人絶対ゲイに対してアピールしていると思ってしまうほどでした。

楽しませてもらいました(笑)。

ステップ・アップ

2007-03-20 13:21:13 | 映画
今回は今公開している映画「ステップ・アップ」の話題です。僕はこういう青春ダンス映画が割と好きなんです。話の内容なんてありきたりだし、最初は反発している二人が結ばれて、でも理由があってわかれ、再び夢にむかって手を取り合うみたいな。そうわかりきっているんだけど、水戸黄門のようにこうなるとわかっていてもなんだかみてしまうんです(笑)。
ここで重要なのは、キャスティングです。今回もほとんど無名の人を使っています。ゲイからすればやはり男の子が気になります。今回はチャニング・テイタム。他の映画ではあまり記憶がない彼ですが、顔はまぁまぁかわいい方でしょうか(なんとたかびしゃな)でも体のでかさと、キレイさはありました。そうタンクトップで踊るところがたくさん出てくるので、タンクトップ好きにはいい映画でしょう。でもそこまで踊りがうまいとは正直思いませんでした。一方女の子の方はこれもあんまりかわいくないんです。もっとかわいくて踊りの上手な子を選ぶとよかったかもしれません。サントラはよかったですよ。
で、このチャニング・テイタム、歳は27歳!やっぱりね。どうみても高校生の体格ではないよ(笑)。そして、共演している女の子とデキてしまっているらしいです。来日の時もイチャイチャしていたということです。(来日していたことすらしらなかったのですが)
最後は感動のステージという、ほんと「おきまり」な映画。でも、なんだか青春を振り返り、こういうことしてみたかったと思う人は多いはず。またゲイにも彼の体を見ることだけでも楽しめます(笑)。アバクロンビーのモデルだったくらいの体ですから。
歳をとった人にこそ観るといい映画かもしれません。

クラッシュ

2007-03-16 17:40:55 | 映画
今回は映画「クラッシュ」です。これ去年のアカデミー作品賞を獲った作品です。お恥ずかしいのですが、こないだ初めてみたんです。というのもいつも行く映画館ではやっておらず、脚をのばすことを躊躇していたら、終わってしまったんです。で、感想はというと、おもしろかったです。というのも僕は以前から群集劇が好きで、亡くなったロバートアルトマン監督の作品も好んで観ていました。この作品も最初は期待していなくて、見始めたのですがどんどん面白くなっていき、結局一気に見入ってしまいました。人種差別や社会的弱者、言葉の壁、裕福なのに孤独、様々な問題が出てきます。でもそれを抱えて生きていくのが人間という生き物。いい人だと思っていた人にも悪い面があり、悪い人にもいい面がありというところもこの映画のテーマになっていると思います。最後に希望が残されているのも映画的ではありますが、良かった点でもあります。マット・ディロンがいい演技をしていたのも印象的でした。彼だけではなく他の人たちも演技がうまくまさにそこに生きている人たちという感じで、リアルさがありました。
まだ、観ていない方はぜひごらんになってください。

クライヴ・バーカー ヘルゾンビ

2007-03-15 10:44:28 | 映画
今回は観てもいないけど、なんだか気になる映画のDVD発売があるので書いてみました。その名も「クライヴ・バーカー のヘルゾンビ」もうタイトルからしてB級の匂いがぷんぷんしています(笑)。なぜ気になったかというと原作者であるクライブ・バーカーという作家のファンだからです。彼の作品を最初に読んだ時は衝撃が走りました。「ミッドナイトミートトレイン」という短編集です。このほかにも短編と長編がいくつかあり、映画のファンなら知ってる「ヘルレイザー」も彼の作品です。でもこの短編集がものすごくおもしろいんですよ、痛くて怖くて(笑)。ここから彼の作品が好きになりました。彼が監督した映画もありますが、どれもB級で、しかもVFXもキレイではないのでダメでしたが、小説はおもしろいので、オススメします。多分絶版になっていますから、アマゾンで探したり、古本屋でみつかるかもしれません。
そして、気になった点二つ目が主演のジェイソン・ヴァン・ダービーク。彼はテレビドラマ「ドーソンズクリーク」で主役のドーソンを演じています。そんなにカッコよくないのですが、なんだか憎めないキャラでよかったんです。もっと良かったのは、映画「ルールズオブアトラクション」です。ここで、彼はオナニーはするは、ゲイとセックスするは(実はゲイの男の子の妄想の中)で、大胆な演技をしていました。その彼が出ているんですよ。まぁ、ゾンビ相手だからいろいろ逃げて、戦うだけでしょうが(笑)。
レンタルも開始されるようなので、機会があったら観てみたいと思っています。

ゴーストライダー

2007-03-13 17:52:00 | 映画
今回は今公開中の映画ゴーストライダーです。この見所はニコラスケイジの「ヅラ」にありと観ました(笑)。というのもお話はほんとにわかりやすく、敵も弱く案外すぐにやられてしまいます。で、設定上どうかと思ったのはニコラスケイジが30歳の役をやるというもの。かなり無理があると思うんですよ。かなりやせてしかも体もシェイプしていましたが、ヅラをかぶっても30歳には見えず、しかも髪の毛がバイクに乗って、かなりスピードが出ているのにもかかわらず、あまりゆれない、なびかない(笑)。いや~ここがみどころだったとは、正直思いませんでした。まぁ、劇場の大きなスクリーンで、なんにも考えずに観るにはいい映画ですが、あえて行かなくてもいいとも思います。

この映画、ニコラスケイジの自己満足映画だったということでしょうか(笑)。過去にもケビンコスナーやブルースウイリスも自己満足だけの映画を撮っていましたが、彼もその仲間入りしそうです。

追伸
コン・エアーの時も変な髪形でしたが、今回もかなりきてます(笑)。

えらいぞ!ダニエル!

2007-03-09 11:16:26 | ゲイ
今回は映画の話とは少し違って、ゲイテイストな俳優の話題。ハリーポッターシリーズのダニエル・ラドクリフが舞台で全裸になっているらしい。「エクウス」という舞台で、馬の目をつぶしてしまう、複雑な心境の青年を演じている。この舞台で全裸になっているらしいのである。正直ハリーポッターシリーズは、僕は(あくまでも個人的な意見)あまり好きではないんです。なんかハリーばかりがえこひいきされていて、他のクラスの子達も努力してんのに、なんか報われなかったりして。でもこの写真をみるかぎり、しっかり大人になってしかも子供っぽくない体型だし、セクシーな体毛もしっかりあって、ゲイにはうれしいかぎりです。ハリーシリーズを最後までやるらしいのですが、その次にはぜひこういったセクシーな役をやってもらえると、観るほうも楽しみが増えますね。ゲイの役もトライしてほしいです。
どうやら周りの大人達やハリーシリーズのファンからは不評のようですが、ようやく僕が興味をもてる俳優になってきたとよろんでいます。
がんばれ!ダニエル!

パフューム(ネタバレ注意)

2007-03-08 10:05:03 | 映画
今回は今公開している「パフューム」を観てきました。予告編から期待していたのですが、ほぼ期待通りのできでした。18世紀のパリはとても臭かったという話は知っていたのですが、あそこまで「香り」の表現が映画でできるかと思うと感心しました。撮影はスペインだったようですが、中世のパリをうまく表現していたと思います。監督は「ラン・ローラ・ラン」のトム・ティクヴァです。これを聞いた時に「あんまりよくないかも」と思ったんです。正直。「ラン~」は手法は面白かったのですが、作品としてみるとイマひとつな感じだったので、心配でした。でもほぼよかったと思います。この「ほぼ」というのはナレーションに頼っているところが大きいというところなんです。ナレーションはもう少しなくても良かったのではないかとも思いました。だから「ほぼ」なんです。
お話は、ご存知の通りいっさい体臭をもたない青年グルヌイユが究極の香りを求めて美少女達を殺害し、香りを集めていくというもの。ラストでその香りの効果が出るのですが、これがまたすごい!これはぜひ映画館で体感しないとだめですね。
主人公の青年を演じるベン・ウィショーが狂気なほど匂いに執着する様子を見事に演じていました。最後に見せる涙が非常に印象的です。
それにしても、あれだけ臭い中でよく生活していたと思いますよ。だからこそ香水の文化が発達したんですが。
ぜひ、劇場で観てください。