今回は今公開している「ラスト・キング・オブ・スコットランド」です。でも春休みになって急に劇場での公開時間が少なくなっていたので、ちょっとあせって観にいきました。シネコンに到着するともう子供連れのお母さん、お父さんの集団に圧倒されました(笑)。まぁ、僕の観る映画にはほとんど関係のない人たちばかりだから、そんなに混んでないと思っていましたが、劇場に入ってみると結構混んでいて、興味をもたれている方が多いと感じました。物語はみなさんご存知のとおり「アミン大統領」の話です。こまかなことをよく知らないで、観にいきましたがもう少し、歴史や背景などを知っていればさらに楽しめたとも感じました。この映画の面白いところは、実際の人物と架空の人物が絡んでいるところ。アミン大統領に気に入られ、主治医となるイギリス人の青年医師はさまざまな人物からインスパイアされた架空の人物なのです。また実際に起きたフランスの航空会社のハイジャックもラストに重要な役割を担っていて、とてもよくできた脚本でした。
一人の男がクーデターによって大統領となりますが、自分の身の危険を常に考え少しでも疑わしいものは殺していくという、「人間の弱さ」をこの映画に観ました。力ずくで奪った権威は、いつも恐怖ととなりあわせ、つまりいつまた自分も「力ずくで奪われるか」と常におびえていなければならないということ。それが、人間を狂気にさせていくんです。本当に人間って弱い存在です。
相手の弱いところを知って、自分の弱いところを知って、お互いを尊重しあうことこそ大切なことなのに。それができないから戦争がおきてしまうのだけど。
アミン大統領が敵対する人を殺した数は30万人。それでも恐怖はぬぐえなかったんです。
フォレスト・ウィティカーの演技はさすがでした。この強そうに見えて、じつは非常に恐怖を感じている大統領を見事に演じていました。
グロテスクな描写も出てくるので、どんな人にもオススメできませんが、とてもいい映画だと思います。
一人の男がクーデターによって大統領となりますが、自分の身の危険を常に考え少しでも疑わしいものは殺していくという、「人間の弱さ」をこの映画に観ました。力ずくで奪った権威は、いつも恐怖ととなりあわせ、つまりいつまた自分も「力ずくで奪われるか」と常におびえていなければならないということ。それが、人間を狂気にさせていくんです。本当に人間って弱い存在です。
相手の弱いところを知って、自分の弱いところを知って、お互いを尊重しあうことこそ大切なことなのに。それができないから戦争がおきてしまうのだけど。
アミン大統領が敵対する人を殺した数は30万人。それでも恐怖はぬぐえなかったんです。
フォレスト・ウィティカーの演技はさすがでした。この強そうに見えて、じつは非常に恐怖を感じている大統領を見事に演じていました。
グロテスクな描写も出てくるので、どんな人にもオススメできませんが、とてもいい映画だと思います。